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立教新座中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「立教新座中学校の国語」
攻略のための学習方法

【長文読解】

物語文1題・説明的文章1題の大問2つという構成がほぼ定形となっている。字数は7000~10000字ほど。総解答数は25~30問前後。
設問は記号選択・書き抜きが中心で、適語補充や30字ほどの記述問題1~2問と漢字・接続詞・慣用句などが加わる。形としてはオーソドックスな試験である。
選択肢問題は答えやすい問題が多い。無理に迷わせるような紛らわしい選択肢にはなっていないので、着実に答えて得点したい部分である。
他方、書き抜き問題は難しいものが見られる。本文が長いことに加えて、探す範囲を指定されていない問題が多数あるので、下手をすると全体を読み返すハメになる。読むスピードとともに、本文を読みながら重要点をチェックし目印をつけておき、解答・手がかりを探しやすくしておく手際の良さが求められる。
説明的文章であれば、まず段落の整理。形式段落と意味段落をまとめ、おおまかな内容をタイトルとしてつけておけば、答えを探す範囲をしぼり込める。各段落の最初と最後に特に注意しながら要点をマーク。求められる解答は要点やその近くにある場合が多い。そして全体の要約。要点と合わせて記述問題で使える箇所が多く含まれているだろう。
文学的文章ならば、まず時間・場所・登場人物の変化などで場面を分けておく。これも書き抜きの答えを探す範囲を考える手がかりになる。人物の言動・情景などを見落とさないようにしながら、気持ちを把握する。文学的文章の問題はやはり心情把握が中心となる。
以上のような長文読解問題の基本的な取り組み方を練習しておきたい。
また、本校の試験は比較的易しい問題と難しめの問題とが混ざっているので、どうしても解けそうにない問題はとりあえず諦める潔さも必要である。探すのに時間がかかりそうな書き抜き問題やまとめるのが大変そうな記述問題は後回しにして、自信のある問題を選んでとにかく最後まで目を通す。
残りの時間をうまく利用して、最後まであきらめずに解答を探る。賢い時間配分をするためにも、可能な限り多くの過去問を、一度だけでなく二度・三度と繰り返し、出題のパターンに慣れておくことが大切である。

【漢字・その他】

漢字は大問それぞれで8~10問程度出題される。中学入試の標準的な問題に、2~3問難しいものが混ざっている印象である。標準レベルの漢字問題集を丁寧に仕上げればよいだろう。
その他、接続詞の問題はよく出されているので、要注意。ことわざ・慣用句・熟語などの言語事項については、知識問題だけでなく長文読解の問題でも、言葉を知らないと答えられない問題が見られるので、語彙を増やす努力は惜しまないようにしたい。

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2021年度「立教新座中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

例年8000から9000字ほどの文量で、2021年度も設問内の対話文も含めて8700字ほどと例年通りであった。
まずは本文を読むスピードをつける。問題数は34問と2021年度より多く、本文が長いだけに書き抜き問題で手間取ると時間切れの恐れがある。できれば15~17分くらいで本文を読み終え、重要点をマークしておく。
記号選択などの問題を先にこなし、時間のかかる書き抜きと記述問題は残った時間で落ち着いて考えたい。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:32分
  • ★必答問題

問一 ロ. 災(い)――人に不幸をもたらす物事。
   ハ. 概念――物事の概括(簡単な要約にまとめる)的な意味内容。
問二 A. 前段落の内容を袋という例えで表現しているので「いわば」。
   B. 条件を付け加えているので「さらに」。
   C. 江戸時代までは連帯責任だった「しかし」明治時代になると当人のせい(個人責任)になった。
問三・問四 ここで言う「袋」とは、二つ前の段落に書かれている「村・町という単位の職業に応じた身分集団」の例えである。明治時代になって「職業に応じた身分集団(=生存保障)」は解体され、市場経済の原理のもとで「個人」で生計を立てる必要が生じたのである。村単位で納めていた年貢も、「個人」で納める税金となった。
問五 A. ここは「通俗道徳」の内容ではなく、それが信じられた理由を聞かれている。 傍線直後に「守っていた人の中には成功者も多く、この規範は強い支持を得た」とある。「通俗道徳」が成功へつながると考えられたのである。
   B. 「通俗道徳」を守っていれば成功者になれるとすれば、貧困に陥るのは「働き、貯蓄するという努力を怠った結果だ」ということになる。
   C. Bの内容を「貧困は自己責任であり社会の責任ではない」と書いた部分がある。
   D. 「通俗道徳」を信じると個人の力で解決できないことまで結局は自分のせいだという考えになってしまう。このことを「通俗道徳のわな」と表現している。
問六 生きづらさで苦しむ人たちを作り出さないか(注意して見る必要がある)→「目を凝らす」
問七 経済成長率などという国全体としての大きな指標では、一個人の生活・経済状況はわからないということであろう。
問八 イ. 「恤救規則」ではなく「窮民救助法案」である。
   ウ. 「両者(国家・市場経済)が併存しながら近代以降の社会は成り立ったと考えています」とあるので、×。
   エ. 弱体化するという言説が強まったが、実際には「強い国家権力の行使を望む声」も上がったのだから、合わない。

【大問二】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:18分

過去の抑圧の歴史について研究することで、現代の「生きづらさ」を乗り越える力を見出したいと筆者は考えている。
スキージャンプの実力を周囲から認められ、自分でも才能に恵まれていると思っていた主人公だが、それまで感じていなかった違和感を覚えて不安になる。
問一 ニ. 仰(ぎ)――上方を見る。
問二 この時のジャンプで感じた違和感を、文章の最後の部分で詳しく振り返っている。心
の内が(私のジャンプはこんなのじゃなかった)と示されている。
問三 自分は「才能」を持って生まれたと思っていたが、その確信が揺らいでいる場面であ
る。
問四 ア. この発言は、他の者も近くにいて本当の理由を話すタイミングではないので本心とは関係ないことを言っているのである。
問五 圭介の観察眼の鋭さにいい意味で驚いている→「舌を巻く」
問六 圭介は理子のことを好きであるがゆえに、余計な気遣いをさせないように少し離れ
て見守っている。近すぎないからこそ理子が悩んでいるのにも敏感に気づけた、そのこと
を「岡目八目(当人よりも第三者のほうが真相がよくわかる)」と表現している。
問七 自分が狙った通りの理想のタイミングということである。
問八 自分のジャンプに違和感を覚え、圭介に「心の中に芽生えつつある不安」を察知されているのだが「別になんでもないとかわした」という場面が、「初めて味わう[⑦]感を気取られまいと、なんでもないように振る舞った」に一致する。

攻略のポイント

選択肢問題は無理にミスを誘うような意地悪なものではなく、読解がしっかりできていれば得点できる問題である。記述問題も「自分の意見を述べよ」といった論説タイプではないし、字数も多くないので取り組みやすい。
一方、書き抜き問題は要領よく考えないと全体を読み返す事態になり、時間を取られる恐れがある。文中での手がかりのマークのしかたなど、過去問で十分に慣れておきたい。
また、本文を読むスピードも養って、すべての問題に一通り目を通す時間を確保したい。

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