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昭和学院秀英中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「昭和学院秀英中学校の社会」
攻略のための学習方法

問題構成

大問6~7つが地理・歴史・政治経済におおむね2~3問ずつ振り分けられるパタ-ンが多いが、問題数や配点では歴史の比重が多くなっており、歴史重視の傾向がある。
解答数は40問前後。設問は最新年度では記号選択25問・適語記入11問・記述1問といった割合になっている。近年、記述問題も出されるようになった。

地理分野

地形や気候・産業や貿易など、幅広い分野からいろいろな問題が出される。地形図の読み取りやある地域にポイントを絞って詳しく訊くような問題もある。地理分野のあらゆる形の出題があると思って良い。

なかでも、資料が多く用いられる点は特徴的である。地図・グラフ・統計資料が多用され、模式図・歴史史料・写真なども使われる。過去にも産業の都道県別ランキング・都道府県別昼夜人口比率・雨温図など、様々な資料が提示されている。

特に、あまり見慣れない資料が使われる点に注意が必要である。2017年度でもカロリーベースの食料自給率・人口増減率・地域の月別日照時間・海抜高度別の面積割合など、他校ではあまり見られないデータ・統計が用いられている。統計の上位1~3位まで覚えていれば答えられるような単純な問題ではない。いわゆる難問・奇問の類ではないのだが、なぜそのような数値になるのか、背景や理由をその場で考えなければならないので、思考力が求められる。

まずは基本レベルの問題を落とさないよう、地名・地形・気候・産業などの基礎知識を固める。基礎知識は難しい問題の手がかりを探す土台ともなる。その上で多くの統計資料・グラフの読み取りを練習し、なぜそのようなデータになるのか、そのデータから予想される結果は何かなど常に考える習慣をもち、基本事項と関連させて知識に厚みを持たせよう。
知らない統計などが出された時にヒントを得られる情報を、少しでも多く頭に入れておきたい。

歴史分野

地理分野の難易度が高い傾向にある本校であるが、2016年度は歴史分野に難しい問題が多かった。年度により多少のばらつきはあるようである。

各時代の法令などの一つのテーマに沿った出題や、ある範囲の時代の地名・人物名・貿易・時代順の並べ替えなどを広く尋ねる問題など、歴史に関するあらゆる種類・内容の問題が出されている。

だいたい基本レベルの問題が多いので、テキストを丁寧に学習することが第一である。年代を問う問題も多いので、時代や年号を正確に覚え、年表などで流れもすぐ思い出せるようにしておこう。

政治経済分野

他の2分野と比べて問題数は少なめである。憲法や政治の仕組みと合わせて時事問題も出題されている。テキストで基本事項を覚えたら、直近の1~2年の重大ニュースをチェック
して、ニュース・新聞で社会で起こる出来事にアンテナを張っておこう。

記述問題

ここ数年、出されるようになった。30~40字程度で出来事の理由・原因を答えるような問題が多い。用語を覚えるだけでなく、その物事の背景や理由・周辺事項も合わせて取り込むように学習しておこう。

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2017年度「昭和学院秀英中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は37問と控えめである。1問に1分強はかけられる計算だが、地理分野の資料を読み取って考えるのに時間がかかる。歴史分野はテンポ良く答えられる問題が多いので、例年通り地理の問題が重そうだったら歴史・政治経済などから手を付けると良いかもしれない。全く歯が立たないような問題で時間を取られては損である。

【大問1】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:8分

食料自給率についての問題。

問一 Free Trade Agreement(自由な貿易の合意)という語の略。組織名や協定は正式名称でも略語でも訊かれる場合があるので、できれば合わせて覚えてしまおう。

問四 新潟と北海道で1位2位を争っている。最新年度のデータで覚えておこう。

問五 日本の食料自給率についてはカロリーベースで約4割・生産額ベースで約7割とどちらを見るかでずいぶん印象が異なる。ちなみに世界ではカロリーベースの自給率はほとんど参考にされていない。

問六 Aは農産物の生産が盛んな鹿児島県。神奈川県は人口が多い割に作物の生産は少ないので、自給率で見ると低くなる。

【大問2】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

世界人口の地域別の推移など、さまざまな統計・グラフを見て考える問題。

問一 地域別ではアジアが世界人口の半分以上(約44億人)を占めて最多、2位がアフリカとなる。

問二 県民所得との相関がありそうな地図ではあるが、滋賀県や沖縄県が高すぎるので不適切。大都市やその周辺では人の流入出が大きいので、人口増減率が正解。

問三 各地域の特徴を考えよう。7月と早い時期に日照時間が増えるBは梅雨明けの早い沖縄・冬に大きく減るCは雪が多く降る日本海側の長岡。冬に晴れの多い太平洋側の気候がAの千葉で残るDが盛岡ということになる。

【大問3】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

武家社会について。

問二 平将門の乱は935年~940年にかけて。

問四 蒙古襲来は1274年と1281年の二回。

問七 廃刀令など、決まりごとも漢字で書けるようにしておこう。

【大問4】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:6分

産業の発展についての問題。

問一 木綿の栽培は16世紀以降。

問六 長野県・群馬県は代表的な養蚕地帯であった。

【大問5】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

歴史上の人物について。

問三 三代執権・北条泰時は御成敗式目を整え、執権政治を確立した人物。

問五 九州地方と言われているので、支配地域で考えれば正解を選べるだろう。

問六 江戸時代にさまざまな改革を行った人物とその内容は、混同しないように正確に覚えてしまおう。

問八 極東国際軍事裁判においてA級戦犯として死刑判決を受けたことを暗記したことだろう。

【大問6】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:3分

警察予備隊が創設された1950年には朝鮮戦争が勃発している。GHQの命令により、国内の治安維持の必要から作られたという経緯がある。警察予備隊→保安隊→自衛隊という呼称の変化も覚えておこう。

【大問7】政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

憲法や政治の仕組みなど。

[B群] イ・ウ 予算や条約については衆議院の優越が規定されている。なお、ウの衆議院で三分の二以上の再可決で成立するのは予算ではなく法律である。

[C群] については、選挙の際の国民審査で辞めさせられる可能性がある。ちなみに、過去においては一度も辞めさせられたことはない。

[E群] について、1990年代にも細川内閣の時に下野している。

攻略ポイント

今年度も地理分野に難しい問題が多かった。見慣れない統計やグラフに戸惑った人もいただろう。その場合でも、基本事項を確実に覚えていればそれを土台に考えて正解を導き出せる。統計やグラフの読み取りをしっかり練習して、思考力を養おう。そのためにも地理分野は特に念入りに学習して抜けが無いように。

記述対策として、物事の理由や背景までよく考える訓練も積んでおこう。
その他の分野も、難しい問題以外は確実に得点できるよう、テキストレベルの実力を着実につけておきたい。

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