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明治大学付属中野中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「明治大学付属中野中学校の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問は4つで長文読解1題と漢字・ことばの知識で3題という形がここ数年続いている。
長文読解については、素材文は年度により説明的文章の場合と文学的文章の場合がある。説明的文章は4000字ほど、文学的文章は7000字ほどの文量で出されている。総解答数は40問を超えるくらいである。設問はことばで答える問題が多く、書き抜きや文中の言葉を用いて答える問題と選択肢問題とは2対1ほどの割合である。
漢字を含めたことばの知識がしっかり出題されるのが本校の特徴と言える。配点で4割ほどもあるので、けっしておろそかにはできない。

[長文読解問題]

説明的文章・文学的文章ともに難解な文章は使われていないので読みやすい。文章量も多すぎることはないので、平均的なスピードがあれば読み切れるだろう。
ことばで答える問題が多いが、「文中の言葉を用いて」という指定がつくので、文中から適切な部分を見つけて組み合わせることで答えられる場合が多い。いわゆる「論説的」な記述問題は出されていない。選択肢問題も無理に迷わせるような意地悪な選択肢にはなっていない。読解力があれば正確に答えられる。

長文読解の基本をしっかりマスターしよう。

【論説的文章】
   段落の整理――形式段落を意味段落にまとめる。意味段落の内容を小見出しのよう
           に書いてしまうとわかりやすい。

   要点と細部――段落の中で最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておこう。
          説明や言い換えなどは細部にあることが多い。

   要約と要旨――要点をつなげて要約ができる。要約のなかで筆者の最も言いたいことが要旨である。
          つまるところ、要旨を読み取るのが一番の目的である。
 
【文学的文章】
   人物の整理――人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。
          性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。
   
   場面の変化――時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。
          場面の変わり目を訊かれる問題もある。

   心情の把握――人物の言動・表情や情景などから、気持ちを読み取る。最も問題にされる部分である。
          多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。

   主題の理解――作者が描きたかったことは何か。人間の成長や葛藤・挫折、戦争の悲惨さなど、
          よく描かれるテーマがある。読書を通じて多くのテーマを見ておくことで、
          テーマをとらえる力もより付くことだろう。

[ことばの知識]

熟語の組み立て・四字熟語・慣用句・係り受けなど、文法も含めたことばの知識がしっかり
と出題されている。面倒に感じる人もいるだろうが、読解力の基礎となる部分でもある。語
彙が多いこと・文章を正確に理解できることは、読解力の根本ともいえる重要な能力である。
読書量の多い人は意識しなくてもこの部分が鍛えられている場合が多いだろうが、そうで
あっても、教材で体系的に学んでおくことは大事である。
配点も高い部分なので、専用の教材で丁寧に学習しておくべきである。

 

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2020年度「明治大学付属中野中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度は論説文が用いられた。文量は4600字ほどで、総解答数は43問。
ことばで答える問題が多いが、選択肢問題は文量も少なく簡潔であるので取り組みやすい。
後半の知識問題はしっかり覚えてあればテンポよく解ける部分なので、ここでうまく時間と点を稼ぎたい。

【大問1】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:40分
  • ★必答問題

生き物の名前を知ることで自然の中に入って会話できるようになり、自然の身になって感じることができるようになる、と論じている。

問一 「どういう生き物の名前を知っているか、はその人が関心を持っている世界を表現している」。

問二 ② 名前を知りたがっている 

   ④ 子どもに教えようとしている。

問三 たじろぐ――圧倒されて「ひるむ」。

問四 「何か名前をつけて呼びたい」と思うのは「その姿を覚えておこうと思っているから」である。

問五 しめた――期待通りにうまくいっていることを喜ぶ時の言葉。品詞としては感動詞になる。

問六 それによって「自分の世界が広がって、深くなっていく」のだから、「経験」と同じである。

問七 「実感」という語に注目。少し前に同じ「実感」を説明した部分があるのでそこを使う。

問八 「活動範囲が広くなった」ことと「生き物と目を合わせてつきあう時間が減ってしまった」ことの原因は、ともに「機械化され、効率化され、生産性が向上した」ことである。このうち活動範囲に関係するのは機械化と効率化である。

問九 数か所使えそうな部分があるが、「生きものと目を合わせてつきあう時間が減ってしまったこと」が「こと」でまとめられているので形が質問に合っている。

問十 「結局」と言っているので、最終的な部分を答える。「草たちと話をするようになる」→「草刈りが楽しくなる」→「自然の中に入っていけるようになった」。

問十一 没頭――他のことを忘れて熱中すること。

問十三 「(非常事態の中では)たしかに――興奮していますから」、と考えるのが一番自然につながる。「ありません」も考えられるが、距離が遠すぎて読みづらい。

問十四 「内からのまなざし」によって可能になることである。次の段落で「~こと」という形でまとめられている。

問十五 同じ段落内で説明されている。

問十六 「具体的に」という指摘なので、「しかし、田んぼが、稲が呼んでいると感じたのです」という筆者の実体験の文が抜き出せる。

問十八 暑さに弱いカエルは、人がつけた「足跡の底」の水温が低いので、そこに集まる。

問十九 ひとつ前の段落の「生き物の気持ちを~置き換えて語る」がよく説明されていてよい。

問二十 「生き物に生を感じて、会話しようとする習性は、本来人間に備わった能力だ」と述べられている。

問二十一 「稲が声を出す」エピソードは、年寄りの百姓からの教えと、筆者自身の体験との二つある。「非科学的で、無知な、古くさい教え」と表現されているので、前者が当てはまる。

【大問2】ことばの知識

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

① 悪態を・意表を・核心を――つく

② 召集を・手間を・磨きを――かける

③ 権力を・弁舌を・猛威を――ふるう

④ 大台に・軌道に・手に――のる

⑤ 大目玉を・足止めを・肩透かしを――くらう

【大問3】ことばの意味

  • 難度:標準
  • 時間配分:2分

① 琴線に触れる――良いもの・すばらしいものに触れて感銘を受けること。

② 目を見張る――感情が動いて目を大きく開く。

③ 口をつぐむ――話すのをやめる。

④ 手前みそ――自分で自分を褒めること。

⑤ 鼻持ちならない――言動が嫌味でがまんできない。

【大問4】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分

① 保護 ② 構造 ③ 混雑 ④ 看板 ⑤ 穀物 ⑥ 希少 ⑦ 天守閣

⑧ かんとう ⑨ こんかん ⑩ 系統

攻略のポイント

説明的文章・文学的文章のどちらが出されるかは、学校側の考え次第である。どちらが使われても実力を出せるように、苦手な方の力を底上げしておこう

ことばで答える問題が多い分は手間がかかる。誤字・脱字などは減点される恐れもあるので、慎重に書く意識を持とう。

漢字とことばの知識は全問正解を目指すくらいの気持ちで、得点源としよう。地味な努力になるが、読解力の基礎になる部分である。その日の調子に関係なく得点できる分野でもある。

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