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武蔵中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「武蔵中学校の国語」
攻略のための学習方法

出題傾向

長文読解一題と漢字・ことばの知識という出題がほぼ定型となっている。設問は記述のみで字数指定が無いのも特徴である。2018年度は書き抜き問題が1問出されている。

文章ジャンルは、このところ文学的文章が続いているが、過去には説明的文章が出された年度もあった。文学的文章は、登場人物を受験生と同年代に設定したものが多く、読みやすい。説明的文章では文化を題材にした文章がよく出題されている。どちらが出されても対応できるように、油断なく準備しておこう。

長文読解

近年は文学的文章の出題が続いている。来年度も同様の傾向が続くとすると、文学的文章の読解に焦点を当てた対策が必要となる。

記述問題であっても、訊かれることは選択式問題と変わりがあるわけではない。小説や随筆の読解力が求められることに変わりはないのである。まずは読解の技術を確かなものにしよう。

文学的文章であれば登場人物の整理。2017年度にも、まさにこの点が問題で出されている。時間・場所・人物の出入りによる場面分け。そして設問で最も多く訊かれる人物の心情。言動や情景から気持ちを読み取る訓練を積もう。最後に、全体を通して描かれているテーマを読み取る。

説明文であれば、形式段落と意味段落の整理。段落ごとの要点と細部の区別。全体の要旨と要約。設問ではやはり要点を訊かれることが多いだろう。説明的文章が出題される可能性もゼロではないので、文学的文章を中心に、説明的文章でも対策を怠らないようにしよう。

記述対策

記述問題はすべて字数指定が無い。

設問の内容や解答欄の大きさから考えて、1問60~70字程度でまとめることを想定しているようである。年度によるが、全体として500~600字程度の記述量が必要となりそうである。設問によって、記述内容の条件が指定されているものと、そうでないものがある。

字数指定が無いからといって、むやみに書き過ぎるのも良くない。来年度も出題が予想される文学的文章を多く読み、設問の中心となるであろう人物の気持ちを60~70字程度でまとめる練習をよくしておこう。そして、設問で求められている事柄を的確に、無理の無い字数でまとめられるようにこつをつかんでおきたい。

素材文

素材文の文量は、6000字~8000字程度と年度により差がある。

物語文は、登場人物が受験生と同世代で、友人や家族との関わりを描いたものが多いが、恋愛がテーマの話も出題されている。小六男子には実感のともなわない分野かもしれないので、このようなストーリーも多少は読んでおきたい。まれに説明文が出題される年度もあるので注意。油断せずに準備しておくこと。

漢字

漢字は毎年出題がある。極端な難問は見られないので、標準~中級レベルの漢字教材をしっかりこなしておこう。

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2018年度「武蔵中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度は8700字ほどの物語文の読解1題と漢字・慣用句という構成であった。文章も受験生の年齢に合わせた読みやすいもので、問題量もさほど多くはない。読むスピードがあれば時間は足りるだろう。すべて記述で答えるので、書くスピードは必要である。難関校の試験としては、取り組みやすくなっている。

【大問1】論説文の読解

  • 難度:
  • 時間配分:50分
  • ★必答問題

技術と人間との関係を考えながら、人間がロボットに対して感じる恐怖の意味や両者の違いなどについて考察している。

問一 
(1)「それらの技術」とは、前の段落で説明されている、「人間の能力、ひとがやってきた仕事を機械に置き換える」ものである。さらに詳しく「人間の手でやるには~努力しなければいけないこと」とあるが、それはアンドロイドを含むすべての技術・機械の本質であり、共通しているわけである。

(2)この問いには端的に「ロボットが人間の姿かたちをしているからだ」と答えている。その外見の差から、自動車や電化製品は「人間を助けるもの」というイメージなのに対し、ロボットは知的活動まで実現しかけているため、完全に人間にとって代わる存在になりそうなイメージがあるのである。

問二 
直接―間接・絶対―相対・上昇―下降。難しい対義語ではないので、全問正解で。

問三 
この「色」は「差」という意味で使われている。人間と動物の命を比べた場合、当然のように人間の命が優先される、その差を指している。

問四 
続く段落に説明されている内容を、3行でまとまるように端的に構成する。複雑な動物である人間は遺伝子を変化させるスピードが遅いので技術を使って生物としての限界を取り払って進化する。技術を作るには、ものごとを客観視して法則を見つけ出し、それを組み合わせる必要があり、人間の大きな脳がそれを可能にした、とある。

問五 
 「やるべき作業が明確に定義できる仕事」の例をあげているので「たとえば」。

 「~のか」とい疑問をふたつ並べているので「それとも」。

 「風邪のメカニズムや治し方はわかっていない」(理由)のあとに、「適当に薬を出して様子を見る」(結果)があるので「だから」。

 「曖昧なタスクの定義の仕事は人間にしかできない」という段落と、「定義可能な作業はロボットが勝つ」という段落をつないでいるので「しかし」。

 「問いを逆転させる」とそれまでとは発想を転換させているので、話題転換の「では」。

問六 
 (1)ここで言う「退路」とは、人間が多くの部分でロボットに負けているにも関わらず、「人間だけが特別」と思いたい、根拠のない最後の逃げ場、「人間こそが最高の存在である」という主観的な考えであると思われる。

 (2)「人間こそが最高の存在である」という考えは、人間がそう思い込みたいというだけの「主観」である。「主観」を捨て、「客観的」に人間がロボットより劣っていることを認める。すると、「深い考察」―「客観的に物事を観察し法則を見つけ出すこと」ができる。それらを組み合わせ、人間を進化させる新しい技術を作り出せるのである。これはまさに技術で生き延びてきた人間の進化の形である。

問七 本校の志望者なら問題なく書けたはずである。

攻略のポイント

字数指定の無い記述は、ともすれば書き過ぎてまとまりがなくなる恐れがある。だいたいは60~70字程度が想定されているようなので、そのくらいの字数でまとめる練習を積んでおこう。

最近は文学的文章が多かったが、今年度は論説文が出された。どちらが出ても訊かれたことを的確に、一定の字数で書けるように、過去問や類似問題で感覚をつかんでおきたい。

無理に大人向けの文章を読む必要はないので、普段の読書習慣において小・中学生向けの物語や随筆・説明文や論説文を多く読んでおこう。

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