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大妻中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「大妻中学校の理科」
攻略のための学習方法

 [時間配分]
大妻の理科の問題は、満点が狙える。ただし、それなりの幅広い知識と時間配分が必要になってくる。
試験時間30分で60点中45点を取れれば合格圏内にあるだろう。
解けない問題、特に初めて解く問題があってもどんどん先に解いていき、立ち止まった問題に時間をどれだけ取れるかである。
が、立ち止まった問題も落ち着いて読み解いていくと案外簡単だったりする。
決して難問は出題されていないので、安心して試験に臨めば得点できる。
 
[観察・実験]
試験問題を詳しく見ていくと、「乾湿計」から湿度を求めさせるのはできるであろうが、乾球計と湿球計の違いは小学校で百葉箱の観察をしていないと難しいであろう。大妻の出題者は、理科は観察・実験に重きを置いている意図が感じられる。是非、この機会に小学校で学習する全ての理科の観察・実験を復習して欲しい。
可能であれば、個人的に実験・観察をやらせてもらうことが一番身に付く。また、「酸素解離曲線」は内容的には高度なことを扱っているが、問題文を落ち着いて読み、心臓のつくりとはたらきを理解していれば難なく解答できる問題であった。
「たたら製鉄」は、日本がどのようにして純鉄を得てきたかを歴史の分野で学ぶ良い機会であろう。
 
[資料集]
理科の観察・実験をする機会が減ってきているので、この機会に、「資料集」というものを購入して欲しい。
「資料集」は、中学生用や高校生用の数冊を準備した方が良い。中学生用は1冊にまとめられているが、高校施用は4冊になる。
これは、理科は高校になれば地学・化学・物理・生物と細分化されるからである。
資料集を使い、過去問で出題されている内容を調べてみると良い。
一段高い目線から本問を見てみると単純な原理原則を知っているかそうでないかだけの問題であることが理解できる。
 
[一問一答]
特異な問題ばかりに目を奪われて、基本的な内容をおろそかにしてはいけない。
テキストに説明されてある基本的な内容の問題は、確実に得点できるようにすること。
それには、毎日欠かさず「一問一答問題」のような問題を解くこと。さらに、答えは紙に書くこと。
そして、時には逆を解くことをお勧めする。つまり、答え(ほとんどが用語だが)に対する問題文や説明文を書いてみることで1つの問題を違った方向からアプローチすることができる。
結局、理科という問題は、様々な視点から1つの問題を見る力があるかどうかをみる教科だからである。
 
[学習計画]
計画的に学習していけば、8割は得点できない点数ではない。是非、次の学習計画を参考にして欲しい。
最初に、(Ⅰ期)基本的事項をテキストで学び、(Ⅱ期)問題演習を行う。演習問題を解くときは、必ず「突合せ」をして欲しい。
この問題を解くためには、テキストのどの部分が理解出来なければいけないかを自分で探し出して欲しい。時間がかかるかも知れないが、これを行わないと問題を上辺だけで解くことになり、ケアレスミスをしてしまう。「突合せ」の際、是非利用して欲しいのが、「資料集」である。
その後、(Ⅲ期)過去問を10回は解いて欲しい。必ず、間違える問題が決まってくるはずである。
(Ⅳ期)間違えた問題はテキストや他の学校の類似した問題で繰り返し練習して欲しい。
大妻の理科の対策は、繰り返すようであるが、当たり前のことを当たり前に行えるかである。準備は早ければ早いほど良い。11月までに、Ⅲ期までできると余裕を持ってⅣ期に入れるだろう。しかし、受験日まで、油断は禁物である。「身の回りの科学」に関する問題は、時事問題に変わる可能性がある。試験直前まで、「身の回りの科学」についてのアンテナは高くしてほしい。
合格は1点勝負である。最後まで諦めずに、根気よく受験勉強を継続して言って欲しい。

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2014年度「大妻中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

基本的な内容を広く出題している。いずれの問題も必ずテキストに載っている内容である。全分野をまんべんなく学習しておくこと。
問題を解いたときに、あやふやであった部分は必ずテキストに振り返ること。
問題の答えを導くのに必要な内容は書いて答えらえるようにしておく。
特に難問はなく、問題文から解答に必要な根拠はみつけられる。

【大問1】 電流回路

  • 時間配分:6~7分

「電流回路」に関する問題であった。
(問1)は、直列回路と並列回路の違いが理解できたか。
(問2)と(問3)は、豆電球に関する問題であった。豆電球で明るく光る部分を「フィラメント」といい、「タングステン」という金属でできている。この辺は、テキストには、必ず説明されているので何度も紙に書いて、口頭で説明できるまでにしておくこと。
(問4)は、乾電池1個に豆電球1個をつないだ時に流れる電流の大きさを「1」とすることがカギとなる。(ア)では、乾電池1個に豆電球2個が直列につながっているので、豆電球Aには、「0.5」。(イ)では、乾電池2個が直列につながっており、豆電球2個が並列に接続されているので、豆電球Bには、「2」。(ウ)では、乾電池2個が直列につながっており、豆電球Dには、「2」。(エ)では、乾電池2個が並列につながっており、豆電球2個が直列に接続されているので、豆電球1個には「0.5」。(オ)では、乾電池2個が並列につながっており、豆電球2個が並列に接続されているので、豆電球Cには「1」。(カ)では、乾電池2個が直列につながっており、豆電球3個が並列に接続されているので、豆電球Eには「2」。
いずれも、基本的な内容であるので、出来なかった受験生はテキストでよく復習しておくこと。
(問5)は、図をみて回路図が書けるかを問う問題であった。正式には中学校で「電気用図記号」を学習してからになるが、今から知っておいても良いであろう。
(問6)は、乾電池に関する正確な知識を問う問題であった。テキストで一問ずつ内容を確認しておくこと。
(問7)では、前問(問4)の内容をもとに解答していく。「乾電池あ」~「乾電池う」から流れ出る電流の大きさを答えられたか。

【大問2】気象

  • 時間配分:6~7分

 「気象(飽和水蒸気量、露点、湿度を含む)」に関する問題であった。
(問1)では、飽和水蒸気量の表をもとに、湿度を求めることができたかを出題者はみている。決して難しくない内容であるので、確実に得点して欲しい。ちなみに、各温度での飽和水蒸気量をこえる水蒸気量が存在する場合は100%。
(問2)では、「露点」という現象が理解できているかを聞かれている。コップがくもるのは、コップの周りの水蒸気が冷やされて水滴になるからである。他の選択肢(イ)~(エ)の現象もテキストで確認しておくこと。
(問3)では、各室温での湿度が求められたかが大切。
(問4)と(問5)では、「乾湿計」の仕組みが理解できたかを出題者はみている。詳しくは、中学生になって学習する。乾球計も湿球計もいわゆる温度計であるが、湿球計の赤玉だけにガーゼがついており、水にぬらしておく。乾球計と湿球計の示す値の違いから乾湿計用湿度表を用いて読み取るのである。
(問6)は、飽和水蒸気量の表から計算していくので、起算を間違えずに。
(問7)は、湿度を20%上げるためには何gの水蒸気を蒸発させればよいかをきいている。これも難なく解けるであろう。

【大問3】生物のからだのつくりとはたらき

  • 時間配分:6~7分

「生物のからだのつくりとはたらき」からの出題であった。
特に、「心臓のつくりとはたらき」から出題された。「心房」「心室」「ヘモグロビン」「動脈」「静脈」等の用語は押さえておくこと。(問1)は、血液成分のうちの赤血球のはたらきについての出題であった。他の血液成分、「白血球」や「血小板」、「血しょう」のはたらき、形もこの際復習しておく良い。
(問2)は、「弁」は静脈にある。はたらきは、血液が逆流しないよういするためである。静脈は、二酸化炭素やからだにとっての不要物を運んでいるので逆流しないようにしているのである。逆に、弁がないのは、「動脈」と「肺静脈」である。「肺静脈」は肺で赤血球が受け取った酸素を多く含んでいる。一般の「静脈」とは違う。ちなみに、「動脈」とは、心臓から遠ざかる血管で酸素を多く含む「動脈血」が流れている。「静脈」は、心臓に近づく血管で酸素が少ない「静脈血」が流れている。つまり、「肺静脈」は、静脈でも中を流れている血液は動脈血なのである。
(問3)は、(問2)の解説を参考にしていただきたい。血液の流れは。大静脈(A)→右心房(左上の部屋)→右心房(左下の部屋)→肺動脈(B)→肺→肺静脈(D)→左心房(右上の部屋)→左心室(右下の部屋)→大動脈(C)となる。ちなみに、心臓のつくりを表す図では左右が逆(相手がこちらをみている場合)を考えること。
(問4)は、心室の壁の厚みをきいている。右心室は肺へ送るだけの筋肉がある壁で良いが、左心室は全身に血液を送るだけの筋肉が壁には必要なことを考える。
(問5)は、「酸素解離曲線」から動脈と静脈の酸素ヘモグロビンの割合を答えさせる問題であった。解きなれないととまどうかもしれないが、一度解けば案外簡単な問題である。
(問6)は、酸素解離曲線から、動脈中では90%だったものが静脈中では20%に減っていることを読み取ることができれば解答できたであろう。

【大問4】身の回りの科学

  • 時間配分:6~7分

「身の回りの科学」についての出題であった。
(問1)は、天体に関する知識も必要とされ、とまどったかもしれないが、答えは案外簡単に導き出されるだろう。答えの選択肢以外についてもテキストで確認をしておいて欲しい。
(問2)の「酸化鉄」という用語を答えるのは難しくはなかったであろうか。
(問3)で問われている「たたら製鉄」の原理はとても重要であるので、この際に確認をしておくこと。
(問4)は、木を蒸し焼きにした時に生じるものを問う問題であった。生じるものは、木ガスと木酢液、木タール、木炭である。
(問5)は、いわゆる「酸化還元」の問題である。炭素の方が鉄よりも酸素と結びつきやすい。
(問6)は、問題の流れから「森林」と答えて欲しい。
(問7)は、比例計算で簡単に求められる。

攻略のポイント

全問正解を目指して欲しい。数問落としたとしても、8割は得点したい。
できない問題があっても、そこで立ち止まらずに先へ進んでいくこと。落ち着いて解答して確実に点数に結び付けていくことが合格の決め手となるであろう。
普段の学習から、1つの問題を解くための理由(根拠)となるためのテキストの文章をしっかり頭にいれているかが大切である。常にテキストに立ち返り、理由のつけられる答えを出す学習をして欲しい。

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