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芝浦工業大学柏中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「芝浦工業大学柏中学校の社会」
攻略のための学習方法

問題構成

大問は4つ。それぞれに歴史・地理・地図の読み取り・政治経済の各分野が割り当てられるのがここ数年の定型となっている。問題数は歴史分野・地理分野が各13~14問・地図の読み取り3問・政治経済11問の計40問前後となっている。
設問は選択肢・適語記入が中心で記述も数問出題されている。

歴史分野

リード文を読んで下線部について答えていく形である。ここ数年は旅行のルートに沿った地域の関連する歴史について問題が出されている。
古代から近・現代まで範囲は各時代に及ぶ。人物・出来事・関係の深い場所など、項目も幅広く出題されている。時代順の並べかえの問題も毎年出題されている。この分野では資料はあまり用いられておらず、文章による出題が多い。

地理分野

歴史分野と異なり、さまざまな資料が用いられている。地図・グラフ・統計などが数多く示され、各地の地形・産業を中心に気候・人口・貿易などさまざまな内容が問われている。また、大問1つを用いて地図の読み取りが毎年出されている。
地図・資料集などを活用し、抜けの無いよう丁寧に学習しておきたい。

政治経済分野

憲法と政治のしくみを中心に、現代社会の問題点に関する質問なども出されている。政治経済の基本事項を頭に入れたうえで、近年問題とされている社会の出来事などについて時事問題集などで詳しく見ておこう。

設問の特徴

特に歴史分野・地理分野において、選択肢問題が組み合わせ問題になっている点に注意が必要である。いくつかの質問の答えとして正しい組み合わせになるものを1つ選ぶ形式である。複数の正解をまとめて1つの正解となるため、より正確な知識が求められる。
また、複数の選択肢から正解を「あるだけ」選ぶ形式の問題も多い。1つでも選び間違うとまるまる不正解になってしまうので厳しい。
問題自体はテキストをしっかり学習してあれば答えられる難易度なのだが、この設問の形式により、あいまいな知識では正解できなくなっている。幅広く正確な知識が求められているのである。
なお、政治経済分野は通常の選択肢問題になっている。

記述問題

2018年度から、それまでより記述問題が重視されるようになった印象である。前年までは1行程度の説明記述だったが、2018年度からは30~50字と字数も増えている内容は出来事や用語の説明が主だが、今後はさらに記述が重視される可能性もある。単純な暗記ではなく、自分が学んだことについて大まかに説明できるような覚え方を意識して行おう。一般的な記述問題集で練習するのも役に立つだろう。

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2021年度「芝浦工業大学柏中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

例年、総解答数は40問前後。
リード文がつくが、下線部だけ読んでも答えられる問題が多い。地理分野の資料の多さに時間を取られる可能性がある。資料の読み取りをよく練習しておいて、時間がかかり過ぎないように慣れておく必要がある。

【大問1】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:14分
  • ★必答問題

山陰地方への旅行という話題で、各地・各時代の歴史の問題が出されている。
問1 ア) 鎌倉時代の説明である
   ウ) 庸や調なども含めて、税負担は重かった。
   オ) 鉄製の道具も使われ始め、青銅器はおもに祭器として使われていた。
   カ) 工業化は進められたが、農民の数は大きくは減少しなかった。
問2 A. 開戦時の首相は東条英機であった。
B. 国家総動員法の制定は1938年で、太平洋戦争開始(1941年)より前である。
問3 朝廷の監視や西国の武士の管理のため京都に六波羅探題を置いた。貴族たちの領地は没収され、その土地を分け与えられた幕府方の武士たちが西日本に住むようになり、幕府の統制が西日本まで及ぶこととなった。
問4 A. 徳政令は発せられたが、一般民衆も対象としており、貴族や武士の救済のためではなかった。
   B. 京都を逃れて奈良に移ったので、京都が北朝で奈良は南朝である。
問5 太閤検地で農民としての身分を明確にして刀狩りで兵農分離を図ったので、ウ・クが選べる。
問6 奈良時代のことであるから、アの正倉院が合っている。
問7 B. 鎌倉時代に用いられたのは宋銭である。
   D. 1920年には世界恐慌が起こっているので、10年は続いていない。
問8 『奥の細道』刊行は1702年。享保の改革は1716~45年にかけて。島原・天草一揆は1637~38年。
問9 イ) 日露戦争ではなく、日清戦争後の状況についての説明である。
問10 A・Bともに正しい。
問11 雪舟は水墨画の大家である。イは葛飾北斎の『富嶽三十六景』、ウは黒田清輝の「湖畔」、エは鎌倉時代の源頼朝の肖像画である。
問12 下関条約の日本側の全権は伊藤博文(長州藩出身)と、陸奥宗光(紀州藩出身)。
問13 A. 朝鮮に派遣されたことはない。
      B. 日本の国連加盟は日ソ共同宣言(1956年)の時である。

【大問2】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:11分
  • ★必答問題

日本各地の気候や地形、産業などについて訊かれている。
問1 日本の背骨にあたる奥羽山脈をはさんで、秋田側に出羽山地、岩手側に北上高地が位
置している。
問2 Aは冬期の降水(雪)量の多さから日本海側の①、Bは平均気温の高さと雨量から③、Cは降水量の少なさから瀬戸内気候の②と見分けられる。
問3 ア) 石狩川の下流域には水田地帯が広がっている。
   イ) 冷涼な気候を利用した露地栽培で出荷の時期をずらしており、温室は使われていない。
   エ) 最も長い川は信濃川で、濃尾平野は木曽三川により形成された土地である。
問4 夏の太平洋からの季節風、6月の梅雨、夏から秋にかけての台風などが、日本の気候の大きな特徴となっている。
問5 北陸地方は「米どころ」と言われるくらい、米の生産が多い地域である。ア)は畜産の多さで北海道、ウ)は野菜が多いので四国、残るイ)は近畿である。
問6 かきが圧倒的に多いCが広島県、かき・わかめが多いAが宮城県、有明海などのりの養殖が盛んなのでBは佐賀県となる。
問7 〈表2〉で針葉樹が多いのは、高緯度の地域が含まれる国が多くなっている。
問8 愛知県や神奈川県に多く分布しているCは自動車組み立て工場、小さく高価な製品で高速道路や空港から近ければ内陸部でも生産できるのでBが半導体工場、製紙業は静岡県や四国地方で盛んなのでAとなる。
問9 (1) ウ) 空港の周辺では離発着の際の騒音がしばしば問題となる。
         (2) 自動車だけでなく、鉄道・船舶なども併用した輸送への切り替え(モーダルシフト)が進められている。
問10  都会に隣接する都市では、昼間は都会の職場で働き夜間は家に帰ってくるという生活で、昼夜人口比率は小さくなる傾向がある。

【大問3】地図の読み取り

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

問1 A・Bともに正しい。
問2 久慈川と市街地の間に階段状の等高線が見える。これは土地の隆起や河川による浸食で形成される河岸段丘という地形である。
問3 ア) 駅の左下に役所や図書館の記号があるので、方角も正しい。

【大問4】政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:12分

感染症の流行を話題に、憲法や政治のしくみなどについて訊かれている。
問1 ① 世界的な流行という意味の「パンデミック」
   ② スペイン風邪の流行で第一次世界大戦の終結が早まったとも言われている。
   ③ 自民党総裁選挙で菅 義偉(よしひで)氏が新総裁に選ばれ、首相に就任した。
 [設問] ネットやSNSでは発信者が自由に意見を述べられるため、不確かな情報や他者への悪意ある発言なども散見される。受信する側は、発信者が信頼できる人物か、その情報は正確なものかを常にチェックし、信用できるかどうかを慎重に判断することが重要である。
問2 イ) 天皇は承認するのではなく、形式的に「任命」するだけである。
問3 ウ) 有権者が少ない選挙区のほうが、少ない票数で当選が決まるので1票の価値は大きくなる。
問4 イ) 犯罪を裁くのは刑事裁判である。
   ウ) 起訴は検察官が行う。
   エ) 裁判員制度は重大な刑事事件の第一審において採用される。
問5 ア) 憲法第27条で「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」と規定されている。
問6 ア) 本部はニューヨークにある。
   イ) 重要な議案では3分の2以上の賛成で可決される。
   ウ) 常任理事国は、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5か国である。 
問7 イ) 説明文の内容にも、グラフの数値にも合うので正しい。

攻略のポイント

答えの組み合わせを選ぶ選択肢問題と地理分野の資料の多用は大きな特徴と言える
一つ一つの知識を正確に覚えること、選択肢問題の鉄則である細部にまで注意を払うことを徹底しよう統計やグラフの読み取りを素早く正確に。難問が出されるわけではないので、基本的な教材でよいから資料の読み取り・暗記を十分にこなしておこう
記述問題はこれまでの出題では用語や出来事を説明するタイプなので、類似問題を多くこなして慣れておくこと。

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