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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「白百合学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

分析

読解問題は、例年、文学的文章と説明的文章の2題が出題されている。文章量はそれほど長くはなく読みやすい文量である。

記述式問題が大きな比重を占めている。50字から80字程度の記述問題を中心に、数題出題され、字数指定がない場合もある。記述対策が必要である。

また、読解問題の中に言語事項の問題が含まれている。幅広く出されるので言葉の知識関連全般は、ひととおりでよいのでしっかり覚えておく。

素材文は、受験生に近い年齢設定・理解しやすい題材を使ったものが多い。読みやすいと感じた受験生も多かったのではないだろうか。物語文は学童・学生などを主人公にした設定が多い。説明的文章は文化論・人生論・科学など、題材は多彩である。説明的文章の読み方の基本をしっかりおさえて、記述問題を含め、できる限り得点してほしい。

素材文の総字数は、50006000字程度のことが多い。上位難関校として、多い字数ではない。

ただし、制限時間が短く、記述問題が複数出題されているため、スピードが必要になる。文章は、10分程度以内に読み終えたい。

記述

記述問題もさまざまな内容で出題されている。

説明的文章は文章中に書かれた内容をまとめることで対処できそうなものが多いが、文学的文章は心情や行動の理由などを文脈から考えて自分で答えなければならない問題が多いので難しい。

読解記述の基本の型をおさえた上で、高度な類推が必要な記述問題にも取り組んで、対策を進めていきたい。特に、女子校の試験ということもあり、文学的文章の問題での得点が合否の分かれ目になることが予想されるので、小説の読解と記述対策には十分力を注いでいただきたい。

雙葉中、桜蔭中の記述問題や、学習院女子中、鴎友中の記述問題も、練習として役立つであろう。

知識

語句問題、漢字問題は、例年、必ず出題がある。

年度によって、独立問題、読解問題の小設問、という違いはある。ただし、どのような形式であっても、語句・漢字が出題されるということはおさえておきたい。

語句に関して特に、ことわざ・慣用句・四字熟語・和語など、それほどの難問ではないので、中級レベルの教材を一冊しっかり仕上げておきたい。

漢字に関しては、学習している漢字テキストを確実にマスターしておこう。

過去問演習

過去問で記述問題の字数や設問の種類などに十分慣れておきたい。

40分という制限時間内で最後まで手をつけられるように効率よく解くこつをつかもう。まず解答用紙・問題用紙の全体に目を通し、内容を簡単に確認しておおまかな作戦を立てられると楽である。

記述問題も空欄をつくらず、部分点をかせげるように。

漢字問題は、素早く終わらせる。ただし、表記のていねいさは意識して不用意な減点を受けないようにしよう。

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2018年度「白百合学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

論説文1600字・小説4500字の計6100字ほどの文量で総解答数は22問と、例年通りである。

論説文は字数も記述量も少ないので、ここを素早く終えて小説の方に時間を回したい。1分600~700字の速度で読めるよう練習しよう。

100字の記述は最後にじっくり取り組もう。

【大問1】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:18分

話し手・聞き手が情報に対して同じ視点を共有することでコミュニケーションがうまくいくと述べている。

問一 「示唆」はあからさまでなくそれとなく知らせることなので、アが合う。

問二 まず登場人物や場面の説明があるエが最初に来る。女性の言葉を受けてイがつなが 
  り、オの先頭にうまく流れる。以下、ア→ウで自然に並ぶ。

問三 傍線②の文の「その点」は直前の3つの文の内容を受けている。そのうち、最初の文が要点で、続く2文は要点の詳しい説明である。よって最初の1文が「言語伝達の基本」を端的に述べた部分である。

問四 (1)「表現者」は相手に伝えたい(表現)ことがある「話し手」、「理解者」は相手の話をよく聞こう(理解)とする「聞き手」のことである。

   (2)「蜂が巣を掛けた」という「事実」に対してどう考えたか、が訊かれている。表現者(主婦)は「危険だから取って」ほしいと考えたが、理解者(ご主人)は「珍しいから撮って」ほしいと言われたと思った。危険だから・珍しいから(発想の出発点)→取って・撮って(帰結)という図式になる。

問五 直前に「同じ対象に対しても時・場所・民族の文化により視点は違い、また個々人・その状況や心理によっても視点には差がある」と述べられている。表現者の視点には様々な「差」があるので、推し量るのは難しいのである。

【大問2】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:22分
  • ★必答問題

自分に自信が持てない主人公は、俳句甲子園のメンバーに推されて驚く。

問一 後半で「私たち」に自分が含まれていないことを主人公は感じている。上級生のうち、トーコと茜の二人を指している。

問二 具体的には、カ・ダ・ガ・ワ・マ・ナ・カ・ナ・ガの九音。

問三 いま話に出ている下級生「理香」の声に関するセンスに、主人公は嫉妬している。

問五 まずは、下級生3人の実力を認めながらも自分は俳句甲子園に出られない(と主人公は思っている)嫉妬・悔しさなどが読み取れるが、これだけで100字を埋めるのは難しい。数行前で「私たち」の中に自分が含まれていないことを感じている場面がある。茜とトーコだけで出場者を決めていると感じた主人公の疎外感も複雑な気持ちの要因だと考えられる。

問六 自分では俳句作りに自信を持っていたが、ほかにも俳句にまつわる才能を持った人がたくさんいることを知った主人公の気持ち。狭い世界でうぬぼれていたことを反省している。

問九 出場者の最後の1人を発表する場面で、主人公がトーコを評している部分がある。悪い部分として「初心者だし、句はぱっとしない」と言っており、こちらが主人公の本音である。

攻略のポイント

合格者平均点が高く、70点ほどにもなる。漢字・語句がすべて正解・記述部分の得点が5割・各大設問の選択式問題の誤答が二つ以内程度、これくらいの得点でおよそ合格者平均点に達すると思われるので、この程度の正答率を目指したい。

素材文を読む時間は、10分以内にし、残りの30分程度を解く時間にあてたい。

記述問題は規定の字数=9割を目標に埋めて、完璧でなくてもよいので部分点をねらう。

誤字脱字は減点される。文字は、急ぎながらも正確にていねいに書く。

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