渋谷教育学園渋谷中学校の傾向と対策
本年度:2023年度 1回
本年度 | 一昨年度 | 一昨年比 | |
---|---|---|---|
サピックス | 男子59 女子62 | 男子58 女子60 |
男子+1 女子+2 |
日能研 | 男子68 女子68 | 男子66 女子67 | 男子+2 女子+1 |
四谷大塚 | 男子66 女子69 | 男子66 女子69 | 男子±0 女子±0 |
首都圏模試 | 男子73 女子75 |
男子73 女子74 |
男子±0 女子+1 |
※サピックス偏差値・日能研偏差値・四谷大塚偏差値・首都圏模試偏差値は各社公表の数値から合格可能性80%を記載。あくまでも比較検討の目安としてお役立てください。
渋谷教育学園渋谷中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第2回
受験の攻略ポイント
東京の共学難関校で、男子難関進学校レベル。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、渋谷教育学園渋谷の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 分野を問わず標準的な問題をしっかり正解したうえで、やや難しめの問題にどこまで対応できるかがポイント。 |
---|---|
国語 | 「選択肢設問」「説明記述対策」は、相応の対策が必須。「高度な語彙力」も求められる。 |
社会 | 「リード文」「設問文」「統計資料」「歴史史料」等の「要素」と自分の「知識」を多角的に結びつける力が求められる。 |
理科 | 長文を読ませたうえで、考えさせる問題が多く出題される。幅広い知識を身につけておくことが求められる。 |
算数の攻略ポイント
本校では、図形、数の性質、速さ、場合の数に関する問題がよく出題されている。一行問題も含めると、かなり広範囲から出題されており、分野を限定した学習は好ましくない。
簡単な問題は少ないので、分野を問わず、標準レベル以上のものまで完成させておく必要がある。
2024年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】計算と小問集合 | 標準 | 18分 | |
【大問2】時計算 | 標準 | 6分 | |
【大問3】条件整理 | 標準 | 15分 | |
【大問4】立体図形 | 標準 | 11分 | ★ |
算数(帰国生入試)の攻略ポイント
本校の帰国生入試では、かなり広範囲から出題されており、分野を限定した学習は好ましくない。どの分野も標準的な問題には対応できるようにしておく必要がある。
あえて重要分野をあげるなら、平面図形、立体図形、場合の数、数の性質などが該当する。これらの分野は、より念入りに準備しておきたい。
2024年度 帰国生入試
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】計算と小問集合 | 標準 | 15分 | |
【大問2】場合の数・規則性 | 標準 | 6分 | ★ |
【大問3】立体図形 | やや難 | 10分 | |
【大問4】図形の移動 | 標準 | 10分 |
国語の攻略ポイント
※本校は例年、3回の入学試験(他に「帰国生入試」もある)が実施されているが、ここでは全て「第二回試験」についての説明。
「小説」と「論説文」(あるいは「説明文」・「随筆」)の大問2題で一貫している(2024年度は「小説」と「随筆」)。「漢字問題」や「総合的知識問題」は小問としての出題。解答数は例年20~25程度(本年度は22)。
問題文総文字数は例年6500~7500字程度だったが、昨年度は一気に増加して約10100字となり、本年度は落ち着いて約8600字(揺れ動いているので、来年度以降の動向にも要注意)。「設問形式」は、「選択肢」(「不適切」「複数完全解答」などあり)、「抜き出し」「空所補充」「正誤判別」、「説明記述」(例年3~5問。本年度は昨年度と同数で3問)などと多彩だ。「出題内容」は正統派。特徴をあえて挙げれば「選択肢設問」となる。「5択」が基本で(「7択以上」がある年度もある。本年度は全て「5択」)、それぞれの「選択肢説明」の「字数」が多い(本年度はなんと150字ほどのものまである)。当然、紛らわしく判別が難しい。「細部」への目配せが欠かせず、「解法」を熟知し応用できることがポイントとなる。また、「説明記述」の配点が高いので(本年度は各11~12点)、減点をいかに防ぐかも重要だ。尚、「新大学入試制度」を意識した出題が5年連続で本年度もあった。無論、来年度以降も要注意だ。100点満点。試験時間は50分。
2024年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一】「小説の読解」(「感想不適切判別」あり) | 標準 | 23分 | ★ |
【大問二】「随筆の読解」(「説明記述」2問あり) | 標準 | 27分 |
国語(帰国生入試)の攻略ポイント
※本校では2024年度、「帰国生入試」で「英語・国語・算数・英語面接」または「作文・国語・算数・面接」という2回の入学試験が実施されているが、以下は全て共通している「国語」についての説明。
2024年度は、「小説」と「論説文」の「読解問題」が各1題の大問2題。「解答数」は21。文章量は約7100字。設問形式は、「選択肢」(「不適切」、「内容合致」、「複数解答」あり)と「説明記述」(3問)。こうした設問の中で厄介なのは、「選択肢設問」。各選択肢の説明が長いものがあり、照合すべき「要素」も複雑でなかなか判別が難しいのだ。100点満点。試験時間は50分。
2024年度 帰国生入試
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一】「小説の読解」(「会話文」の正誤判別あり) | やや難 | 24分 | |
【大問二】「論説文の読解」(「説明記述」2問あり) | 標準 | 26分 | ★ |
理科の攻略ポイント
実験・観察に関する資料や文章が与えられ、それらを元に計算を行ったり、推察される内容を選択・記述させたりする問題が出題される。
物の名前の暗記量ではなく、様々な科学的事象に対して、その仕組みを理解し適当な説明ができるか否かを問おうとしている。教科書に載っている内容の学習は勿論、新聞・ニュース・日常生活に溶け込むあらゆる科学的事象に目を向け探求する姿勢を大切にしたい。
2024年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】虹/地学・物理 | 標準 | 15分 | |
【大問2】年輪・潮の満ち引き・成長線/生物・地学 | 標準 | 15分 | ★ |
社会の攻略ポイント
※本校は例年、3回の入学試験(他に「帰国生入試」もある)が実施されているが、ここでは全て「第2回試験」についての説明。「地理」「歴史」「公民」「時事」の全ての単元から出題され、「考察問題」や「一般常識問題」もある(2024度、「一般常識問題」は未出)。
従前、大問数は3~5題ほどだったが、近年は2題に定着した感がある(本年度も同)。それぞれ3単元対応が基本だったが、他の単元が混在するものや、「総合問題」に移行してきている(本年度は昨年度同様に2題ともに「総合問題」)。単元別の配点比率は例年「歴史」が中心だったが、本年度は様変わりした。「地理」が5割でトップとなり、「歴史」は2割半で、「考察問題」は1割半、「公民」と「時事」はともに1割未満だ(本年度の揺れ動き、来年度以降についても要注意だ)。全解答数は30~35程度だったものが本年度は一気に減少して23(これまた要着目だ)。出題内容は、「リード文」「会話文」や「単一テーマについての説明文」などからの「地図」「地形図」「統計資料」「歴史史料」「写真」「図版」等に関しての出題。解答形式としては、「選択肢」(「不適切」「組み合わせ」、「複数完全解答」あり)、「事項・人名等記述」(「漢字」その他の指定あり)、「空所補充」、「整序」、「説明記述」(例年数問。本年度は3問)、「書き込み問題」(本年度は未出)など。また、「地形図」「統計資料」「図表」「写真」「絵図」等々の「読み取り」も求められる。時間と解答数を考えると決して余裕はない。臨機応変な対応と「思考力・処理能力の高さ」が必要だ。50点満点。試験時間は30分。
2024年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】「総合」(「地理」「歴史」「公民」「考察」) | やや難 | 13分 | |
【大問2】「総合」(「地理」「時事」「考察」) | 標準 | 17分 | ★ |
プロ家庭教師が合格をサポート
中学受験で40年以上の実績をもつリーダーズブレインは、これまで多くの中学受験生を志望校に合格させています。指導にあたる教師陣はすべて指導経験7年以上の中学受験専門プロ家庭教師です。
プロ教師対談インタビュー『中学受験生を伸ばすポイントは?』
豊富な経験から「合格までの最短距離」をプロ教師陣が語り合います。
伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
学校 | 渋谷教育学園渋谷中学校 |
---|---|
偏差値 | 2023予測偏差値 ① 男66/女69(四谷大塚80%)① 男59/女62(サピックス80%) |
併願校 |
1月入試では渋谷教育学園幕張中・市川中・栄東中、2月は慶應中等部・早稲田中・海城中・芝中・豊島岡女子学園中・吉祥女子中・鷗友学園女子中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低50%はクリアしよう。出身塾別で見ると、サピックスが多く、四谷大塚・早稲田アカデミー・日能研が続いている。リーダーズブレインの生徒も同様の塾生が多い。 |
進学実績 | 東大・一橋大・千葉大を始めとした国立大に40%、早稲田大・慶應義塾大・上智大に110%、MARCHに70%が合格している。また、毎年卒業生の30%程度が上記大学の進学を目指して大学進学浪人を選択している。 |
その他 | 高校での生徒募集は行わない完全中高一貫校。難関大学合格実績は、都内私立共学校のなかでトップクラス。 |
基本情報 |
所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-21-18 最寄駅 JR・地下鉄・私鉄「渋谷」徒歩7分、千代田線/副都心線「明治神宮前」徒歩8分 連絡先 ℡:03-3400-6363 沿革 平成8年開校。 |