中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「白百合学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

分析

読解問題は、例年、文学的文章と説明的文章の2題が出題されている。文章量はそれほど長くはなく読みやすい文量である。

記述式問題が大きな比重を占めている。50字から80字程度の記述問題を中心に、数題出題され、字数指定がない場合もある。記述対策が必要である。

また、読解問題の中に言語事項の問題が含まれている。幅広く出されるので言葉の知識関連全般は、ひととおりでよいのでしっかり覚えておく。

素材文は、受験生に近い年齢設定・理解しやすい題材を使ったものが多い。読みやすいと感じた受験生も多かったのではないだろうか。物語文は学童・学生などを主人公にした設定が多い。説明的文章は文化論・人生論・科学など、題材は多彩である。説明的文章の読み方の基本をしっかりおさえて、記述問題を含め、できる限り得点してほしい。

素材文の総字数は、50006000字程度のことが多い。上位難関校として、多い字数ではない。

ただし、制限時間が短く、記述問題が複数出題されているため、スピードが必要になる。文章は、10分程度以内に読み終えたい。

記述

記述問題もさまざまな内容で出題されている。

説明的文章は文章中に書かれた内容をまとめることで対処できそうなものが多いが、文学的文章は心情や行動の理由などを文脈から考えて自分で答えなければならない問題が多いので難しい。

読解記述の基本の型をおさえた上で、高度な類推が必要な記述問題にも取り組んで、対策を進めていきたい。特に、女子校の試験ということもあり、文学的文章の問題での得点が合否の分かれ目になることが予想されるので、小説の読解と記述対策には十分力を注いでいただきたい。

雙葉中、桜蔭中の記述問題や、学習院女子中、鴎友中の記述問題も、練習として役立つであろう。

知識

語句問題、漢字問題は、例年、必ず出題がある。

年度によって、独立問題、読解問題の小設問、という違いはある。ただし、どのような形式であっても、語句・漢字が出題されるということはおさえておきたい。

語句に関して特に、ことわざ・慣用句・四字熟語・和語など、それほどの難問ではないので、中級レベルの教材を一冊しっかり仕上げておきたい。

漢字に関しては、学習している漢字テキストを確実にマスターしておこう。

過去問演習

過去問で記述問題の字数や設問の種類などに十分慣れておきたい。

40分という制限時間内で最後まで手をつけられるように効率よく解くこつをつかもう。まず解答用紙・問題用紙の全体に目を通し、内容を簡単に確認しておおまかな作戦を立てられると楽である。

記述問題も空欄をつくらず、部分点をかせげるように。

漢字問題は、素早く終わらせる。ただし、表記のていねいさは意識して不用意な減点を受けないようにしよう。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2019年度「白百合学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

論説文・小説ともに約3200字の計6400字ほどの文量で総解答数は25問と、例年通りである。

今年度のように2種類の素材文の文量が同じならば、自分のやり易い方から解き始めればよいだろう。1分600~700字の速度で読めるよう練習しよう。

【大問一】説明文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:23分
  • ★必答問題

セイヨウタンポポの強い繁殖力の理由が「単為生殖」にあることを示し、在来種を守る必要性を説いている。

問一 「単為生殖」を説明した部分を探す。中間部に「メシベに花粉がつかなくても、タネをつくる」があるが、「どのようなことですか」という設問なので前半部にある「受粉や受精をしなくても、タネができるということ」がベストである。

問二 ここは「そのものを代表するような存在」という意味で使っているので、エが良い。

問三 ツボミの上半分を切る→他の花の花粉がつかないように袋をかける→10日間ほど観察する……という手順をふまえよう。

問五 [A]・[B] 在来種には「単為生殖」の能力はなく、さらに「自家不和合性」があると書かれている。

   [C] セイヨウタンポポの半数くらいと書かれていたので、「約100個」

   [D] 「秋まで発芽せず」とあった。

問六 在来種は「自家不和合性」があるため、まわりに仲間がいてハチやチョウに花粉を運んでもらう必要があり、田舎の限られた地域に群生している。そのような場所が土地開発で荒らされてしまうと、もう一度生息地をつくることがむずかしいので開発は慎重にしなければならないのである。

【大問二】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:17分

出汁巻きを練習する過程で、主人公は料理人としての大切なことを学んでゆく。

問一 a. 魂胆――こころに持っているたくらみ。

   b. 一本気―― 一途に思い込む性質。

   c. 肩すかし――相手の勢いをうまくそらす。

問二 . 「手が自然に勝手に」だから、この「自分」は「手」である。

問三 誰もそばにいなければ失敗をすべて自分一人で引き受け、原因を必死で考えなくてはならない。自分一人で歩けということである。

問四 普通、親が息子に・大人が子供に示さない感情が入る。5時間通しで出汁巻きを作り続ける息子に、はありがちであろう。親ですら「尊敬の念」を示すくらいの頑張りだったのである。

問五 一日一個と限定されることで、身の引きしまる真剣勝負になった。料理とは何かの命を奪うことであり、常にそのことに感謝しながら食材に真剣に向かい合うことが料理人の基本の心構えであることに、主人公は気づいたのである。

問六 他人の目になったつもりで俯瞰から自分を見ることを「客観視」という。

攻略のポイント

合格者平均点が高く、70点ほどにもなる。漢字・語句がすべて正解・記述部分の得点が5割・各大設問の選択式問題の誤答が二つ以内程度、これくらいの得点でおよそ合格者平均点に達すると思われるので、この程度の正答率を目指したい。

素材文を読む時間は10分~12分程度に納め、残りの時間を解く時間にあてたい。

記述問題は規定の字数=9割を目標に埋めて、完璧でなくてもよいので部分点をねらう。

誤字脱字は減点される。文字は、急ぎながらも正確にていねいに書く。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

白百合学園中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。