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立教新座中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「立教新座中学校の国語」
攻略のための学習方法

【長文読解】

物語文1題・説明的文章1題の大問2つという構成がほぼ定形となっている。字数は7000~10000字ほど。総解答数は25~30問前後。
設問は記号選択・書き抜きが中心で、適語補充や30字ほどの記述問題1~2問と漢字・接続詞・慣用句などが加わる。形としてはオーソドックスな試験である。
選択肢問題は答えやすい問題が多い。無理に迷わせるような紛らわしい選択肢にはなっていないので、着実に答えて得点したい部分である。
他方、書き抜き問題は難しいものが見られる。本文が長いことに加えて、探す範囲を指定されていない問題が多数あるので、下手をすると全体を読み返すハメになる。読むスピードとともに、本文を読みながら重要点をチェックし目印をつけておき、解答・手がかりを探しやすくしておく手際の良さが求められる。
説明的文章であれば、まず段落の整理。形式段落と意味段落をまとめ、おおまかな内容をタイトルとしてつけておけば、答えを探す範囲をしぼり込める。各段落の最初と最後に特に注意しながら要点をマーク。求められる解答は要点やその近くにある場合が多い。そして全体の要約。要点と合わせて記述問題で使える箇所が多く含まれているだろう。
文学的文章ならば、まず時間・場所・登場人物の変化などで場面を分けておく。これも書き抜きの答えを探す範囲を考える手がかりになる。人物の言動・情景などを見落とさないようにしながら、気持ちを把握する。文学的文章の問題はやはり心情把握が中心となる。
以上のような長文読解問題の基本的な取り組み方を練習しておきたい。
また、本校の試験は比較的易しい問題と難しめの問題とが混ざっているので、どうしても解けそうにない問題はとりあえず諦める潔さも必要である。探すのに時間がかかりそうな書き抜き問題やまとめるのが大変そうな記述問題は後回しにして、自信のある問題を選んでとにかく最後まで目を通す。
残りの時間をうまく利用して、最後まであきらめずに解答を探る。賢い時間配分をするためにも、可能な限り多くの過去問を、一度だけでなく二度・三度と繰り返し、出題のパターンに慣れておくことが大切である。

【漢字・その他】

漢字は大問それぞれで8~10問程度出題される。中学入試の標準的な問題に、2~3問難しいものが混ざっている印象である。標準レベルの漢字問題集を丁寧に仕上げればよいだろう。
その他、接続詞の問題はよく出されているので、要注意。ことわざ・慣用句・熟語などの言語事項については、知識問題だけでなく長文読解の問題でも、言葉を知らないと答えられない問題が見られるので、語彙を増やす努力は惜しまないようにしたい。

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2025年度「立教新座中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

例年8000から9000字ほどの文量で、2025年度は約13000字とかなり多かった。
まずは本文を読むスピードをつける。問題数は30問と例年通りで、本文が長いだけに書き抜き問題で手間取ると時間切れの恐れがある。できれば16~18分くらいで本文を読み終え、重要点をマークしておく。
記号選択などの問題を先にこなし、時間のかかる書き抜きと記述問題は残った時間で落ち着いて考えたい。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:23分
  • ★必答問題

文系の学問は「訂正の学問」であり、「言葉の世界」の過去の重要な概念をときおり訂正することで未来の可能性を切り開いていくのだと、筆者は文系の学問の必要性を訴えている。

問一 . 犠牲  ロ. 撤退  . 蓄積  . 覆(われる)  . 訴(えれば) 

問二 
 . 過去の歴史を再解釈し訂正する、「つまり」文系の知とは訂正の知なのである。
 . 人間のコミュニケーションはChatGPTとあまり変わらない。「だから」AIで置き換えることができてしまう。
 . 予測が当たれば理論は正しいということになる。「けれども」一回テストがうまくいっても別のテストがうまくいくとは限らない。
 . 反証も不可能な命題、「たとえば」神はいるといった命題は……。

問三 「そんなこと」とは文系がやっていることである。直前の段落の「文系の学者は、過去の著作を引っ張り出し、新たな視点から解釈して読みなおす」といったことばかりやっている、と書かれている部分がうまく当てはまる。

問四 過去の歴史を踏まえて今の社会状況に照らし、再解釈して訂正する……つまり文系の知とは「訂正の知」なのだと、端的にまとめている。

問五 文系の学問の対象である善・美・真などの観念は「言葉の中」にしか存在しない、と少し後の段落で述べられている。

問六 同じ「連鎖」を使った表現として、次の段落に「(そんな)無意識の連鎖」があり、「そんな」がついていることからも、前段落の言い換えであることがわかる。

問七 自然科学においては「絶対に正しい理論などありえない(十五字)」と考えられており、どんな理論でも厳密には、「反証がなされるまでは暫定的に正しい」(十九字)としか言えないということを「反証可能性」と言っているのである。

〔ワンポイント!――本校は書き抜き問題が多いという特徴がある。今年度のように素材文の字数が多いと探し出すのに時間がかかる恐れがあるので、本文を読みながら重要だと思う箇所・表現・言い換えなどにあらかじめ目印をつけてしまうとよい。傍線部に関係がありそうな部分は特に前もって線を引いてしまえば、当たる場合も多い。〕

問八 イ. 傍線④がある段落の内容と一致している。選択肢ウは、科学にも反証可能性があり「訂正を必要としない」とまでは言っていないので、合わない。

                                   <時間配分目安:23分>

【大問二】小説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:27分
  • ★必答問題

文芸部に属している主人公は、吉徳先輩だけでなく他の人たちにも遠慮せず思ったことを言えばいいと木虎先輩に言われて、短歌甲子園に出る選手三人が集まった場で、空井先輩の短歌を評価してみた。

問一 . 促(した)  . 鑑賞  . 劣等(感)  . 露骨  . 頑固

問二 
 A. 直後の木虎先輩の「不満げだね」という言葉から「心外」そうな表情だったのだとわかる。
 B. 自分も名前で呼んでくれと言う木虎先輩の要望に「えっ」と「意外」そうに驚いている。

問三 
 . 「ぼくがこう言うのを待っていた」らしく、計算通りという感じで「にやりと」笑った。
 . 「え、そんなあっさり、いいんですか」と驚く主人公に、「自分がそう言ったのに」と可笑しくなって思わず「ふっと」笑った。

問四 傍線部と対照的な短歌の作り方として、「しかし」のあとで「きちんと定型に沿って音を大切にして詠まれた歌」の特徴を説明している。

問五 前後一行ずつの余白がある部分で木虎先輩の短歌を「ぶつぶつと呟きながら」詠んでいる。ひとつは「先輩と名前につくときだけ見せるずるさをぼくは嫌いになれない」であり、もうひとつは「彼の見るものの姿をまだ知らない二年経っても知ることはない」である。

問六 木虎先輩に言われた通りに空井先輩の歌を正直に評価してみたところ、先輩はあっさり直したので主人公は驚いた。先輩は、素直にそう思ったし「それにならが言ってくるの珍しいからね」と答えている。その後空井先輩が実は主人公をちょっと避けていたらしいことが判明し、その暴露に「つられて」主人公も実は「木虎先輩に(他の人にも指摘してみたらと)言われてたんです」と自己申告している……という流れである。この主人公の発言は空井先輩の「それにならが言ってくるの珍しいからね」に対して理由を話したのだと考えられる。

〔ワンポイント!――今回の小説は登場人物が多く、名字で呼んだり名前で呼んだり、人物の関係が整理しにくかった。人物の区別は解答にも直接かかわってくるので、あいまいにせず、しっかり把握・マークしながら読解しよう。〕

問七 「細かくなった言葉」と工夫しないで、最初のイメージのまま「噛み砕いた言葉」にしたらいいんじゃないかと吉徳先輩は薦めている。しかしそれだと「細かくなった言葉」と本当は表現したいのに、わかり易く平たく言い換えて説明したという印象を与えてしまうので、元のままでよいのではないかと、空井先輩は言っているのである。

                                   <時間配分目安:27分>

攻略のポイント

選択肢問題は無理にミスを誘うような意地悪なものではなく、読解がしっかりできていれば得点できる問題である。記述問題も「自分の意見を述べよ」といった論説タイプではないし、字数も多くないので取り組みやすい。
一方、書き抜き問題は要領よく考えないと全体を読み返す事態になり、時間を取られる恐れがある。文中での手がかりのマークのしかたなど、過去問で十分に慣れておきたい
また、本文を読むスピードも養って、すべての問題に一通り目を通す時間を確保したい

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