渋谷教育学園幕張中学校 入試対策
						2025年度「渋谷教育学園幕張中学校の理科」
						攻略のための学習方法
					
					受験テキストを使った学習は、そのやり方への注意が必要だ。
本校の入試問題では語句を答えさせるものはほぼ出題されないため、暗記のみしておけばよいという考えは不適切である。
一方、ある程度言葉を知っていなければ考えづらい問題や、細かい情報を知っていた方が有利になると思われる問題は出題されるため、言葉の学習を全くしないというのも不適切である。
したがって、受験テキストに登場する重要語句はある程度頭に入れた上で、それらの意味や働き、関連する情報を事典や辞書やインターネットで調べる学習をするのが良いだろう。
言葉の学習や単元学習が一通り済んだのであれば、本校入試において主軸が置かれている、データをもとに考察する経験や、科学的な現象の原理について計算式や図を用いたシミュレーションをする経験を数多く積むことに労力を割くべきだろう。
例えば、テキストに書かれている公式や結論について考察してみるのも手だ。それらを暗記項目と捉えるのではなく、紙とペンを使って自力で公式を導き出す学習をしたり、結論を出すための根拠を考えたりする習慣を持つと良いだろう。
 その際、図を描いて表すことに注力し、できれば身近な人に説明してみると、思考力・表現力が高まるからおすすめだ。
 このことは、算数の学習にも当てはまるため、算数の学習時にも同様のことを意識して取り組みたい。
本校の入試では、受験テキストには掲載されていない内容が題材になったり、受験テキストの内容をより深く掘り下げた内容だったりするため、受験テキストの学習を一通り取り組んだのであれば、本校入試の過去問や本校と同じようなタイプの入試問題を使って、同傾向の問題を解く練習を積むべきだろう。
もちろん、闇雲に過去問を多数こなせば良い訳ではなく、解き直しをして改善点を分析することも併せて行いたい。
また、答えが合っている・いないに関わらず、「どうしてその答えになるのか」という問いに対する答えを用意することにこだわると良い。
その際、事典やインターネットを使って調べたり、指導者から助言をもらったりするとなお良い。
 本校の入試で求められる能力は、前述のとおり、与えられた文章を正しく読解し、合理的に考察する能力である。
そのような能力を身につけるためには、実際に科学的な内容の文を読み、様々な考察を試みる経験を積むことが有効だろう。
そのため、受験テキストにこだわらず、科学的な内容の書かれている雑誌や本、事典などを読んだり、実験教室に参加したりするのも良い対策となる。
本を読む場合、中高生向けに書かれている理科の本や、専門的な知識が無くても読める科学の本などが、その入り口として適するだろう。
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						2025年度「渋谷教育学園幕張中学校の理科」の
						攻略ポイント
					
					
					特徴と時間配分
大問数は例年通り4題で、それぞれ、地学、生物、物理、化学に関する内容だった。記号選択、語句補充、記述、数値補充と回答形式は多岐に渡り、時間は例年通り45分だった。やや文章が長く、スピードを要求する内容だった。
【大問1】人工衛星/地学
- 難度:標準
 - 時間配分:11分
 - ★必答問題
 
3種類の人工衛星の軌道および、人工衛星画像についての問題。人工衛星についての知識を有している方が有利には違いないが、与えられた文および、天体についての基本知識を使えば、正答に辿り着ける。なお、本大問は比較的解き易い部類と思われるため、高得点を狙いたい。
(1)(2) この2問は基本的な算数の問題と言って差支えない。問われている物が何であるのかを正しく把握し、正確な計算を行いたい。
(3)(4) 気象衛星「ひまわり」の画像についての問題。日本付近の気象および日周・年周運動についての基本を理解できていれば解き易い。
(5) 人工衛星「だいち」および人工衛星「みちびき」の軌道についての問題。各々の役割を考えれば正答を選びやすい。
【大問2】動物の進化/生物
- 難度:標準
 - 時間配分:11分
 - ★必答問題
 
生物の進化および、クジャクやコクホウジャクの尾羽に関する文章を元に、思考させる問題。与えられた文や実験結果をよく読み、論理的に考えることが重要。こちらも大問1同様、比較的解き易い部類と思われる。
(1)(2) 進化についての問題。序文に書かれている内容を利用すると良い。
(3)~(5) コクホウジャクの尾羽に関する実験についての問題。(4)(5)では、確実に言って良いことを選ぶことを意識すると良い。
【大問3】振り子/物理
- 難度:標準
 - 時間配分:11分
 - ★必答問題
 
振り子の長さとおもりの重さ、および振り子の周期の関係について調べる実験についての問題。振り子自体は定番の内容ではあるが、細かな違いに焦点を当てる内容のため、注意深さが必要。与えられた情報を良く見ながら解き進めたい。
(1) 確実に正解したい計算問題。2量の関係性について、適切な説明を行えることが重要。
(2) 測定の誤差についての問題。1往復の時間を測定する場合の問題点について考えると良い。
(3) 正しい方法による測定結果と誤った方法による測定結果のグラフについての問題。実際に2,3か所、測定値がどのように変化するか考えてみると良い。
(4)(5) 振り子の重心位置の違いに関する問題。この2問の方が前2問よりも得点しやすいかもしれない。振り子の長さの変化について考えると良い。
【大問4】過炭酸ソーダ/化学
- 難度:標準
 - 時間配分:12分
 - ★必答問題
 
酸素系漂白剤の成分として知られる過炭酸ソーダについての問題。会話文および実験に関する文章をよく読むこと、数値に関して適切な説明を行うことが重要。
(3) 実験方法についての問題。測定したいものが気体の重量である、という点について考えると良い。
(4)(5) 発生した気体の測定値についての問題。行われた実験の違いを、会話文も良く読みながら確認すると良い。
(6) 発生した気体の体積に関する問題。算数で学習する、単位量や比を正しく運用できると良い。
攻略のポイント
本校の入試が問うているものは知識の暗記量ではなく、与えられた文章や実験・観察データから合理的に考察する能力である。スピーディに問題文を読解し正確に情報を掴むことはもちろん、ある設問が別の設問へのヒントになっていることに気づくことも重要である。聞いたことがない題材であるからと言って簡単に諦めたり、雑に処理したりするのではなく、どこかにヒントがあるはずだと思って丁寧に読み込んで欲しい。また、必要に応じて図を描いたり、計算したりする労力を惜しまない姿勢も重要である。
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