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東洋英和女学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「東洋英和女学院中学部の理科」
攻略のための学習方法

東洋英和女学院大学の付属校と言うよりも、着実な大学合格実績で安定した人気を誇る伝統校、東洋英和女学院中学部。
理科の問題はオーソドックスな設問が多く、時間的にもそれほど追い込まれることはないので、学力が発揮しやすい良問といえよう。
出題範囲も偏りがなく、4分野から均等に出されており、標準的な計算問題も含まれているので、計算好きな生徒には高得点が望めるテストになっている。

では、まず何を心がけて同校の対策に入っていけばよいのか。
まずは、これはどの学校についても言えるのだが、「基本的な知識を着実に身につけること」。これをおいてほかにはない。
理科の知識は多岐に及んでおり覚えきれない、という生徒もあろう。だから、教えられたことを全部覚えなくてもいいのだ。指導してくれた先生が、「ここは大切!」といったところだけでいいから覚えていこう。

具体的には、コアプラスや四科のまとめなど、知識を体系的にまとめた参考書・問題集を中心に知識をまとめ、その上で塾の教材や過去問などで練習を積もう。さらに公開模試を活用して、時間内に自分の力が発揮できるよう経験を重ねることが大切だ。
どの単元に関しても、得意でなくてもいいから、標準的な問いにはしっかりと答えられるように仕上げておこう。それが全分野に及べば、おそらく合格点は取れるはずだ。
それもできない、という生徒は、過去問を何年か分解いたあとでよいので、出題されやすい分野を絞ってそこを中心に覚えていこう。

過去問にあたると、中には考えを聞かれるような高度な設問も存在する。そんなときには、簡単に空欄にはせず、自分の考えをまとめて書く姿勢は作っておこう。出来なくても合格点に達するかもしれないが、それでは学力を上に伸ばすことはできない。
また、理科は算数と違って後半の大問に進むにつれて難しくなっていくというわけではない。
そのため、時間不足によって手を付けられない問題があるともったいないことになる。普段から自覚的に早く解く練習が必要になる。
時間不足になる分量ではないと思うが、過去問をやってみてやはり時間が足りないという生徒は少しスピードアップすることが大切だ。問題集などで問題にあたるときも自分のペースを守るだけでなく、「今日は少し早く解いていこう」と意志を固めて問題にあたってもらいたい。
なんといっても、テストには問題を解き切るパワーが必要だ。
確実な知識と解くスピードを身につけ、東洋英和合格を自分のものにしてもらいたい。がんばれ!

 

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2020年度「東洋英和女学院中学部の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

30分で大問は4つ、小問数は20以上あり,試験時間に対して設問が多めなのでテキパキと問題にあたっていく必要がある。
いずれの大問も個性ある内容になっており、問題文自体が長いこと・単純に一問一答ではなく資料や実験結果を読んでから問題に答えさせるなど、しっかりと読解をして解き進まないと足下をすくわれる可能性がある。

【大問1】物理(電気回路・ダイオード)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

豆電球・乾電池だけで構成された単純な電気回路である(1)(2)は必ず正解しておきたい。

(1)①は乾電池が直列つなぎのものを選び、では乾電池が並列つなぎのものを選ぶ。

(2)は豆電球が直並列つなぎになる図を書けば良い。よく見かける配線図だが、自分で一から書くとなるとどうだろうか?

(3)では、説明されているLED(発光ダイオード)の性質をよく理解してから問題に取り組もう。このテスト最初の「ヤマ」である。いろいろな場合を想定しながら設問にあたらなくてはいけないのでここに時間がかかるのはやむを得ない。

【大問2】地学(天体)

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

1月初めの夜空に見える「月・金星・木星・アンタレス」を使っての問題であるが、本年度のテストの中では最も難易度の低い、比較的典型的な設問を集めた構成になっている。ここで点数をかせぎたい。

(1)はいずれも「月」に関する基本的知識の確認である。

(2)は金星と木星の見え方について正しいものを選ぶ問題だが、聞かれていることは基本中の基本。アンタレスなど、なんのためのゲスト出演かよくわからない。

ここは全問正解が望ましい。

【大問3】化学(二酸化炭素・プラスチック)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

前半の「二酸化炭素」に関する設問はしっかり正解して先に進めたい。
とは言いつつも、(1)(2)は計算を要する問題になっていて、標準レベルのものだが計算問題が苦手な生徒にとっては1つの試練と言える。

(1)では、「うすい塩酸の重さ」と「加えた炭酸カルシウムの重さ」の和から「二酸化炭素発生が終わったあとの溶液の重さ」をひくと「発生した二酸化炭素の重さ」が求まる。4つとも求めてみるとその数値にある決まりがあることがわかるからグラフを書きやすくなっている。

(2)(1)と同じやり方で「二酸化炭素の重さ」を求め、数値を比較した上で比例の関係を使って答えを求める。計算がやや難しい。

(3)は基本事項の確認にとどまっている。
後半の「プラスチック」に関する問題ははじめて解く内容だろうから、本文をしっかり読んだ上で設問に取り組みたい。

(4)は「比重」の解説を読んでおけば簡単に解けるだろう。

(5)も、2つの液体の比重の間にあるものを選べば良い。

(6)は知識を問うといっても時事問題なのでテスト前に触れていなければ正解は困難である。

【大問4】生物(河川の生き物)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

2年連続して生物分野は「生態系」に関する大問だったが、本年度の【大問4】もそれに近いものであり、生物全体が関心の対象となっている。

(1)(3)は理科以前の常識を問う問題になっているが、生物と触れあうことが苦手な生徒にとっては案外難しく感じるかもしれない。

(4)は計算を要する問題になっていて、放流した100匹のアユのうち5匹が定置網にかかったという割合から、定置網にかかった約18万匹のアユの(100÷5=)20倍のアユがそ上していったことがわかる。
アユはまだしも、ウグイやオイカワとなると頭にその姿が浮かぶ生徒はほぼいないと思われる。釣りに興味があるとなんとか思い出せる程度か。思い出すことは出来なくても問題は解けるので心配は要らない。

実験1・2の結果から選択肢を選ぶ問題が(5)(6)(7)は川を汚染するチッ素やリンについての問題で、なぜアユ釣りがチッ素やリンを川から取り除くことになるのかを言葉を補って答えることになっている。

攻略のポイント

テスト時間は30分で60点満点。受験者平均点が30.3(昨年度32.6)点・合格者平均点が36.1(昨年度37.4)点と、2年続けて平均点が30点台というデータが残っている。大問のレベルは若干難化傾向にあり、注意が必要だ。過去問での目標点は40点に設定したい。
本格的な計算問題はほとんどないものの、単純に知識を問うのではなく実験・資料を読み取ってから解答するという設問が多い。
攻略のポイントとしては、問題文をしっかりと読んでから迅速に設問に答えていく姿勢が必要だと言うことだ。また、偏ることなくどの分野においても知識をしっかりと身に付けた上で文章題を多く解き、応用問題への免疫もつけてテストに臨もう。また,年度によっては計算問題も出題されるのでこちらも手抜かりのないように。

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