（１）分数の四則計算

（２）整数・分数・小数混合の□を求める問題

大問１は例年通り計算問題2題。難度は高くなく、基本～標準レベル。計算問題対策として、毎日5題程度の計算練習を計画的に進めて欲しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜時間配分目安：4分＞

（１）数の性質　ＡからＡ＋49までの差が25なので、Ａ＋50は67＋25の92となる。

（２）逆比の利用　Ａ×1/3＝Ｂ×1/9より、Ａの面積：Ｂの面積＝1：3となる。

（３）条件整理　今あるおもりで119ｇまで測ることができるので、120ｇのおもりが5個あると、719ｇまで測ることができる。また、120ｇ・24ｇ・6ｇのおもりをすべて2個ずつ使うと、300ｇの重さを測ることができる。

（４）旅人算　進んだ距離の差が168ｍになると追い越すことになる。168÷（14－6）より、21秒後。

（５）2つの三角形を切り離し、ＥＣとＢＣが重なるようにつなぎ直すと、二等辺三角形ができることを利用。

大問２は例年通り小問集合。（１）は手がかりが何かやや迷う問題。（５）はこのタイプの問題を解いた経験がないと難度が高くなる。（２）の逆比を利用する問題と（４）の旅人算は正答必須である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜時間配分目安：16分＞

（１）2番目に大きい72の約数は36。2番目に大きい54の約数は27で、2番目に大きい27の約数は9。

（２）［Ｐ］＝3となるＰは6と9。［Ｃ］＝6となるＣは12、［Ｃ］＝9となるＣは、18と27。

（３）記述指定問題。［Ｐ］の値が偶数のとき、Ｐとしてあてはまる数は1個、［Ｐ］の値が奇数のときは、Ｐとしてあてはまる数は2個であることを利用。

約束記号の出題で、解く上で数の性質についての知識が必要になる。（１）は易問、（２）も難度は高くない。（３）では、（２）までの結果からの考察がポイントとなる。本校の出題では、記述指定問題が含まれる。日頃から、式や考え方を残す習慣が大切である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜時間配分目安：１０分＞

（１）Ａ市～Ｃ市について、表のＳの値（工事費用の合計）÷Ｒの値（1年あたりの利益）を計算し、Ｑの値（工事を始めてから終了までにかかる年数）を足せばよい。
問題文の「工事を始めてから」に注意すること。

（２）Ｃ市の工事が終了した時点におけるＡ市の利益合計は400億円。Ｓの値の差は3600億円なので、（3600億＋400億）÷（100億－50億）＝80より80＋10の90年後となる。（１）同様に「工事を始めてから」の年数を求める必要があり、さらに、工事にかかる年数に違いがあることに注意すること。

（３）記述指定問題。この問題においても、工事にかかる年数の違いに注意が必要である。
Ａ市：50×（50－2）－1200より1200億円、Ｂ市：80×（50－4）－2400より1280億円、Ｃ市：100×（50－10）－4800よりＳの値より利益の合計が少なくなっている。従って、Ｂ市に開業するのが望ましい。

鉄道の延伸にかかる費用と利益を題材にした出題。表の数値を用いて計算すればよいのだが、注意点としては、利益が発生するのは工事終了後からであること。すべての設問において、工事にかかる年数を考慮する必要がある。問題文を読み取る力と判断力が求められる一題である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜時間配分目安：10分＞

（１）正面から見た面積（正方形から＋型を除いた面積）は20㎠。従って、20×5より、100㎤。

（２）段ごとに残った部分の体積を求めること。1段目と5段目はすべて残っており、2段目と4段目は16個、3段目は4個だけ残っている。

（３）記述指定問題。段毎くりぬかれた部分の体積を求めると、2段目と4段目は9㎤、3段目は20㎤。5×5×5－（9×2＋20）より、残った立体の体積は、87㎤。

立体図形の出題。中学入試で時々見られる「くりぬかれた立体の体積」を求める問題。（１）は1方向のくりぬきなので難なく解けるはず。（２）以降は、段ごとに考えることが正答への近道。段毎の絵を面倒くさがらずに描いた上で、くりぬかれた部分の体積を求めて欲しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜時間配分目安：10分＞