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専修大学松戸中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「専修大学松戸中学校の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問は3つ漢字の読み書き・文学的文章の読解・説明的文章の読解が割り当てられている。素材文は、文学的文章が約6000字、説明的文章が約4000字で計10000字ほどの文量である。

総解答数は50問ほど。おおよそ、漢字10問・文学的文章の読解20問・説明的文章の読解20問といった問題数になっている。また、読解問題の中でことばの知識や文法なども合わせて出題されている。そのうち、記述問題・書き抜き問題がそれぞれ3~4問ずつ出されている。

選択肢は5択だが、内容の相違点がはっきりしているので、無理に迷わせるような選択肢にはなっていない。

 

[文学的文章の読解]

素材文は学校を舞台にした話が多く、小学6年生にも理解しやすい内容になっている。選択肢問題は紛らわしく見分けづらい選択肢ではないので、読解がしっかりできていれば正解を選べる。記述問題も論述タイプではなく、文中の手掛かりをもとにまとめられるものなので本文を十分に理解していれば難しくはない。

文学的文章の読解力を養おう。

人物の整理――人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。
 
場面の変化――時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。場面の変わり目を訊かれる問題もある。
 
心情の把握――人物の言動・表情や情景などから、気持ちを読み取る。最も問題にされる部分である。多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。
 
主題の理解――作者が描きたかったことは何か。人間の成長や葛藤・挫折、戦争の悲惨さなど、よく描かれるテーマがある。読書を通じて多くのテーマを見ておくことで、テーマをとらえる力もより付くことだろう。

 

[説明的文章の読解]

素材文は自然科学や社会科学分野の文章が多く使われている。内容によってはやや難しい用語なども含まれているので、語彙力アップを図っておきたい。
書き抜き問題があるので、キーワードや要点には目印をつけて探しやすくしておくとよい。

説明的文章の読解の基本を身に付けよう。

段落の整理――形式段落を意味段落にまとめる。意味段落の内容を小見出しのよう
       に書いてしまうとわかりやすい。
 
要点と細部――段落の中で最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしてお
こう。説明や言い換えなどは細部にあることが多い。
 
要約と要旨――要点をつなげて要約ができる。要約のなかで筆者の最も言いたいことが要旨である。つまるところ、要旨を読み取るのが一番の目的である。

 

[記述問題]

30~60字ほどでまとめる問題が出されている。「あなたはどう思いますか」といった論説タイプではないので、文中の重要点をまとめることで答えられる問題が多い。人物の気持ちや行動の理由、要点や筆者の意見など、探しやすいように印をつけて素早くまとめられるように、類似問題をこなしておこう。

 

[知識問題]

大問の最初に知識問題が置かれるパターンが続いている。文学的文章では擬声語や擬態語・熟語の組み立て・慣用句・助動詞など、説明的文章では接続詞・類義語や対義語・部首や画数・文節のつながりなどの問題が、読解問題と合わせて出題されている。文中に紛れているので、先に知識問題だけ終わらせる作戦は取りづらい。読みながら、チェックだけはしておこう。

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2018年度「専修大学松戸中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は48問。選択肢が5択なので、それだけ読む量も増えてしまう。書き抜き・記述と書く字数も多くなるので、知識問題や選択肢問題はあまり悩まず、できる部分をどんどん進めて記述に多めに時間を残せるようにしたい。
過去問でペース配分に慣れておこう。

【大問1】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

拝借――はいしゃく。「拝」は自分の動きにつけて相手への敬意を表す、謙譲の意味。

専攻――せんこう。あることを専門に研究すること。

危ぶむ―「あやうい」の場合は「危い」とも「危うい」とも書く。

縦横――訓読みなら「たてよこ」。

【大問2】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:22分

サッカー部のマネージャーである主人公は自分の境遇に不満を持っていたが、好意を寄せているキンちゃんとその母親の不幸な境遇を知り、自分の身勝手さに気づく。

問一 2.まじまじ――注視するようす。

問二 A 看板――看る(ための)板。前の字が後の字を修飾している。
    就職――職(に)就く。動詞と目的語(○○に××する)。

問四 まるで~のような。例えの「ような」。

問六 直前のおばさんの「どうよ、部に女の子がおるって」を指している。本人たちが「押しかけ」だと言っていることからも、自分たちがマネージャーになったことを部員たちがどう思っているのか気がかりだったのだろう。

問七 ちょうど店内の喧騒が途切れたときだったので、思いのほか声が響いてしまった。本人は皆には聞こえないだろうと思って言ったのだ。

問八 は主人公の感想であるし、「ぐうの音も出ない」という言い方からしても内容が合わない。「一言も反論できない」のがよい。

問九 「てっきり男の子やと思うてたんよ」に注目。息子からは「友達」としか聞いておらず、女の子だと思っていなかったので驚いたのである。

問十一 おばさんとキンちゃんとの両方の立派さに心を動かされているので、イが適当である。

問十二 の「変わらなければいけない」や「違った生き方」といった内容は文中では描かれていない。文末の「心にたまったおりのようなものが流れていく気持ち」から考えられる。

【大問3】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:25分
  • ★必答問題

「生きる」ことの4段階という考え方を紹介し、人間も生き物であり自然の一部であるとい
う原点を忘れてはいけないと説いている。

問一 1.「ヒトは一種」つまり「祖先を辿るとある一つの種族から派生している」ことがわかったのである。

問四 「誰が・何が」(~生れたものであることを)明らかにした、のかを訊かれている。

問五 「そんなこと」という表現から、「権力を求めての争いなどばかばかしい」の後に置けばうまくつながる。

問六 月から地球を見た感慨「宇宙船地球号」と同じ意味であろう。近くに字数ちょうどの部分がある。人類は地球という有限の乗り物に同乗する仲間であるという意識である。

問七 まずは直前の「地球という新しい意識ですべてを組み立てる」ことだろうと読みとれる。そのさらに具体的な内容が同じ段落の冒頭で述べられている。

問八 どちらも「ひたすら生きる」を解説した段落から抜き出せるので探してみよう。

問九 傍線部は直前の1文を指しているが、まとめづらい。「それには」ではなく「そのためには」と変換して考えるとわかりやすい。「生き物としての感覚」を用いて「食べるという生きる基本」を[安全にするためには]、「日常をより自然に近くするほかない」のである。ただ、訊かれているのはあくまで「それ」という名詞形なので、答えも「~こと」とまとめる。

問十 同じ段落から抜き出せる。問九とも関連している。

問十一 「わきまえて・よく生きる」ことは人間だから可能だと述べている。傍線の次の段落で人間と他の生き物の違いを説明しているので、人間にしかない特徴を見つけてまとめればよい。

問十二 「人間が生き物であり、自然の一部である」という筆者の考えの根本が最後に強調されている。ここに矛盾しない選択肢を選べばよい。

攻略のポイント

説明的文章・論理的文章の両方が出題されること、書き抜き問題・記述問題が大きなポイントになること。

以上の2点を意識しながら、読解力をつけられるようできるだけ多くの文章に触れて、記述問題の字数に合わせた練習も積んでおきたい。10000字という文量にも慣れが必要である。

言語事項も一定数出題されて配点もそれなりに大きいので失点するともったいない。基本レベルでよいので全般的に頭に入れておくこと。
漢字の配点も小さくはないので、手を抜かずにしっかり覚えよう。

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