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武蔵中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「武蔵中学校の国語」
攻略のための学習方法

出題傾向

長文読解一題と漢字・ことばの知識という出題がほぼ定型となっている。設問は記述のみで字数指定が無いのも特徴である。年度により書き抜き問題が出される場合もある。

文章ジャンルは、このところ文学的文章が続いているが、過去には説明的文章が出された年度もあった。文学的文章は、登場人物を受験生と同年代に設定したものが多く、読みやすい。説明的文章では文化を題材にした文章がよく出題されている。どちらが出されても対応できるように、油断なく準備しておこう。

長文読解

近年は文学的文章の出題が続いている。来年度も同様の傾向が続くとすると、文学的文章の読解に焦点を当てた対策が必要となる。

記述問題であっても、訊かれることは選択式問題と変わりがあるわけではない。小説や随筆の読解力が求められることに変わりはないのである。まずは読解の技術を確かなものにしよう。

文学的文章であれば登場人物の整理。2017年度にも、まさにこの点が問題で出されている。時間・場所・人物の出入りによる場面分け。そして設問で最も多く訊かれる人物の心情。言動や情景から気持ちを読み取る訓練を積もう。最後に、全体を通して描かれているテーマを読み取る。

説明文であれば、形式段落と意味段落の整理。段落ごとの要点と細部の区別。全体の要旨と要約。設問ではやはり要点を訊かれることが多いだろう。説明的文章が出題される可能性もゼロではないので、文学的文章を中心に、説明的文章でも対策を怠らないようにしよう。

記述対策

記述問題はすべて字数指定が無い。

設問の内容や解答欄の大きさから考えて、1問50~120字程度でまとめることを想定しているようである。年度によるが、全体として500~600字程度の記述量が必要となりそうである。設問によって、記述内容の条件が指定されているものと、そうでないものがある。

字数指定が無いからといって、むやみに書き過ぎるのも良くない。来年度も出題が予想される文学的文章を多く読み、設問の中心となるであろう人物の気持ちを70~100字程度でまとめる練習をよくしておこう。そして、設問で求められている事柄を的確に、無理の無い字数でまとめられるようにこつをつかんでおきたい。

素材文

素材文の文量は、6000字~8000字程度と年度により差がある。

物語文は、登場人物が受験生と同世代で、友人や家族との関わりを描いたものが多いが、恋愛がテーマの話も出題されている。小六男子には実感のともなわない分野かもしれないので、このようなストーリーも多少は読んでおきたい。まれに説明文が出題される年度もあるので注意。油断せずに準備しておくこと。

漢字

漢字は毎年出題がある。極端な難問は見られないので、標準~中級レベルの漢字教材をしっかりこなしておこう。

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2022年度「武蔵中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度は7400字ほどの論説文読解1題と漢字という構成であった。昨年度に続き説明的文章が出題されたが、受験生の年齢に合わせた読みやすいもので問題量もさほど多くはない。読むスピードがあれば時間は足りるだろう。すべて記述で答えるので、書くスピードは必要である。難関校の試験としては、取り組みやすくなっている。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:
  • 時間配分:48分
  • ★必答問題

完全に視力を失った西島さんへのインタビューにおいて、目が見える人と同じようにメモを取りそれによって思考も整理している西島さんの能力を知り、その能力について考察している。

問一 下線部を含む三段落で述べられている。玲那さんはもともと見えにくい症状があり、視覚に対する依存度が低かった。代わりに触覚や聴覚や嗅覚を周囲を認知する手段として使っていたので、もともと視覚はあまり使っていなかったのである。また、家の中のようなよく知った場所ではそもそも細かく観察する必要がなく、見え方の変化に気づかなかった、とも書かれている。以上、大きく二点についてまとめられるだろう。

問二 玲那さんが見えないことに気づいたときの様子は「ろうそくの灯が消えるよう」ではなかったということである。玲那さんの場合は、自分でも変化がわからないくらい急に「スポンと」見えなくなっていることに気づいた。ろうそくの例えはその逆で、ろうそくの燃え終わりに火が少しづつ弱まり、小さくなって揺らいで消えるように、「やがて消えることが本人にもわかるように徐々に視力を失うこと」の比喩として使われているのである。

問三 直後にそれは「ずっと働き続けている・なめらかに動く彼女の手」だったと書かれている。目が見える人となんら変わりなくメモをとる玲那さんの手の動きにひきつけられてしまったのである。

問四 「このような変容」とは、障害を受けた場合にその部分だけでなくそれをカバーするように全身の働き方が変わること、である。しかし玲那さんの場合、書くという行為にはなんの変化もなくそのまま保守されている。通常、時間が経てば進むはずの変容が書くことに関しては起こっていない状態で、そのことを「逆行」と表現したのだと思われる。

問五 傍線の前後の数段落からまとめやすい部分を用いる。人は何らかの物を操作し、その結果を視覚的にフィードバックすることで、思考を容易にする、とある。われわれは物と体を視覚でつなぎながら、運動レベルで調整を行うのみならず、意味レベルで思考を容易にしたりしている。そのことを筆者は「体と物と視覚の間にも、思考が存在する」と表現しているのである。

問六 通常は視覚なしでは運動レベルのフィードバック(ガイドなしでまっすぐ走る・きれいにメモを取るなど)ですらむずかしいのだが、玲那さんは意味レベルでのフィードバック(メモ取ることで思考を整理したりなど)もできている。視覚に代わる「イメージ的なフィードバック」で物と体をつないで運動的な制御とともに思考的な制御をも行っているのである。玲那さんの書くという行為は単なる「運動記憶の再生」ではなく、「現在形」で周囲の空間や思考と関係しているのだ。

【大問二】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:2分

 余波――ある事柄が周囲に影響を及ぼすこと・その影響のこと。

 穀類

 (手に)負(えない)――自分の能力では扱いきれない。

 創設

 功績

 展覧会

 奮(って)――自らすすんで・積極的に。

 ようさん――カイコを飼育しその繭から生糸を生産する産業。

攻略のポイント

字数指定の無い記述は、ともすれば書き過ぎてまとまりがなくなる恐れがある。だいたいは50~120字程度が想定されているようなので、そのくらいの字数でまとめる練習を積んでおこう。

最近は文学的文章が多かったが、ここ2年ほどは論説文が出された。どちらが出ても訊かれたことを的確に、一定の字数で書けるように、過去問や類似問題で感覚をつかんでおきたい

無理に大人向けの文章を読む必要はないので、普段の読書習慣において小・中学生向けの物語や随筆・説明文や論説文を多く読んでおこう。

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