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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「白百合学園中学校の社会」
攻略のための学習方法

出題構成

大問数3~5、総解答数50~60とかなりやりごたえのあるテストである。満点が75点であることからみても、女子校としては理科・社会を重視する校風となっている。
試験時間は30分で、記号選択問題もあるが用語記入が多く、1~2行の記述問題もあるので、速さが必要となる。

地名や人名の漢字表記や、歴史では時代順の並べ替えもあり、簡単なテストではない。
ただし、教科書を超える難解な知識は訊かれないし、いわゆる「考えさせる」問題は少ない。

記述問題も、用語や出来事を説明させるような内容で、知っていれば答えられるものがほとんどである。
しっかりした知識を持ち、てきぱきと答えていくことが必要な試験となる。
分野別では、地理・歴史の方に重点が置かれ、政治は少なめの傾向である。

地理分野

各地の地名・地形・気候・産業などについて細かく出題されている。
平野・盆地や河川・湖、半島・湾と、ある範囲の、あるいは日本全国の地図から地名が訊かれ、もちろん漢字で答えなければならない。グラフや統計から産業の特色を問う問題、貿易の問題や地図記号まで、ひろく出題される。

テキストで基本事項を覚えたら、地図と白地図で地名・地形を徹底的に覚える。
位置も正確に覚えて、気候の特色や、資料集の農林水産業のデータなどもまとめて、各県・地域ごとにすぐ頭に浮かぶようにしておく。
基礎的な知識がしっかりあれば答えられるものがほとんどなので、基本を幅広く充実させるという意識で学習に取り組めばよい。

歴史分野

各時代、様々な内容が出題されている。
文化史や中国との歴史的関係などのような、あるテーマに沿って各時代について訊いていくパターンが多く見られる。歴史史料の写真や図版が使われることも多い。
年代順に並べ替える問題が、他の分野と合わせて2問出された年もあった。

人物・出来事や歴史に関連した地名などは漢字で書けるようにしておく。
また、年表で分野ごとの流れをたどっておくことも重要である。
出来事の内容や原因を1~2行で書かせる記述問題も出されるので、覚えた事柄の簡単な説明くらいはできるような知識の深さは必要である。

政治分野

日本国憲法・政治の仕組みなどがよく出題されている。
憲法前文や重要な条文はよく読み込んでおき、三権のしくみとはたらきは図式などで関係を理解しておく。

また、政治関係はわずかで、その分、歴史や時事問題が多く出される年もある。
近年はどの学校でも時事問題はよく出される傾向があるので、特に前年度の社会的な出来事などに十分注意しておきたい。

知識・記述

やはり時間の割に問題量が多いということが本校の特徴であり難しい点でもある。
学校側もそのつもりで、考えるのに時間がかかるような設問は、まず出ない。ほぼ1問1答のように、ぽんぽんとリズム良く答えていく形だが、用語を書く問題が多く、漢字で表記する必要がある。知識の量・幅広さと正確さを確認されているテストであろう。

テキストに載っていないような難しい知識にまで手を伸ばす必要はないので、その分、載っていることについては隅々まで正確に頭に入れておく。単なる重要語句の暗記ではなく、地図・白地図・資料集・年表を活用して、関連事項をまとめてイメージできるくらいまで確かなものにしておく。

記述問題も、その語句や出来事について、教科書に書いてある程度の説明ができるくらいには理解しておく。
記述対策問題集などで1~2行程度の問題をたくさんこなしておけば、類似の問題が出される可能性もある。

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2018年度「白百合学園中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は66問と、今年度も多かった。わからない問題に悩んでいる余裕はないので、わかる問題をとにかくどんどん解き進めよう。
数問ある記述問題も配点は高くないので、時間を見て最後にまとめて書いても良い。最後まで目を通して、解ける問題には必ず手を付けられるようにしよう。

【大問1】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分

日本の発電について。

問1 (3)産業革命時の木炭から石炭への転換は第1次エネルギー革命と言われるが、通常、エネルギー革命といえば石炭から石油への転換のことを指す。

問2 原子力発電は少量のウランから大きなエネルギーを得ることができ、発電施設も小さくて済むので効率的だが、使用済み核燃料の廃棄が難しく長期間の保存が必要など、費用と手間がかかる。

【大問2】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

福岡県の産業や地名など。

問1 もともとは100万人以上という基準があったが、近年は緩和されて70万人以上で指定されるようになっている。

問2 は米・小麦の多さから北海道、はきゃべつの産地で群馬県、はみかんが多いので静岡県と特定できる。

問3 2017年7月初め、福岡・大分を中心とする九州北部で豪雨被害が起こった。綿状降水帯により同じ地域に大量の雨が長時間降り続き、人的被害も大きかったことから「九州北部豪雨」と命名された。朝倉市付近では9時間で780㎜もの激烈な雨が記録された。

問5 (1)古くは八幡製鉄所の創業に端を発し、筑豊炭田でとれる石炭と中国からの鉄鉱石の輸入に便利な地の利から、鉄鋼業が発達した。
   (2)ウは機械工業の割合の高さから中京工業地帯、は化学が多いので瀬戸内工業地域とわかる。

問6 久留米市はタイヤで有名なブリヂストンの創業の地でもあり、ゴム工業が盛んである。

問7 (1)宗像市にある沖ノ島は島自体を本尊として祀る宗像大社がある、古くからの信仰の地である。周防灘は大分県から山口県の間に位置する。

【大問3】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

各時代の文書についての問題。

問1・問2 これは大日本帝国憲法の施行直前に出された教育勅語の一部。文書の内容から、人々が臣民として君主に仕えるという考えが読み取れる。教育の基本理念とされ、学校で教えるものだが、書写はされていなかった。

問3 (1)現代にも有用な良い教えが含まれていると考える人もいる。

問5 (1)古墳時代に強国が小国を従え、大和朝廷という国家組織が形成されていった様子がわかる。
 
   (2)海を越えて北、といっているので朝鮮半島のことを指しているとわかる。

問7・問9 信長は敵対する仏教勢力と対抗させるため、また貿易の助けになるもなるため、キリスト教を許可していた。秀吉も当初はキリスト教を認めていたが、西国での勢力の拡大に懸念を抱きバテレン追放令を出したり、さらに漂着したスペイン船・サン=フェリペ号の乗員の話に怒って長崎でキリスト教徒を処刑したりなど、キリスト教禁止へと転じた。

問10 徳川吉宗の行った享保の改革の一環である上米の制。吉宗は尾張・水戸とともに徳川御三家とされる紀州の藩主だった。

問12 通常はそれぞれの領地から得られる年貢が収入であった。

問13 地方から家臣を引き連れて物価の高い江戸に出てきて1年過ごすのは大名にとって大きな負担であった。上米をさせる代わりにその負担を軽減したのである。

問16 聖武天皇の時代には貴族同士の争いや飢饉・疫病の流行などで社会が不安定で、仏の力で世の中を治めようとした。

問17 行基は橋やため池を造るなど民衆のために慈善活動を行った僧侶。

問18 守護・地頭は源頼朝によって置かれた役職なので、鎌倉時代のこと。

問22 GHQの命令により、女性にも選挙権が与えられた。年齢もそれまでの25歳から20歳に引き下げられた。
                     

【大問4】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分

地方自治や選挙についての問題

問1 (1)首長のリコールは選挙管理委員会に対してなされる。議会に請求されるのではない。

問2 電気・ガスは公共料金として価格などに国の規制が入るが、事業を行っているのはあくまで民間の企業である。

問3 イはヒンズー教の教えである。

問5 ふるさと納税は住民税の一部を納めるもの。全部ではない。

【大問5】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

国際協定などについて。

問1 トランプ大統領はTPPに参加せずに個別に2国間での協定を結ぶ政策を取っている。日本とも交渉中(2018年10月現在)であり、その動向に注意しておこう。

問3 Jアラートは気象関連や有事関連の重大事例が発生したときに発令される。

攻略のポイント

やはり問題数の多さがポイントとなる。答えられたはずの問題に手を付けられずに時間切れにならないよう過去問でスピード感を養っておくこと。

基本事項が中心ではあるが、やや細かい詳しい内容まで出題される場合がある。テキストに載っていないような難しい知識にまで手を伸ばす必要はないので、その分、載っていることについては隅々まで正確に頭に入れておく。
大問ごとに、あるテーマや範囲について詳しく訊く問題も見られるので、どの分野・範囲からの出題でも7~8割は正解できるよう、抜けのない学習を心がけたい。

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