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渋谷教育学園渋谷中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「渋谷教育学園渋谷中学校の理科」
攻略のための学習方法

学習の質

渋谷教育学園渋谷は、標準的な教材の演習では、対応できない。与えられた資料から、科学法則を発見する能力が求められ、志望者がどのように学習してきたのか、つまりは学習の質が問われている。
中学受験は、短期間に膨大な知識を吸収しなくてはならないために、どうしても学習の量へ、目が行きがちだ。次から次へ、いただいた教材や、返却された模試が、溜まっていく。そうすると、いつのまにか教材やカリキュラムを消化することばかりに気を取られ、きちんと内容を理解しているのか、学習の質まで、気が回らなくなる。もちろん学習の量は必要だが、志望者は、ある段階(理想的には6年生の春ぐらい)から、資料問題を中心とした演習に切り替えて、学習の質を高めていくべきだろう。
そのような場面では、家庭教師は(集団授業の先生と比較して)学力の状況をきめ細かく見られるという利点がある。子どもがきちんと科学法則を理解できているのか、適切な演習量を確保できているのか、どのような教材を中心に演習したらよいのか、ふさわしい判断を提供できるだろう。また過去問の解説を読んでも、理解に不安が残るようであれば、理解するまでつきあうことができる。

[資料の読解力]

資料を読み取る能力は、合否を左右する。中学受験においては(12歳の段階では)、知識の量に、大きな差があるわけではない。そこで、渋谷教育学園渋谷は、志望者を選定するために、「知識の量」だけではなく、「知識の活用」を、試験していると考えられる。資料問題の比重を高くして、「ただ覚えているだけの子ども」と「覚えたことが活用できる子ども」を、判断しようとしているのだろう。
例えば、【大問1】の各設問は、ていねいに解説していけば、大半の子どもは正答できる。きちんとした基礎知識さえあれば、難しくはない。知識の量が多い志望者が、必ずしも有利にはなっていない。しかし、視点を変えて、志望者の正答までの所要時間に、注目してみる。すると、もっとも速い者で8分、もっとも遅い者で16分くらいにまで、差が開くだろう。その差の原因は、資料を読み解いていく速度にある。

[計算力の目安]

計算力については、【大問2】(3)が正答できれば、十分だろう。渋谷教育学園渋谷は、設問数が少ないので、計算の速度はあまり求められていないが、計算の安定性は求められる。一問のミスが、全体の得点に与える影響は大きい。
試験時間内に、迅速に見直しができるように、式を整理して書き残しておく習慣が欲しい。もし、間違った解答を見つけても、あらたまって計算式を書き直している時間は、本番にはないはずだ。

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2017年度「渋谷教育学園渋谷中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は30分で、得点は50点満点だ。大問数は3問で、設問数は16問だ。
解答形式が多彩で、一問一答、計算、記述などがある。答案作成の速度よりも、一問一問をていねいに仕上げられる姿勢が、受験者に求められる。

【大問1】生物

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

単元:生態系
内容:日本の海洋生物を通して、生態系の法則を理解しているかが、試されている。
形式:一問一答形式、記述形式、が配分されている。
(3)ウミガメの性の決定には、温度が影響することが、設問文からわかる。そこで、砂浜とサンゴ礁では、温度が異なることが推定される。では、砂浜とサンゴ礁では、なぜ温度が異なってくるのか、受験者が思考すればよい。
このように、資料から読み取った科学法則を、現実の世界に適応して考える力が、求められている。

【大問2】化学 

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分

単元:物質の変化
内容:身の回りの化学製品を通して、物質の変化を、科学的に理解できているかが問われている。
形式:一問一答形式、計算形式、記述形式、が配分されている。このような設問の配分は、共学校の入試として、男子女子で有利不利が生じないようにするためと考えられる。したがって、本校の受験者は、過去問として共学校のものを演習するとよいだろう。
(2)水と酸素がどのような状態にあるのか、自分の言葉で、記述できればよい。
(3)受験者の計算力の目安となる設問だ。少数点以下の計算力が求められる。正答できなかった受験者は、計算能力を強化しておきたい。

【大問3】物理 

  • 難度: やや難
  • 時間配分:9分

単元:原子と結晶
内容:高校化学の原子結晶について、小学生向けの解説を補い、きちんと理解できるかが試されている。どの受験者もはじめて解く設問なので、思考力が求められており、暗記だけでは得点できない。
形式:一問一答形式、計算形式が、配分されている。
(1)から(5)資料読解力の目安となる設問だ。計算は簡単だが、式を立てるためには、資料から必要な数値を発見しなければならない。細かな点に、注意が必要だ。
例えば、設問文は「単位を長さ(㎝)」で答えるように求めているが、(5)の設問文では「単位が体積(㎤)」で与えられている。
計算の速さを訓練するよりも、資料をひとつひとつ丁寧に読み解いていける忍耐力を鍛えた方が、得点は上がりやすい。

攻略ポイント

受験者の合否を左右するのは、資料読解力となる。
難問と呼ばれる設問は見当たらず、いずれも標準的な解法を用いれば、正答できる。しかし、資料から、数値や法則を発見していく能力によって、大きな差がつく。
対策としては、標準的な教材で演習を繰り返しても、まず効果はないだろう。理科の基礎知識を早めに完成させておき、すぐさま資料読解力を訓練できる教材へ、学習の中心を移しておきたい。さまざまな資料に触れておくことが大事になる。

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