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筑波大学附属駒場中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「筑波大学附属駒場中学校の理科」
攻略のための学習方法

[知識]
知識の暗記は、「ものの名前」だけではなく、「ものの関係」を含めて覚えるようにしたい。
例えば【大問1】の(設問2)の(イ)は、「じゃりや石」で陸地を作るという「ものの名前」を問うているのではなく、「カエルは水棲から陸棲に変わるので、陸を作る必要がある」という「ものの関係」を問うている。
こういった出題形式の背景には、少ない設問数でより多くの内容を問いたいという、難関校の出題意図が読み取れる。
過去問を解いてみて、知識問題の正答率が、普段の模試と異なっていた志望者は、特に注意が必要だ。
一問一答式の暗記を終えた志望者は、次に知識の体系的な理解へと進んでいきたい。その際には、図版や資料集などの副教材で、言葉だけではなく絵でも知識を補強しておこう。

[推論]
論理的な推論を強化しておこう。
推論にはさまざま形式があるが、例えば【大問2】は「演繹(えんえき)」を用いている。
志望者は小学生なので、「演繹」という専門的な言葉は、なじみが薄いはずだ。そこで、訓練として、「演繹」と教えるかわりに「法則を教え、その具体例を挙げさせる」やり方が有効だ。
問題を解く時には、結果だけではなく、推論まで含めて解答する習慣をつけることが大事だ。

[分析力]
分析力を身につけよう。
身近にある自然現象がなぜ起こるのか、志望者は普段から観察する機会を持ちたい。
筑駒の求める「頭の良さ」とは、観察したものを「分析」し、「論理的」に思考できる能力のことだ。
目の前で自然現象を観察して、すでに学習した理科のさまざまな法則を当てはめて、運用できることが求められている。
その典型的なものが【大問2】や【大問6】になる。
例えば【大問6】では、設問文に、「てこの知識を当てはめ」て、「法則を発見」し、その「法則を運用」できることが求められている。
その典型的なものが【大問6】になる。与えられた設問に目を通して、これは「てこの知識が当てはめられる」と気づけるようになりたい。設問によって問われ方は変わってくるが、その背景に「共通の法則を発見」し、その「法則を運用」できることが求められている。
このような法則を、記述形式であらたまって説明することは求められていない。しかし、志望者の頭の中で、きちんとした法則を構築できるかが、正答率に影響を与えている。
物理分野のような、いわゆる「仕組みの問題」を、形式的に丸暗記している志望者は歯が立たない。
志望者の日頃からの勉強の質が求められている。

[まとめ]
筑駒の理科の学習においては、できるだけ早くカリキュラムの基礎を終えておきたい。
知識の定着が確認できたら、そのうえで、演習の際に上記の三点に気をつけ、演習量を計画的に確保していくと良いだろう。

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2015年度「筑波大学附属駒場中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は40分で、得点は100点満点だ。大問数は、近年は7問で安定しており、単元ごとに区切られているので、単元ごとに得点が明らかとなる。設問数は少なめだが、即答できるものはほぼなく、一問一問をじっくりと検討させ、解答していく。解答のための計算量は、多くない。

【大問1】

  • 時間配分:5分

生物分野より、動物の生態の単元の出題だ

(1) ヒキガエルの成長を、絵にもとづいて理解しておきたい。単純な絵の設問に見えるが、細かな部分までの観察をしているかが問われている。うろ覚えの受験者は失点したはずだ。
(2) ヒキガエルの生態系の知識が必要だ。
(3) 消去法のほうが解答しやすい。成体(親)のすがたで冬越ししない動物を覚えておきたい。

【大問2】

  • 時間配分:5分

生物分野より、人体の単元の出題だ。与えられた資料に目を通して、そこから必要な情報を読み取っていく、いわゆる「資料問題」だ。

(1)「オ」は、間違えやすい。資料から判断できるのは、経験者は未経験者よりも、「少ない呼吸」で運動ができることであり、「少ない酸素」で運動できるとは読み取れない。ていねいな推論が求められている。

【大問3】

  • 時間配分:4分

地学分野より、岩石・天気・惑星の単元の出題だ。

(1)から(4)いずれの設問も、実物の写真を見て、解答する。受験者は知識を習得するにあたって、言葉や実物に似せた模式図だけではなく、実物の写真に目を通しておくことが望ましい。

【大問4】

  • 時間配分:4分

化学分野から、水溶液の単元の出題だ。

(1)から(3)水溶液の基本的な知識があれば、正答できる

【大問5】

  • 時間配分:5分

化学分野から、ものの燃焼の単元の出題だ。

(1)二酸化炭素は、自然状態では、空気の体積の1%未満しか含まれていない。したがって、設問のグラフでは1%より小さいものが省略されている「ア」を選ぶ必要がある。

【大問6】

  • 時間配分:7分

物理分野から、てこと重心の単元の出題だ。

(1)設問の背景には、てこの回転する法則がある。このことに受験者が気づけたかどうかで、正答率が変わってくる。初めて見る設問にも、必ず小学校の理科で習った法則が隠れている。

【大問7】

  • 時間配分:6分

物理分野から、電流と回路の単元の出題だ。

(1)電気回路をいくつかの場合に分けて考える。受験者は自らの手で回路図を描けることが望ましい。

攻略のポイント

いずれの設問も、受験者に純粋な「思考力」を求めている。単純な知識の暗記や、紋切り型の計算は、要求されていない。
また、記述力や計算力によっては、得点に差が開かない試験構成となっている。中学受験の標準的な理科の試験とは異なっているので、独自の対策が欠かせない。
受験者の合否を左右するのは、しっかりと筋道を立てて、物事を推論する能力だ。対策として、受験者は「資料の読取」にまずは精通しておこう。そこから、現実の世界の出来事を、「理科の法則を用いて説明する」訓練をしていこう。

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