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明治大学付属中野中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「明治大学付属中野中学校の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問は4つで長文読解1題と漢字・ことばの知識で3題という形がここ数年続いている。
長文読解については、素材文は年度により説明的文章の場合と文学的文章の場合がある。説明的文章は4000字ほど、文学的文章は7000字ほどの文量で出されている。総解答数は40問を超えるくらいである。設問はことばで答える問題が多く、書き抜きや文中の言葉を用いて答える問題と選択肢問題とは2対1ほどの割合である。
漢字を含めたことばの知識がしっかり出題されるのが本校の特徴と言える。配点で4割ほどもあるので、けっしておろそかにはできない。

[長文読解問題]

説明的文章・文学的文章ともに難解な文章は使われていないので読みやすい。文章量も多すぎることはないので、平均的なスピードがあれば読み切れるだろう。
ことばで答える問題が多いが、「文中の言葉を用いて」という指定がつくので、文中から適切な部分を見つけて組み合わせることで答えられる場合が多い。いわゆる「論説的」な記述問題は出されていない。選択肢問題も無理に迷わせるような意地悪な選択肢にはなっていない。読解力があれば正確に答えられる。

長文読解の基本をしっかりマスターしよう。

【論説的文章】
   段落の整理――形式段落を意味段落にまとめる。意味段落の内容を小見出しのよう
           に書いてしまうとわかりやすい。

   要点と細部――段落の中で最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておこう。
          説明や言い換えなどは細部にあることが多い。

   要約と要旨――要点をつなげて要約ができる。要約のなかで筆者の最も言いたいことが要旨である。
          つまるところ、要旨を読み取るのが一番の目的である。
 
【文学的文章】
   人物の整理――人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。
          性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。
   
   場面の変化――時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。
          場面の変わり目を訊かれる問題もある。

   心情の把握――人物の言動・表情や情景などから、気持ちを読み取る。最も問題にされる部分である。
          多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。

   主題の理解――作者が描きたかったことは何か。人間の成長や葛藤・挫折、戦争の悲惨さなど、
          よく描かれるテーマがある。読書を通じて多くのテーマを見ておくことで、
          テーマをとらえる力もより付くことだろう。

[ことばの知識]

熟語の組み立て・四字熟語・慣用句・係り受けなど、文法も含めたことばの知識がしっかり
と出題されている。面倒に感じる人もいるだろうが、読解力の基礎となる部分でもある。語
彙が多いこと・文章を正確に理解できることは、読解力の根本ともいえる重要な能力である。
読書量の多い人は意識しなくてもこの部分が鍛えられている場合が多いだろうが、そうで
あっても、教材で体系的に学んでおくことは大事である。
配点も高い部分なので、専用の教材で丁寧に学習しておくべきである。

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2019年度「明治大学付属中野中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度は小説が用いられた。文量は7500字ほどで、総解答数は41問。
ことばで答える問題が多いが、選択肢問題は文量も少なく簡潔であるので取り組みやすい。
後半の知識問題はしっかり覚えてあればテンポよく解ける部分なので、ここでうまく時間と点を稼ぎたい。

【大問一】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:40分
  • ★必答問題

母親の忙しさで自分が犠牲を強いられていると不満に思っていた主人公だったが、職業紹介での母親のプロとしての凄さに感動してしまう。

問一「~の仕事」のような、形よくまとまっている部分を探す。広告代理店の営業なのだが、先生の言い方として「CMのお仕事」があるので、ここを抜き出す。

問二・問三 先生が次の特別講師の希望を募った時に咲良が「意味深な目で、ぼくを振り返った」のを思い出した。咲良が先生の求めに応じて「ぼく」の母親を推薦したのではないかという「予感」がしたのである。

問四 「ぼくが想像していたのとは、全くちがっていた」とある。そのプロとしての姿勢に、「ママを誇らしく思った」と持ちを述べているのでここを抜き出す。

問五 「がんばって」休みを取って職業紹介に来てくれても、講師をしに来てほしくないと思っている主人公にとっては嬉しくない。がんばるなら、「ぼく」が喜ぶようなかんばり方をしてほしいという、愚痴・皮肉である。

問六 佐久間の父親も特別講師をしたことが示されている。「同情」とも「勝ち誇った」とも受け取れるのは、親が学校で皆の前で話す恥ずかしさを共感するとともに、今度はお前の番だぞというすこし意地悪な気持ちも含まれているためなので、(イ)が選べる。

問七 (ウ)の楽しみにしているような気持ちは無い。

問九 次の特別講師が「CMのお仕事」をしている人だと聞いた時の生徒たちの反応から考える。有名人と仕事をしていることを羨ましがっている様子から、(エ)のような期待をしていることがわかる。

問十 A. 主人公は気乗りがしていないので「のろのろ」。

   B. 広告代理店のロゴが入った鉛筆は珍しいであろうから「しげしげ」

問十一 直前を形にまとめる。「プロっぽく準備が整っていること」など。さらに具体的にパソコン・プロジェクター・ロゴ入り鉛筆などを付け加えて書けばよりはっきりする。

問十二 母親の一つ前の発言で例示されている。「テレビのCM~ダイレクトメール」までである。

問十三 「ラジオで宣伝してもかわいさは見えない」と言っているので、テレビや雑誌などかわいさが「見える」ような媒体が適していることがわかる。また、対象が子どもであるため、子どもが起きている「時間」や子供が好む「番組」でCMを流すことの必要性も述べている。

問十四 みんな集中して熱心に聞いている様子であるから、「感動」していると思われる。

問十五 傍線④の後で「きっとしゃべりまくって、止まらなくなるにちがいない」と予想している。

問十六 「水を打ったように」は静かな様子を表す慣用句。

問十七 醍醐味――物事の本当のおもしろさ。

問十八 プライベートと公の場での行動・態度をしっかり区別している点に「プロの姿勢」を感じている。

問十九 母親は普段仕事が忙しく、「ぼく」は犠牲になっていると感じて不満に思っている。そのせいで母親に反発しているのだが、職業紹介での母親のプロとしての姿勢に感動してしまい、母親を認めている自分もいることで板挟みになっている。

【大問二】言葉の意味

  • 難度:標準
  • 時間配分:2分

① 桁外れ――平均からかけ離れていること。「桁外れのパワー」

② 大詰め――物事の最終段階。「試合が大詰めを迎えた」

③ 小気味よい――動きや手段が鮮やかで気持ちよい。「シュートが小気味よく決まる」

④ あからさまに――包み隠さず、はっきりと。「あからさまにいやな顔」

⑤ 身に余る――自分にはふさわしくないほど良すぎる。「身に余る光栄」

【大問三】慣用句の意味

  • 難度:標準
  • 時間配分:2分

① 舌を巻く――優れていることに感嘆する。「感心」

② こしを上げる――行動する態勢を取る。「実行」

③ うでを上げる――能力・技術が高まる。「上達」

④ かたを貸す――援助・手助けをする。「助力」

⑤ 目から鼻に抜ける――賢い。「利口」

【大問四】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

③ 忠誠――人や組織などに忠義を尽くすこと。

⑥ 丁度――まさに・ぴったり。ひらがなで書くことが多い。

⑦ 内輪――家族や仲間など、親しい者だけであること。

⑧「ひなが」――春に昼間が長く感じられること・その時節。「にっちょう」と読んで「昼間の時間の長さ」という意味でも使う。

⑩「きしゅくしゃ」――労働者や学生のためにその組織が用意した共同住居。

攻略のポイント

説明的文章・文学的文章のどちらが出されるかは、学校側の考え次第である。どちらが使われても実力を出せるように、苦手な方の力を底上げしておこう。

ことばで答える問題が多い分は手間がかかる。誤字・脱字などは減点される恐れもあるので、慎重に書く意識を持とう。

漢字とことばの知識は全問正解を目指すくらいの気持ちで、得点源としよう。地味な努力になるが、読解力の基礎になる部分である。その日の調子に関係なく得点できる分野でもある。

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