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湘南白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「湘南白百合学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

構成

大問が5~6問、総問題数は40問程度で、前半に漢字の読み書き・文法・言語事項、後半に長文読解2問というのがほぼ定形となっている。
長文は物語・小説で1問、論説文・説明文あるいは随筆で1問出されることが多い。総計8000~10000文字程度で、文量としては増加傾向にある。

設問形式は選択式・書き抜き式と5~7問ほどの記述式問題で、そのうち2問ほどは50~120字ほどの長文記述となっている。
全体としてここ数年の構成はほぼ一定なので、過去問で慣れておきたい。

漢字・文法・言語事項

漢字は読み書きそれぞれ5問ずつの計10問。文法・言語事項は全ての範囲から幅広く出題されている。いずれも難易度としては標準レベルの問題がほとんどなので、漢字と言語事項の問題集を1冊しっかりマスターして、どこから出されても戸惑わないように準備しておく。

長文読解

素材文は中学生程度を対象としたレベルのものが使われることが多い。また、論説文・説明文のほうがやや難しい傾向があるので、普段の読書や問題演習はそのようなレベルを想定して練習するのがよいだろう。

選択式問題と書き抜き問題はほぼ標準レベルの難易度である。選択肢もさほど紛らわしいものは無いし、書き抜く範囲が指定される問題も多いので、前半の漢字・言語事項と合わせて、手堅く得点しておきたい。

記述式問題は、本校の特徴であり差がつくところであろう。文学的文章・論理的文章のどちらでも出されている。例年5~7問が出題され、字数制限のあるもの・無いもの、1~2行程度のものや50~120字ほどの長文記述も含まれている。「本文全体をふまえて」・「解答欄に合うように」など、指定される条件も多様である。
ただし、「自分で考えて」・「自分の言葉で」といった条件の指定はない。過去の問題でも、本文から適した部分を見つけて答えにできる場合が多くなっている。設問と問題構成をまず確認し、ポイントになりそうなところをチェックしながら読み進める方法が有効である。

また、100字を越えるような記述では、いきなり書き始めると途中で行き詰まる場合もあるので、書くべきポイント1つにつき20~30字でまとめ、設問で訊かれたのと同じ順番でつなげていくと仕上げやすいだろう。

まとめ

記述対策が必須の試験である。
文字数・条件・心情や要旨といった内容……など、多彩な記述問題が出題されるので、さまざまな記述問題演習で多くのパターンに触れておく。特に、100字超の長めの記述は慣れが必要である。

満点の解答にならなくても部分点は稼げるように、臆することなく字数を埋められるように過去問や類似問題で経験を積んでおいていただきたい。

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2022年度「湘南白百合学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度の素材文は約9800字、総解答数は35問、選択・書き抜きと60~100字で2問の記述式問題が出されている。前半の漢字とことばの知識、読解問題の選択・書き抜き問題は早めに一通り終わらせて、記述問題を考える時間を多めに確保したい。

【大問一】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:大問【一】~【四】:計13分
  • ★必答問題

 航海   飼(い)   主   乗務   砂糖
 はぐく(まれた)   ちあん   ひたい   き(いて)   るす

【大問二】訓読み

  • 難度:標準
  • 時間配分:大問【一】~【四】:計13分
  • ★必答問題

(1)  (こま)かい   (ほそ)い
(2)  (い)き   (は)え

【大問三】文脈

  • 難度:標準
  • 時間配分:大問【一】~【四】:計13分
  • ★必答問題

 エ  ② ア   ウ   イ

【大問四】文脈

  • 難度:標準
  • 時間配分:大問【一】~【四】:計13分
  • ★必答問題

ウ→イ→オ→ア→エ

【大問五】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:16分
  • ★必答問題

仲良くなった理緒に苦手な話題を振ってしまい気まずくなってしまった主人公。自分が相手のことを良くわかろうとしていなかったことに気づき、勇気を出して正直に話した。

問一 A. 木の葉にためらいながら手を伸ばす感じ「おずおず」。
   B. 大事なことを話している緊張でこぶしを「ぎゅっ」とにぎった。
   C. 言葉を探しながら話すようす「ぽつぽつ」。
問二 空想の世界から「チャイムの音」で現実に引き戻されている。
問三 誰もが使える、なによりも強い力を持つ偉大な魔法は「言葉」だと魔女は言った。三字という指定なので「言の葉」を抜き出す。
問四 勇気を出して謝ろうとしていた矢先、理緒のほうから「ごめんね」と言われて、予想外のことで驚いてしまった。
問五 それまで主人公は自分のことを話すばかりで「理緒ちゃんの気持ち、考えてなかった」と気づいた。その後悔で胸の中に痛みを覚えたのである。
問六 主人公が想いをのせて放った言の葉が「理緒ちゃんとほんとの友だちになりたい。だから、理緒ちゃんのこと、もっと知りたい」であった。それまでの理緒は主人公の話を聞くのが楽しく、自ら自分のことを進んで話していなかったことが物語から読み取れる。そんな理緒が主人公の言葉で「これからは自分のことも話すことにする」と、自分がバドミントンを嫌いであることを告げた。主人公とは本音で話そうと思えたのである。

【大問六】論説的随筆文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:16分

脳科学の研究者へのインタビューを通じて、科学的であろうとすると研究の成果は地味になりがちで、派手に単純化され拡大解釈された説を信じがちな一般社会の人々には訴求しないという現状が紹介されている。

問一 脳に関わる世間の関心が高いだけに、科学的な根拠がなかったり、あったとしても曲解・拡大解釈された誤った理解が広まってしまう。そうした多くの人の状況を神話に例えて「神経神話」と表現しているのである。
問二 立体図形の認識能力は女性の方が少し劣っているという研究結果を、しっかり検証もせずに「だから女性は地図が読めない」とこじつけてしまっているわけである。
問三 「プロットを比べると女性がちょっとだけ全体的に左にずれている」とあるので、〇が女性で■が男性のグラフである。
問四 四本さんの研究は脳内を「八四×八四」の部分の組み合わせで考えるというものである。研究の結果「今わかっている」のは、「結合パターン」が違うということくらいなのである。
問五 「集団間にある分布の違いを明らかにすることと、構成員の個々の特性を明らかにすることは全く違うこと」とあるので、選択肢がよい。
問六 大風呂敷を広げれば(現実と異なるおおげさな言い方をすれば)、一般人に好まれるような派手な成果を喧伝することができるが、科学的であろうとするとそれはできないのである。
問七 四本さんの研究は小さなステップを踏みながら慎重に綿密に進められる。その結果わかったことは、男と女で脳内ネットワークの結合パターンが違うということくらいで、世間の人が望むようなわかりやすい神話を引き出すようなものではなかった。真に科学的に研究した結果は、えてして地味なものなのだということである。

攻略のポイント

合格者平均点が高く、70点ほどにもなる。漢字・語句がすべて正解・記述部分の得点が5割・各大設問の選択式問題の誤答が二つ以内程度、これくらいの得点でおよそ合格者平均点に達すると思われるので、この程度の正答率を目指したい。
素材文を読む時間は12分~13分程度に納め、残りの時間を解く時間にあてたい。
記述問題は規定の字数=9割を目標に埋めて、完璧でなくてもよいので部分点をねらう。
誤字脱字は減点される。文字は、急ぎながらも正確にていねいに書く。

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