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立教新座中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「立教新座中学校の国語」
攻略のための学習方法

【長文読解】

物語文1題・説明的文章1題の大問2つという構成がほぼ定形となっている。字数は7000~10000字ほど。総解答数は25~30問前後。
設問は記号選択・書き抜きが中心で、適語補充や30字ほどの記述問題1~2問と漢字・接続詞・慣用句などが加わる。形としてはオーソドックスな試験である。
選択肢問題は答えやすい問題が多い。無理に迷わせるような紛らわしい選択肢にはなっていないので、着実に答えて得点したい部分である。
他方、書き抜き問題は難しいものが見られる。本文が長いことに加えて、探す範囲を指定されていない問題が多数あるので、下手をすると全体を読み返すハメになる。読むスピードとともに、本文を読みながら重要点をチェックし目印をつけておき、解答・手がかりを探しやすくしておく手際の良さが求められる。
説明的文章であれば、まず段落の整理。形式段落と意味段落をまとめ、おおまかな内容をタイトルとしてつけておけば、答えを探す範囲をしぼり込める。各段落の最初と最後に特に注意しながら要点をマーク。求められる解答は要点やその近くにある場合が多い。そして全体の要約。要点と合わせて記述問題で使える箇所が多く含まれているだろう。
文学的文章ならば、まず時間・場所・登場人物の変化などで場面を分けておく。これも書き抜きの答えを探す範囲を考える手がかりになる。人物の言動・情景などを見落とさないようにしながら、気持ちを把握する。文学的文章の問題はやはり心情把握が中心となる。
以上のような長文読解問題の基本的な取り組み方を練習しておきたい。
また、本校の試験は比較的易しい問題と難しめの問題とが混ざっているので、どうしても解けそうにない問題はとりあえず諦める潔さも必要である。探すのに時間がかかりそうな書き抜き問題やまとめるのが大変そうな記述問題は後回しにして、自信のある問題を選んでとにかく最後まで目を通す。
残りの時間をうまく利用して、最後まであきらめずに解答を探る。賢い時間配分をするためにも、可能な限り多くの過去問を、一度だけでなく二度・三度と繰り返し、出題のパターンに慣れておくことが大切である。

【漢字・その他】

漢字は大問それぞれで8~10問程度出題される。中学入試の標準的な問題に、2~3問難しいものが混ざっている印象である。標準レベルの漢字問題集を丁寧に仕上げればよいだろう。
その他、接続詞の問題はよく出されているので、要注意。ことわざ・慣用句・熟語などの言語事項については、知識問題だけでなく長文読解の問題でも、言葉を知らないと答えられない問題が見られるので、語彙を増やす努力は惜しまないようにしたい。

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2022年度「立教新座中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

例年8000から9000字ほどの文量で、2022年度は11000字ほどと例年よりやや多めであった。

まずは本文を読むスピードをつける。問題数は27問と例年通りで、本文が長いだけに書き抜き問題で手間取ると時間切れの恐れがある。できれば16~18分くらいで本文を読み終え、重要点をマークしておく。

記号選択などの問題を先にこなし、時間のかかる書き抜きと記述問題は残った時間で落ち着いて考えたい。

【大問1】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:30分
  • ★必答問題

利他的な行動はともすれば相手を支配することにつながる。そうならないためには、相手の言葉や反応をよく聞き、相手を「発見」することを通して自分も「変化」し、条件なしで相手を受け入れる「余白」があることが大事であると述べている。

問一 イ. とうすい――心を奪われてうっとりすること。

ロ. 吸収  

ハ. かくり――あるものを他と隔てて離すこと。

ニ. 壁  

ホ. 純粋

問二 直後で詳しく説明している。押しつけが始まるとき、利他は自己犠牲ととらえられ、「見返り」を相手に求めていることになる。しかし実際は相手がどう思うかはコントロールできないので、「見返りは期待できない」のである。

問三 「他人に利することがめぐりめぐって自分にかえってくる」→「情けは人のためならず」

問四 コロナ渦におけるロックダウンでのある人の行動や「災害ユートピア」で説明されている行動のような、「緊急時や非常時の混乱した状況では平常時よりも利他的な行動を取る人が多い」という現象を指している。

問五 文中では、相手は喜ぶだろう(思い)→喜ぶはずだ(思い込み)→喜ぶべきだ(支配)という拡大が説明されている。そのうち、問題は「思い・支配」を答えよと言っているので、ウ・イを選ぶ。

問六 ア. 「この場合のケアとは、介助や介護のような特殊な行為である必要はありません」とあるので、合わない。

問七・問八 傍線部⑥について直後から具体的な例が示されている。そのまとめとして、「相手のために何かをしているときであっても、自分で立てた計画に固執せず(計画倒れを気にしない)、常に相手が入り込めるような余白を持っていること」で自分も変わる可能性があり、それは「可能性を引き出すうつわ」(→空欄)ともなり得るのではないかと、筆者は述べている。

問九 イ. 「話し合い」については述べられていない。

   エ. 「特定の目的や必要が決められているケアは押しつけの利他でしかない」とあるので、合わない。

【大問2】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:20分

幼稚園教諭である主人公は、園でネイルをすることの是非をめぐって父兄や先輩教諭と話し合うなかで、改めて教諭としてのやりがいを確認する。

問一 イ.

ロ. ただよ(い)

ハ. 卒業

ニ. つ(いて)

問二 萌香ちゃんのお母さんの誤解が解けた場面で「私がマコちゃんに~爪噛みしなくなるかと思った」とある。

問三 理由も説明できず頭ごなしに叱られているので、選択肢が合う。選択肢は「瑠々ちゃん」が誤り。

問四 主人公に驚かれて「心外(思いもよらない)」であるという表情である。

問五 萌香ちゃんの母親とのやり取りで、自分が主人公を叱ったあとほめるようなことをいったのが主人公に伝わってしまい、少し恥ずかしくなった。

問六 泰子先生が萌香ちゃんの母親に語った内容を見る。「えな先生は、なんでも楽しくかんばっている」とあり、「べつに、あなたのことかばったわけじゃないから」と照れながらも「まあ、でも……がんばっているっていうのは本当でしょ」と本心だったことを主人公に伝えているのである。

問七 最後の泰子先生のエピソードを聞いた場面で、教諭という仕事は「毎日毎日、試行錯誤で体当たりで、子供たちひとりひとりと向き合いながら、自分も伸びていく」のだと思い、「大変だけどやりがい」と感じている。

攻略のポイント

選択肢問題は無理にミスを誘うような意地悪なものではなく、読解がしっかりできていれば得点できる問題である。記述問題も「自分の意見を述べよ」といった論説タイプではないし、字数も多くないので取り組みやすい。

一方、書き抜き問題は要領よく考えないと全体を読み返す事態になり、時間を取られる恐れがある。文中での手がかりのマークのしかたなど、過去問で十分に慣れておきたい。

また、本文を読むスピードも養って、すべての問題に一通り目を通す時間を確保したい

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