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大妻中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「大妻中学校の国語」
攻略のための学習方法

読解問題

文学的文章・説明的文章・韻文+鑑賞文という形の三題の出題がほぼ定形となっている。鑑賞文も字数の内である点がなかなかに厄介である。素材文の長さは、合計で8000字~10000字ほどにもなり、読むスピードが必要となる。

設問は、抜き出し・空欄補充・選択肢・並び替えなどと共に30字ほどの記述問題も数問あり、全体としてバランスの取れたオーソドックスな試験となっている。

素材文や選択肢の内容も特別に難しいものではなく、適正な実力があれば答えられる。

文学的文章・説明的文章、それぞれ長文読解の基本に沿って経験を積んでおきたい。

物語であれば場面分け・心情把握・主題の理解、論説文であれば段落分け・要点・要旨と要約といった読解の技術に関して、多くの問題をこなして基本力を高めた上で、文量の多さも考慮してスピードをつける練習も意識して行おう。

問題形式

選択式問題が多い点は意識しておかれたい。四択・五択・正解をいくつか選ぶなどパターンも多彩で、設問の指示を見落とさないように注意が必要である。

内容としては、紛らわしいものや意地悪な選択肢は少ないので、読解力があればさほど迷わず正解を選べるはずである。ともあれ、類似問題で十分慣れておくこと。

記述問題も短いものが数問出されている。本文の手がかりをうまく利用してまとめられるものが多いので、こちらも読解力があれば苦労はしないだろう。類似問題で30字前後にまとめる感覚をつかんでおこう。

韻文

韻文+鑑賞文の形で詩・短歌・俳句などの問題が例年、出題されている点が本校の特色とも言える。小学校では十分に学習しない場合も多いので、意識して練習する必要がある。

鑑賞文の中に手がかりを探せる場合も多いが、韻文読解そのものの実力が問われていることは論を待たない。やはり場数を踏むことが実力をつける近道なので、専用のテキストや問題集をしっかりこなしておきたい。短い言葉から、含まれているイメージを的確に捉えられるように、想像力を養っておくことが重要である。

知識

漢字や言葉の知識関連の問題も、必ず出題されている。

基本レベルの学習で良いので、手を抜かずしっかり覚えておくこと。本校のような高得点の試験では、漢字や言語事項での失点はそのまま合否を分けるので、億劫がらずに日頃の地道な漢字・語句学習を欠かさないようにお願いしたい。語彙の豊富さは、長文の読解だけでなく韻文の鑑賞にも多大なアドバンテージとなることは、国語の学習において常に心に留めておいて欲しい事柄である。

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2018年度「大妻中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

読解問題の三題構成。文章ジャンルは、①物語文・②説明文・③俳句・短歌と解説文など、である。言語事項は、読解問題の中に含まれる。設問は全体的に、基本的なものが中心。各文章ジャンルの基本的な読解方法をおさえることで、十分に合格点がねらえる。ただし、素材文の総字数はおよそ10000字にもなる。スピードを意識した訓練を。

【大問1】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:19分
  • ★必答問題

再婚により義母と異母兄妹ができた主人公は、容姿の優れた二人に比べて自分の外見に劣等感を持ち、思い悩む。

問一 「不在であることが多い」くらいの意味なので、ニが適当である。

問二 クラスの女子はキョウスケと関わりたくてちょっかいを出している。会話やふざけあいをしたがっているのである。

問三 「そうではない」とは「キレイではない」ということである。

問五 エラと分厚い唇に劣等感を持っている。「エラが~邪魔する」が擬人法にあたる。

問七 イ.「クラスの女子から人気がある」は文中には言及がない。
   ロ.「自分一人だけ話すことができた」は本文からは断定できない。
   ニ.「兄のことを知っていた」からといって有頂天になる理由は無い。

問八 自分が劣等感を持っている部分(この場合は分厚い唇)が共通しており、まさに当たっているのでショックだったのである。

問九 高梨には悪気はなく、キョウコの容姿を悪く言ったつもりはない。キョウスケに殴られた理由も、先生に叱られる理不尽も、納得がいっていない。

問十三 最初はケンカを止めなかったとキョウコを非難していたのに、その後態度が変わったのはキョウスケから事情を聞いたからだと思われる。容姿をからかわれたことが原因とわかって、慰めに来たのだろう。

問十四 「非」は「それとは違う・別のモノである」という意味で接頭語として用いられる。

【大問2】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:12分

記憶情報と感覚情報を処理し、判断・思考を行う領域「ワーキングメモリー」を上手に使う大切さを論じている。

問一 空欄は小見出しの「認識と思考」のうち、「認識」でない方が入るので「思考」。空欄Cは思考の前段階にあたるものなので「認識」、ということでイが選べる。

問四 マイナス記憶に関するものはすべて選択しないようにすれば、選択すべき範囲が狭まり、効率よく選べるようになると説明されている。

問六 傍線直後の「捨て去って」は意味は合っているが字数が合わない。さらに数行後に「除外」という似た意味の言葉があり、字数も合うのでこちらを選ぶ。

問七 傍線は次の段落冒頭の「インターネットの断片的な情報」や「本を一冊読んだだけ」と同義である。そういう狭い情報だけで判断してしまうと、「ものすごく偏った行動になってしまう」と述べている。

問八 ロ.「現在の情報をたくさん手に入れ」て「過去の情報や知識をすべて考えあわせて」「行動を判断しなければならない」と言っている。
   ハ.記憶情報と感覚情報を合わせて処理する「ワーキングメモリー」が「考える」ときの中心的な役割を果たしている、と述べている。

【大問3】短歌・俳句と小説文

  • 難度:やや難
  • 時間配分:19分
  • ★必答問題

少ない言葉で感情を詠みこむ俳句の仕組みを解説したような文章が使われている。

問一 「能書きばっかり言ってちゃいけない」などと言っているので、話が冗長になってしまっているのを来島に指摘されたのだと思われる。「要点を早く話してほしい」ということであろう。

問二 リフレイン(言葉の繰り返し)は俳句ではあまり使えないこと、感情を直接出す言葉はあまり使わないことが説明されている。俳句では「行動」や「季語」に感情や思いを込めるという手法を取るとも書かれている。

問五 「菜の花」は春。「涼風」は夏だからこそ涼しいと感じる風。「行水」は夏の季語だが、この句の感動の中心は「虫の声」にあるので秋。「雪」ならば冬だが「雪残る」は本来雪が解けている季節ということで春。冬が詠まれていない。

問六 季語を集めた本。辞書でも調べられる。

問七 「その通り」という意味の表情が当てはまるので「わが意を得たり」。

問九 空欄【2】は直後の「新しい年への期待」がぴったり当てはまる。空欄【1】は直後の「自分の過去、これからの未来、どっちも受け入れる思い」で内容は良いのだが字数が合わない。『日記買ふ』は短歌の『年終はる』にあたることを思い出し、和彦の短歌を評した発言の中に「一年を振り返っての感慨」という語があり、字数も合うのでこれを使う。

攻略のポイント

合格者平均点が72.2点と高いことを考えても、問題の難易度自体はそれほど高くない。文量と設問の多さへの対応が重要となる。大問3つでかなりの文量になる。スピード重視の練習を積んでおこう。そして本文を何度も読まずに済むように、設問に先に目を通して解答を探しながら読むといった策も必要となろう。
必ず出される韻文への対策も抜かりなく。短い言葉から的確なイメージを浮かべられるように十分に慣れておきたい。
言語事項の出題も見られるので、標準レベルの知識は得ておこう。

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