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中央大学附属高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「中央大学附属高等学校の国語」
攻略のための学習方法

解法

特有の「説明文問題」だけではなく、「選択肢」「抜き出し」「空所補充」、その他の問題も含め、「中附の国語」で勝利を手中に収めるための基本は、何度も指摘している通り、いかに「解法」をうまく使うかということだ。「解き方」が安定しなければ、「得点力」はアップしない。「論説文」(説明文)と「小説」「随筆」、それぞれに応じた独自の「解法」。そして、全てに共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。

そこで肝要なのは、「復習」の仕方だ。「答え合わせ」をして「解説」を読み納得した。問題はその後だ。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須。万一、「トレース」できないとすれば、そのこと自体が問題になる。「解法」が定まっていない証だからだ。

そして、「間違った問題」こそ宝の山だと認識すること。「解き方のプロセス」のどこで誤ってしまったのか? その「分岐点」をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことこそが、同じ間違いを繰り返さない秘訣になる。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけたい。

それが「解法」となる。そうして理解、習得したものを書き留めた自分自身の「解法ノート」を作成しておきたい。解き方に迷ったらそのノートを確認して、確実に応用できるようにしておくこと。繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。

速読

大学入試にも匹敵、否、それ以上の問題文を読まなくてはならない。全体で15000字程度。解答時間は60分。当然、「速読」が求められる。しかし、設問を解くために読むのだから一般的な「速読術」を使うわけにはいかない。やはり、文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない。
「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているので確実に読み、「本論」は「段落相互関係」に着目しながら「各形式段落」の「最初」と「最後」を中心に読み進める。
「小説」「随筆」は、「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックし、「心情表現」を拾って素早く読んでいく。その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。中附に限らず、他の学校の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速750字以上(できれば800字近く)で「速読」できるようにしたい。

知識

「高度な語彙力」だけではなく、「文法」なども含めた多種多様な「総合的知識」が必要となる「中附の国語」(直接出題だけではなく、「説明文問題」等でも不可欠)。いかなる「攻略法」があるのか? 「国語的知識」は幼少期からの蓄積、故に「15の春」を前にした今ではもはや手遅れ、かも知れない。が、そこで諦めてしまっては「ジ・エンド」。今からでもできることは、ある。

先ずは、「己が実力」を悟ることだ(「己が」=「おのが」が読めなければ既にヤバイと自覚せよ)。過去問を解いてみて(少なくとも5年分以上)、「5割未満の正答率」だったら「中学入試レベル」からの再スタートだ(分かっていると思うが、「中学入試」を馬鹿にしてはいけない。上位校では「高校入試」どころか「大学入試」のレベルに達する)。「5割超の正答率」でも無論、不断の努力は欠かせない。要は、地道な努力、日々の積み重ねあるのみだ。

さらに、「口語文法」も侮ってはいけない。直接出題されることがあるし、「問題文理解」にも不可欠だ。特に、「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「助動詞」)の「意味・用法」は確実に定着させておくことが重要だ。
なお、「知識」強化用のテキストとしては、「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・文法630」(「文法」含む)や「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字」(共に旺文社)などが推薦できる。また、残念ながら「中学入試レベル」からの場合は、「四谷大塚」の「四科のまとめ『国語』」(HPから購入可能)等がオススメ。

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2018年度「中央大学附属高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「論説文」出典は好井裕明「『今、ここ』から考える社会学」(文字数約6200字)。

小問は全14問(解答数35。「説明文」ありが4問)。「選択肢」(「空所補充」「組み合わせ」、「総合的知識問題」あり)、「抜き出し」、「漢字の読み書き」(5問)。
問題文は8分ほどで読み切り、設問を25分程度で解きたい。

大問は「小説」出典は庄野潤三「夕べの雲」所収の「山茶花」(文字数約5900字)。

小問は全12問(解答数21。「説明文」ありが2問)。「選択肢」(「空所補充」「本文内容合致」「乱文整序」「複数完全解答」あり)、「抜き出し」、「語句記述」(空所補充)。
問題文は8分弱で読み切り、設問を20分弱で解きたい。

【大問一】論説文

  • 時間配分:33分

私たちが過ごしている「日常」とは何か? それは他者と出会う圧倒的な場であり、新たに創出される意味が満たす豊かな世界でもある――その「日常」を「今、ここ」で見つめ、捉え直すことを論じている。

本文は「『らしさ』を生きること」と題された一章で、「女性への抑圧や不平等が制度的に仕組まれ、伝統的な『らしさ』が根づいた私たちの社会では、『らしさ』の常識を疑い、考え直していく営みの先に、豊かな『らしさ』が創造される可能性があると指摘している。

タイムリーな「ジェンダー論」を中心とした「社会学」の論考で、平易にまとめられているので、内容は十分に理解できるはずだ。

本校特有の「小問での説明文」や「総合的知識問題」などが並んでいる。
以下、いくつか検討してみたい。

[問1] 「漢字の読み書き」(「読み」2問、「書きとり」3問)。

本校としては標準的な難易度だ。確認する。

(a)メイカイに述べています」=「明快(解)」⇒何の問題もないはず、
(b)「私たちに強いてくる」=「し(いて)」⇒頻出の「読み」、
(c)ホウカツ的に支配」=「包括」⇒やや難解か、
(d)ソボク」=「素朴」⇒「でる順」の定番、
(e)「相手は気色ばんで反論」=「けしき(ばんで)」⇒難易度が高い。「怒りを表情に出す」という意味も押さえておきたい。

本校では基礎から応用まで、あらゆる「語彙力」が求められていると心得よ。

<時間配分目安:1分>

[問2] 「説明文中の空所補充選択肢」(全3問/5択)。

傍線部①の「そこには父親自身が妥当だと考え生きている社会的文化的な男性性、いわばジェンダー的な『男らしさ』も自分の息子に要求している」に関する「説明文」の中の、空所   a    c に「あてはまる言葉」を答える。

勿論(もちろん)、傍線部の内容を「本文」から読み取り、空所を特定していってもいいのだが、それでは手間暇がかかり過ぎる。ここは合理的に「説明文」自体の「文脈」から、「傍線部(空所部)一文一部の法則」(「傍線部(空所部)が一文の一部分だった場合、傍線部(空所部)以外が重要」という「重要解法」)を用いて「答え」を特定していきたい。

各選択肢は、(イ)「先天的」、(ロ)「心理的」、(ハ)「献身的」、(ニ)「普遍的」、(ホ)「伝統的」。

各空所前後を確認する。

「男性と女性には   a な性質の違いがある。しかし、そればかりではない」⇒「男性と女性」の根本的な「違い」を表していると判断できる=「答え」は(イ)の「先天的」。

「男性が……、ふんぞりかえっているのは当然だ、という考え方は、決して   b なものではない。つまり、……、『男らしさ』は地域によっても、時代によっても異なる……」⇒「地域」や「時代」で「異なる」ということは=「答え」は(ニ)の「普遍的」(なものではない)。

「父親自身が生活してきた地域や時代の中で、   c に求められてきた男性としてのふるまいを息子に強要している」⇒「地域や時代の中」で「求められてきた」のだから=「答え」は(ホ)の「伝統的」。

本校特有の「小問での説明文」に関する問題は、その「説明文」そのものを「ひとつの文章」と捉え、その文章自体に的確な「解法」を適用して解くということを先ずは考えることが肝要。

<時間配分目安:3分>

[問5] 「理由説明の抜き出し記述」(「一文」の「初めの4字」指定)。

傍線部③「私は、この言葉に違和感を覚えています」について、「なぜ筆者は違和感を覚えているのか」、その「理由」を「具体的に述べている一文」を抜き出し、「初めの4字」を答える。

先ずは、「指示語」があるので開く(「指示語」は直接問われていなくても、即開くことが肝要)。2行前から、「この言葉」=「『イクメン』という言葉」だと分かる。

さて、「抜き出し」では、「抜き出すべき内容」を特定した上で、「抜き出し範囲」を絞っていくことが鉄則。当然、「抜き出すべき内容」は、「なぜ筆者は違和感を覚えているのか」という「理由」だ。「同一意味段落」から、その「理由」を読み解いていきたい(「論説文」では「同一意味段落」に「根拠・手がかり」がある)。

「イクメン」についての論究は、傍線部の段落から7段落にも及んでいる。その中の5段落目は「イクメンという言葉から覚える違和感。」という文で始まり、その2行後に、「この言葉からは、育児に参加する男性は、それだけで何か特別ですばらしいことをしているのだ、……といったニュアンスが感じとれるからなのです。」という「一文」がある。

「~からなのです。」とはっきりと「理由」だということが示されている。ここで間違いない。
したがって、「答え」は「この言葉」となる。

「抜き出し」では「抜き出し範囲」を絞り込むことが最大のポイントとなると心得よ。

<時間配分目安:2分>

[問7] 「換言説明選択肢」(5択)。

傍線部④「バギーに赤ちゃんを乗せて公園をかっこよく散歩しているだけでは、男性が子育てに参加していることになど決してならない」について、「どういうことか」を答える。

「選択肢設問」は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」をしたい(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」を最優先に考えること)。
ここは「換言説明」なので、「子育てに参加していることになど決してならない」の「原意」と結びつかない選択肢を、「文末」(「選択肢」の説明で最も重要な要素は「文末」に記されている)で「消去」したい。

(イ)「育児に協力しているとは見なされない」、
(ロ)「かっこいい育児にはなりえない」、
(ハ)「育児とは言えない」、
(ニ)「子どもの成長を促すことなどとてもできない」、
(ホ)「育児と呼ぶに値しない」。

「子育てに参加している」ことには「決してならない」のだから、(ホ)以外は「消去」できるはずだ。他の部分の説明も特に誤っていないので、「答え」は(ホ)でいい。

「一発消去」だ。畏るべし「原意消去」、大いに活用すべし。

<時間配分目安:1分以内>

[問8] 「表現と意味の空所補充選択肢」(全2問/「表現」は各4択、「意味」は全5択)。

傍線部⑤「一線を     」、傍線部⑦「    に唾をつけながら」について、それぞれの空所に「あてはまる表現」と、その「意味」を答える。

「総合的知識問題」。「慣用句」だ。基礎的な「慣用句」で平易だ。それぞれの「答え」を確認する。

=「一線を画する」なので、「表現」は選択肢(ロ)「画した」、「意味」は選択肢(ニ)「はっきりと区別すること」。
=「眉に唾をつける」で、「表現」は(チ)「眉」、「意味」は(イ)「だまされることのないように用心すること」。

無論、「慣用句」に限らず、「四字熟語」「ことわざ」「故事成語」などの多種多様な「語彙力」を磨いておく必要がある。

<時間配分目安:1分>

[問10] 「空所補充の組み合わせ選択肢」(5択)。

本文中の空所   E    H には、「男性」・「女性」のいずれかがあてはまるが、その「組み合わせ」を答える。

「組み合わせ選択肢」では、先ずは各選択肢を概観すべし。
   E について、(イ)(ロ)が「男性」で(ハ)(ニ)(ホ)が「女性」だとすぐに気づく。ここで2択か3択になるわけだ。「傍線部(空所部)一文一部の法則」で前後を確認してみる。

「男性支配的な性別のあり方を考え直すのは、他でもない   E 自身がやるべき作業であり」となっている。であれば当然、残るのは(イ)か(ロ)だ。

そして、本文には続いて「   E 自身がやるべき作業であり、   F が進めるからこそ価値がある作業だ」とある。

よって、   F =「男性」となっている(イ)が「答え」ということだ。

「特定しやすいところで一気に『消去』する」、それが「組み合わせ選択肢」の真骨頂だ。

<時間配分目安:1分半>

【大問二】小説

  • 時間配分:27分

丘の上の家に引っ越してきた「大浦家」の日常を描いた作品。防風のために植える木の種類を悩む話や、帰りに買う梨の話、天井から落ちてくるムカデの話……、何気ない日常を味わい深く描いている――生活の「いま」を切り取っていると同時に、少し時間が経つと色々なものが変化して「いま」がなくなってしまうからこそ、「一回性の日常」が輝くことに思いを致す……。

本文では、新しい庭木を一本ずつ植えていくことを楽しんでいる「大浦」が、最初の頃に植えた「山茶花」にまつわるさりげない出来事を思い出す様子が描かれている。
舞台は昭和の時代で、細々とした生活の描写でイメージしづらいものも多いだろうが、しっかりと読み取ってほしい。

昨年度は小問での「説明文」の総文字数が約2800字強もあり度肝を抜かれたが、本年度は約900字と一気に減った。
だが決して平易になったわけではない。複雑な「選択肢設問」などで手こずる可能性がある。それらを中心に、以下、いくつか考えてみよう。

[問1] 「人物説明選択肢」(5択)。

傍線部①「大浦は風よけの木のことで頭がいっぱいであった」と傍線部②「ところが、兄は違っていた」とについて、「それぞれの人物の説明」を答える。

ひとつの小問で同時に2つの傍線部について問われている。
少し複雑な「選択肢設問」で、慣れていない諸君は戸惑うかも知れない。が、要はそれぞれの選択肢で2人の「説明」がなされているだけであって、先ずはどちらか分かりやすい方で「原意消去」すればいいわけだ。無論、本問では傍線部①の「大浦」だ(そもそもの「情報量」が違う)。
各選択肢の「前半」で「説明」されている。確認する。

(イ)「早く大きくなる木が好き」、
(ロ)「植物に関する兄の知識には敵わないと思う」、
(ハ)「植物を防風に利用することしか思いつかない」、
(ニ)「植物の実用性ばかりに着目する」、
(ホ)「兄の博学を前に気後れする」。

「風よけの木のことで頭がいっぱい」なのだから、(ハ)(ニ)以外は「消去」できなくてはいけない。

次に、「兄」の方で「消去」する。何がどのように「違っていた」のか? 「同一場面」に「手がかり」を求める(「小説」では「同一場面」の直前直後に「手がかり・ヒント」がある)。

傍線部②の直後に「それ(=風よけの木)とは別に花の咲く木もあった方がいい。……、一年のうち、花が絶えないように考えて木を植えたら、楽しみがふえていいよ」とある。

したがって、「植物を芸術的側面から鑑賞し評価できる」となっている(ハ)ではなく、「木や花を賞美する感性を持ち合わせている」とある(ニ)が「答え」だと判別できるはずだ。

たとえ複雑な「選択肢設問」であっても、このように「解法」に基づき段階的に「消去」できるということだ。

<時間配分目安:2分>

[問5] 「乱文整序および脱文挿入選択肢」(複数完全解答/5択)。

本文中の空所   A には、示されている5つの各文が入るが、「意味が通るように並べ替えた」場合、「2番目」と「4番目」に「あてはまる文」をそれぞれ答える。

「乱文整序」では先ず、「乱文」どうしで「順序」が特定できる組み合わせを探すことで「選択肢」を減らしておきたい。その際は無論、「接続詞」や「指示語」が重要な「手がかり」になる。

各選択肢を確認する。
(ロ)は「その代り、地中深くにはまだ水が残っている。」⇒「その代り」、何の「代り」? 
(ホ)に「天からは雨が一滴も降らない。」とある。ということは、「雨が降らない代り」だと分かるので、(ホ)→(ロ)と特定できる。

また、(ハ)は「その水を汲(く)んで、木の根元まで注いでやる。」⇒「その水」とは?  
(イ)に「前に降った分が地下水となって貯えられている。」とあるので、(イ)→(ハ)で決定。

さらに、(ニ)は「上から降らないから、そうする。」⇒どうする? 
(ハ)の文末が「木の根元まで注いでやる。」だった。であれば、(イ)→(ハ)→(ニ)とつながるはずだ。

ここまでで既に、(ホ)→(ロ)(イ)→(ハ)→(ニ)の2択になった。
次に、「脱文挿入」する前後の本文(ここでは空所前後)との「つながり」で、最終的な「順序」を確定していく。

直前は「朝と晩にバケツで水を運んだ」、直後が「……朝と晩に水をやって、それで井戸の水が切れなかった」となっている。
当然、(ホ)が最初で、(ニ)が最後だと判別できる。

よって、「順序」は(ホ)→(ロ)→(イ)→(ハ)→(ニ)、「答え」は「2番目」が(ロ)で、「4番目」が(ハ)となる。

「乱文整序」では、「乱文」どうしの「順序特定」が最大のカギとなると心得よ。

<時間配分目安:2分半>

[問7] 「説明文中の空所補充記述」(全2問/「漢字2字」と「漢字1字」指定)。

傍線部⑧の「それともうひとつ、コスモスのせいもあった」に関する「説明文」中の空所    a に「あてはまる語」を、それぞれ「漢字2字」と「漢字1字」で答える。

先ずは、「説明文」自体の「文脈」で考えてみたい。
   a が遅れたコスモスに気をとられているうちに、9月はあっという間に終わった」⇒さすがに、これだけでは残念ながら何も読み取れない。
では、もうひとつはどうか? 
「気づいてみると、いつの間にか山茶花のbが吹き出していた」⇒植物である「山茶花」の「何か」が「吹き出す」といえば、そう、「芽」しかないはずだ。   a の特定も含めて、本文で確認してみたい。

傍線部に「指示語」があるので開くと、「それ」=「九月が早く過ぎてしまった最初の理由」だと分かる。
そして、直後には「春にまいたコスモスの種」が、「よその家では咲き出したのに、蕾なんかどこにも見当たらず、十月になっても同じだった」ということが説明されている。

つまり、「九月が早く過ぎてしまった理由」の「もうひとつ」は、「コスモスの花が咲かないこと」に「気をとられていた」ことだと判断できる。「花が咲かない」こと⇒「漢字2字」を考慮すれば、「説明文」は「『開花』が遅れたコスモス」だと考えられる。また、それに対して、「いつの間にか山茶花の『芽』が吹き出していた」というのは「文脈」としてもつながる。

したがって、   a =「開花」、=「芽」となる。

本校では、「説明文」と「本文」の「文脈」を組み合わせて考えていくことも必要になる。

<時間配分目安:2問で3分>

攻略ポイント

●圧倒的な「物量」との闘いとなる。どう「攻略」するか?
要は「戦術」だ。中でも「解答順」が最重要。「得点できる問題」を「時間切れ」で逃すのは最悪だからだ。先ずは、「論説文」と「小説」のどちらの「大問」を先に解くかを、自分自身の特性に応じて事前に決めておくこと。

次に、「小問」は「知識問題」からこなすことが原則。合計で1万字以上の「文章」を「読解」することになり、「解答数」は60前後(本年度は56)。全てを丹念に答えることは物理的に不可能だ。したがって、「取れる問題を確実に押さえる」ことが最重要で、「取れそうにない問題は潔く捨てる」という覚悟が求められる。

「合格者平均得点率」は65%弱(過去6年間の男女合計平均。本年度は昨年度よりは下がっが66.9%)、「失点」をいかに防ぐかが、勝負の分かれ目になる。

●本校おなじみの「『小問での説明文』設問」や、「選択肢」「抜き出し」「空所補充」などその他の設問にはどう対処するか?
いかに「解法」を的確に用いるかがポイント。「設問内容」に応じた「解法」に則して段階的に解いていくことが必要だ。そのためにも、基本的「解法」を完全に習得して、適切に応用できるようにしておくこと。

●「総合的知識問題」では、「あらゆる国語的知識」が求められてくる。しかも、「語彙」「文法」などは、「説明文問題」にも不可欠だ。独自に「幅広い知識」を常に習得していくことが必要。学校や塾での学習だけでは全く不十分なので、「独習」は欠かせない。

●試験時間は60分。時間配分にも細心の注意をすること。問題文だけでも15000字ほどになる年度もある(本年度は約12000字)。当然、速く正確に読み取ることが求められる。分速750字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要だ。

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