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開成高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「開成高等学校の国語」
攻略のための学習方法

現代文は、かなり高度な文章が出題される。
特に、必ず出題される「論説文」は内容把握のための事前準備をしっかり行う必要がある。極めて論理的文 章であるので、しっかりと文脈を辿っていく文章読解力があれば、論点が何なのか、筆者の論証の進め方、つまり「筆者の考え方」の軌跡を明確にすることは、 それほど困難ではないであろう。
特に、設問の対象となっている個所の前後をしっかり読み込むことが不可欠である。また、キーワードは何か、繰り返 し使用されている「言葉」が、文章全体の中でいかなる役割と意味を持たされているのかを見抜く力が必要である。その力を習得するためには、論理的文章に読 み親しむことである。

例えば、各出版社で販売している「新書」を読むことも論理的文章読解の力を養成するには最適であろう。
「新 書」はさまざまなジャンルを扱っているので、読む場合には「自分の興味のあるジャンル」を選択することが基本である。長期休暇とか土日など、時間に比較的 余裕のある時期に読み込もう。秋以降になって時間的に余裕がなくなってきた場合には、そのような「新書」を読むことは得策ではない。
では、どうす れば論理的文章の読解力を向上させることができるのか。その場合には、高度な論理的文章読解の演習を通じて、課題文である本文をじっくり読み込むことであ る。少なくとも、入試問題として出題される文章である。論理的解析に耐えられない文章ではないことだけは間違いないはずである。したがって、入試までに時 間的余裕のない状態で、論理的読解力を高めようとする場合には、演習の問題文を徹底的に分析することである。

小説問題に対する対策として は、登場人物の心情把握をいかに正確かつ迅速に行うかである。そのためには作者がその人物をどのように描写しているかを素早く見極めることである。例え ば、性格的に明朗なのか陰湿なのか、発言内容を通じてその人物の考え方や価値観などを把握するということである。そのような総合的な分析作業を経て、登場 人物の人格やキャラクターを鮮明にすることが可能になるのである。
特に、小説の場合には「○○は~だ」とか「○○は~と思った」というような直截的表現は行わないと考えた方が良い。そのような表現の代わりに、間接的な情景描写を通じて人物の心情描写を行なう手法を用いるのが一般的である。
入試問題においても、そのような情景描写を把握し、そのような描写を通じて、作者がどのような特性・人格を有する人物を描こうと意図しているのかを理解することがカギとなる。

いずれにしても現代文については、本文の分量もかなり多く内容的にも高度(特に論説文)であり、設問内容も記述式解答を求められているため、文章把握力は当然のこととして、その上で高校側が要求している力は「高度な文章表現力」であるということを十分認識するべきである。
そ の様な要求に対応するためには、過不足なく簡潔にしかも説得力をもった文章を手際良く書き上げる練習を行わなければならない。さらに、理想をいえば自分が 書いた文章を誰か他人に「添削」してもらうことである。他人の客観的評価が加わることで文章作成能力は飛躍的に向上する。

古文についても、設問はほとんどが内容把握に関する問題であるので、古文法などの知識だけではなく、内容把握(当然ながら人物描写や心情描写の把握と理解)をしっかり行えるように近世の古典作品を扱った問題演習をしっかり行うことである。

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2014年度「開成高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は論説文である。今年は『戦争を伝える 知らない世代こそが希望だ』(高橋源一郎著)であった。問1は漢字、問2・問3は記述問題。本文を正確に追ってゆけば解答には手間取らないはず。
大問2は『あしおと』(幸田文著)。随筆である。本文を読み込み登場人物の心情を正確に把握する。
問1から問3まで解答時間は18分で仕上げたい。
大問3は『方丈記』(鴨長明著)。設問は全部で3問。3問とも内容把握問題であり、正確な読解力が必要である。    

[大問1]論説文

  • 時間配分:17~18分

問1は漢字問題で4題であるが、1分以内で完答したい。
問2は内容把握問題である。本文中にある「煩悶」についての記述問題。丁寧に本文を読み込 み、「煩悶」とは「思い苦しみ悩むこと」であり、さらに本文の直前に「では、どうやって伝えるのか。いや、そもそも、それは伝えるべきなのか」とを考えあ わせると正解は容易に導けるはず。解答時間は4分。
問3も問2同様に内容把握問題。本文中の「新しい知恵を産みだす」姿勢を問う記述問題。本文中 の「戦争の体験」を持たない若い世代における「戦争を知らない」つまり「戦争に対する『無知』にこそ希望」があり、「平和体験」しか持たない若い世代だか らこそその体験に基づく「新しい時代建設」に際し、「新しい知恵」が生まれる期待感がある、との筆者の主張の流れを把握する。解答時間は4分。

[大問2]随筆

  • 時間配分:18分

大問2は全ての設問が心情把握問題。
問1は、「私」が身内でもない谷川先生に「母でもない、姉でもない、親しい味」を感じ、「私」と同じ「向嶋の人である谷川先生」に「私」は特別な親近感を感じたのである。解答時間は4分。
問2も心情把握問題。不意に声をかけてきた「正枝」に対し谷川先生が励ましてくれたときと同様な「羞しさ」を感じ戸惑いを抱いた「私」であるが、気さくな「正枝」の態度に少なからず「好感」を感じている「私」の内面を推測する。解答時間5分。
問 3は、問2で考察した「正枝」の気さくな人柄、話の内容、端正な顔立ち、美しい身なりなど、「私」にとって「正枝」は全てが魅力的だったことを考えれば、 正解へのプロセスが見えてくるはず。また、新入生である「私」にとって上級生である「正枝」の後輩に対する「思いやりの配慮」についても考慮する必要があ る。解答時間3分。

[大問3]古文問題

  • 時間配分:13分

大問3は古文問題。
問1はa.とb.については容易に想像がつくだろう。c.は「激しく揺れた後」に「しばらくの間度々生じる揺れ」とは。解答時間は3分。
問2は「ことわり(=道理)」についての問題。本文では、大地震で子を失った「猛きもの(=勇敢な武者)」が嘆き悲しんで「声を惜しま」ない様子は、子を想う親の情愛を感じさせるもっともな(当然の、理に叶った)親の振る舞いである、という理解がポイント。解答時間3分。
問 3も内容把握問題。大地震後、人々は「人生は生きる甲斐がなくむなしい」という「人生の無常観」を感じていた。つまり「世の俗っぽさ」を嘆き「欲(=心の 濁り)」を捨て去ったように見えた人々も、月日が経てば徐々にそのようなことすら口にしなくなった「心の移ろい」を筆者はどう感じていたか。プラスの評価 でないことだけは確か。解答時間4分。

攻略ポイント

現代文は論説文が1題出題される。丁寧に論旨を辿れば、筆者の主張の論点を整理できる文章構成になっている。日頃から、高度で論理的な文章に親しみ、内容把握を迅速かつ的確に行う演習は欠かせない。高校生レベルの現代文演習(解答のみではなく解説が充実している問題集での演習)を行なうことが大切。

もう1題の現代文は、小説と随筆が交互に出題されている。当然ながら「人物の心情把握」がポイント。その人物に関係する情景描写などを手掛かりに、内面の心理描写を掘り下げることが正解への必須条件。

古文については、しっかりとした内容把握(人物の心理状態把握)を行なうための演習を行うこと。古典知識・文法は当然の前提として確実な知識として定着させなければならない。近世の作品からの出題が目立つ。

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