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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「白百合学園中学校の社会」
攻略のための学習方法

[出題構成]
大問数3~5、総解答数50~60とかなりやりごたえのあるテストである。満点が75点であることからみても、女子校としては理科・社会を重視する校風となっている。
試験時間は30分で、記号選択問題もあるが用語記入が多く、1~2行の記述問題もあるので、速さが必要となる。
地名や人名の漢字表記や、歴史では時代順の並べ替えもあり、簡単なテストではない。
ただし、教科書を超える難解な知識は訊かれないし、いわゆる「考えさせる」問題は少ない。
記述問題も、用語や出来事を説明させるような内容で、知っていれば答えられるものがほとんどである。
しっかりした知識を持ち、てきぱきと答えていくことが必要な試験となる。
分野別では、地理・歴史の方に重点が置かれ、政治は少なめの傾向である。

[地理分野]
各地の地名・地形・気候・産業などについて細かく出題されている。
平野・盆地や河川・湖、半島・湾と、ある範囲の、あるいは日本全国の地図から地名が訊かれ、もちろん漢字で答えなければならない。グラフや統計から産業の特色を問う問題、貿易の問題や地図記号まで、ひろく出題される。
テキストで基本事項を覚えたら、地図と白地図で地名・地形を徹底的に覚える。
位置も正確に覚えて、気候の特色や、資料集の農林水産業のデータなどもまとめて、各県・地域ごとにすぐ頭に浮かぶようにしておく。
基礎的な知識がしっかりあれば答えられるものがほとんどなので、基本を幅広く充実させるという意識で学習に取り組めばよい。

[歴史分野]
各時代、様々な内容が出題されている。
文化史(平成22年度)や中国との歴史的関係(平成21年度)というように、あるテーマに沿って各時代について訊いていくパターンが多く見られる。歴史史料の写真や図版が使われることも多い。
年代順に並べ替える問題が、他の分野と合わせて2問出された年もあった。
人物・出来事や歴史に関連した地名などは漢字で書けるようにしておく。
また、年表で分野ごとの流れをたどっておくことも重要である。
出来事の内容や原因を1~2行で書かせる記述問題も出されるので、覚えた事柄の簡単な説明くらいはできるような知識の深さは必要である。

[ 政治分野]
日本国憲法・政治の仕組みなどがよく出題されている。
憲法前文や重要な条文はよく読み込んでおき、三権のしくみとはたらきは図式などで関係を理解しておく。
また、政治関係はわずかで、その分、歴史や時事問題が多く出される年もある。
近年はどの学校でも時事問題はよく出される傾向があるので、特に前年度の社会的な出来事などに十分注意しておきたい。
 
[知識・記述]
やはり時間の割に問題量が多いということが本校の特徴であり難しい点でもある。
学校側もそのつもりで、考えるのに時間がかかるような設問は、まず出ない。ほぼ1問1答のように、ぽんぽんとリズム良く答えていく形だが、用語を書く問題が多く、漢字で表記する必要がある。知識の量・幅広さと正確さを確認されているテストであろう。
テキストに載っていないような難しい知識にまで手を伸ばす必要はないので、その分、載っていることについては隅々まで正確に頭に入れておく。単なる重要語句の暗記ではなく、地図・白地図・資料集・年表を活用して、関連事項をまとめてイメージできるくらいまで確かなものにしておく。
記述問題も、その語句や出来事について、教科書に書いてある程度の説明ができるくらいには理解しておく。
記述対策問題集などで1~2行程度の問題をたくさんこなしておけば、類似の問題が出される可能性もある。

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2016年度「白百合学園中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数63問中、地理分野20・歴史分野28・政治経済15という配分で、記号選択は少なめで用語記入が多くなっている。用語や出来事を1~2行で説明させる短文記述が3問出されている。
全体として例年通りの出題傾向である。時間は30分で、書く分量が多いテストなので、わかる問題からてきぱき答えていくようにする。

【大問Ⅰ】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

地形図の読み取り。

問1 主曲線・計曲線の間隔で縮尺が特定できる。通常は2万5千分の1か5万分の1の地図が多い。
問2 甲州・勝沼などよく知られた地名が確認できる。
問3 新しくできた地図記号はよく出題されるので、特にチェックしておきたい。
問5 地形図でよく問題にされる地形の代表例である。
問6   記述問題。扇状地が果樹栽培に適している理由を思い出す。

 

【大問Ⅱ】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分

雨温図を用いて日本の気候について訊かれている。

問1 5つの地域の気候の特徴を思い出そう。これに中央高地を加えた6地域の雨温図をしっかり見分けられるようにしておこう。
問2 台風はすぐ思いつくだろうから、秋雨前線がこの時期活発になることを覚えておくとよい。
問3 Bの地域は宮崎県近辺を指しているが、この地域は海底が隆起してできた段丘様の地形が多く見られる。そのことを知らなくても、他の選択肢を消去していけば正解にはたどり着けるはずである。
問4 揚子江気団は移動性高気圧を伴い乾燥した空気を日本にもたらす。シベリア気団は冬の西高東低の気圧配置を作る気団である。

【大問Ⅲ】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:13分
  • ★必答問題

種々の時代の歴史的な出来事や人物について。

Ⅰ.
問1 秀吉の子についてなど、やや詳しい内容を訊かれているが、概ね江戸幕府成立前後の基本事項の問題である。
問2・問3 震災と大空襲の年号だけで日付まで覚えていなかった人もいただろう。歴史上の大災害や戦争被害などは後に記念日とされている場合もあるので、利用して記憶を強めたい。
問6 選択肢の文中の一部分に誤りがあり、見落すと無駄に迷ってしまう。正誤選択問題の要注意点である。
問7 不平等な内容が主に2点あるので、両方答える。
問10「路傍の石」は山本有三による未完の小説。

Ⅱ.
問1 仏教を日本に伝えた国として知られている。
問5 当時の中国はなんという国でどういう貿易だったかを思い出せば良い。
問8 よく出される問題なので、仏教の創始者と主な活動は頭に入れておこう。
問10 国風文化のことであるから、ひとつ当てはまらないものがある。

【大問Ⅳ】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

地方自治を中心とした問題。基本的な事項の中でも、自主財源・独立行政法人・広域行政など、やや詳しい事項まで問題となっている。地理・歴史分野より問題数は少ないが、簡単というわけではないので油断は禁物である。

 

攻略のポイント

問題数が多く、リード文もあり読む分量も少なくない。時間切れにならないよう過去問でスピード感を養っておくこと。
基本事項が中心ではあるが、やや細かい詳しい内容まで出題されている。テキストに載っていないような難しい知識にまで手を伸ばす必要はないので、その分、載っていることについては隅々まで正確に頭に入れておく。
大問ごとに、あるテーマや範囲について詳しく訊く問題が出されることがあるので、どの分野・範囲からの出題でも7~8割は正解できるよう、抜けのない学習を心がけたい。

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