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昭和学院秀英高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「昭和学院秀英高等学校の国語」
攻略のための学習方法

【長文読解】
例年、説明的文章・文学的文章の各1問ずつが出題されている。字数は計7700ほど(2016年度)。漢字5~6問・接続詞や慣用句などの言語事項が数問、合わせて出されている。
やはり4問ある記述問題は手間がかかる。それぞれ40~80字ほどもあり、論説文・小説の両方で出題がある。
・記述問題
論説文の場合、本文中の言葉・文章の他の表現への変換や詳しい説明が主になるが、各段落の要点にまとめられている場合が多いだろう。傍線部の前後・段落の最初と最後は注意すべき最重要点である。まず同じ意味段落の中で適当な箇所を探すということもセオリーであろう。
形式段落→意味段落への整理・各意味段落の要約(この際、内容を短いタイトルにしてつけてしまうとわかりやすい)・段落ごとのつながり・各段落の要旨の把握、そして全体の要約へといたる。解答の際の手間を省くためにも、上記の重要点を印・傍線で目立つようにしておくことは大変有効である。
およそ20~30字程度で一つの事柄がまとめられる場合が多いので、80字であれば3点くらいの内容を抽出してつなげれば形よくまとまるだろう。
小説の場合、心情の説明がやはり多くなる。場面・登場人物の転換があればその箇所を正確に分けておく。人物の言動や表情からその時の心情を考える。特に心情に大きな変化があった場面は要チェック。情景にも注意しながら本文で描かれているテーマを読み取る。文学的文章の場合、文中にはっきりと説明されていないことも多い。その場合、普段から多くの小説・随筆を読み、人間のさまざまな気持ちを体験しておくことが何よりもよい勉強になるので、ぜひ読書に勤しんでいただきたい。

【選択肢問題】
本校の選択肢の問題は5択になっていて、答えを絞るのに手間はかかるが、それぞれの選択肢の内容ははっきりしており、無理に迷わせるようなものではない。本文をしっかり読み取れていれば正解を選べるはずである。

【漢字・その他】
漢字は基本的なものが5~6問程度出題される。その他、品詞やことわざ・慣用句などの言語事項も数問。高校受験用の問題集などを1冊しっかり仕上げておこう。

【古文】
単語に注釈はついているが、現代語訳などはついていないので、ほぼ大学レベルとも言える難しさである。内容は現代人にも理解しやすいものが選ばれているようなので、古典に慣れていれば読み取れるであろう。ただし、そのためには中学校で習う量では全く足りない。高校初級~中級レベルの教材で、重要単語・基本文法を覚え、少しでも多くの古文に触れて頭を慣らしておかなければならない。配点も2割ほどと高いので、最低でも半分は正解できるくらいの力はつけておきたい。

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2016年度「昭和学院秀英高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

長文読解は論説文4100字・小説3600字の計7700字ほどでここ数年、文量が増える傾向にある。これに古文660字が加わる。
長文読解は40~80字の4問。ここだけで13~15分ほどは要するであろうから、最初の漢字や知識問題を素早く済ませ、なるべく多くの時間を記述問題に残したい。古文も7~8分みておいて全体の時間配分を考えたい。

[大問1]論説文

  • 時間配分:

時代・社会の推移に伴う「同調圧力」の変化を論じ、これからは異なるものが同時に存在する「並存性」を重視すべきだと説いている。
[問3] みんなと同じでなければならないという同調圧力の意味に近いことわざ。この圧力に従わないものは仲間はずれにされたり非難されたりするわけである。
[問4] 「ネオ共同性の根拠にあるのは」(本文15行目)何か。同調圧力の働き方の変化が少し前から述べられている。
[問6] 以前は目に見える人たちに経済的に直接的に依存していたが、貨幣と物の媒介により目に見えない人たちへの間接的依存関係へと変わった。その分、身近な他者との関係が自由になり、余裕が生じたのである。
[問7] 現代社会は昔のムラ社会と違って自由や個性の追求が可能になり、同調圧力は減じるはずなのだが、昔とは違う形の現代ならではの同調圧力が生じ、板挟みになっている……このことを弊害といっているのである。ここを一文でまとめた箇所がある。

<時間配分目安:23分>

[大問2]小説

  • 時間配分:

吹奏楽部で共に音楽の高みを目指していたはずの二人が、異なる環境に置かれた結果生じた意識の隔たりを描いた場面。高校生が主役の話で、現実にもよくある事柄で理解しやすい。
[問2] Ⅲ.「落胆」も悪くはないが、直後に「一緒に頑張っていきたい気持ち」とあるので、もっと適切な選択肢がある。
[問3] 互いの環境の違いが行動に現れている。楽譜は、練習に打ち込み演奏の上達を目指す気持ちの象徴として描かれている。
[問5] ここで訊かれているのは、「風香の気持ち」ではなく「風香の気持ちを有人がどう考えているか」である。直前に書かれている有人の心の内の言葉や実際の発言が手がかりとなる。
[問6] ここは答えを探すのが難しい。空欄直後の「有人はもともと上手い」から、空欄には「上手・下手」と関係した言葉が入りそうである。「~がある」につながる形で抜き出せる11字の部分がだいぶ前にある。
[問7] まず風香は「音楽の喜び」をどう考えているのか。そこを「一緒に頑張っていきたい」ので有人に伝えたいのだが、有人は諦めてしまっている。

<時間配分目安:19分>

[大問3]古文

  • 時間配分:

高齢で職を辞した僧が他の寺の長官に志願すると言って聞かないので、弟子たちが嘘の夢の話で思いとどまらせようとするが、その夢さえも自分に都合の良いように解釈してしまう僧の欲深さ。
[問2] 通常、古文に「鍵かっこ」はつかず、会話の範囲は自分で考えることになる。当然、「~と言ふ」の「と」などの助詞は目印になる。慣れておきたい。
[問4] もともと文章が短いこともあり、古文の指示語はすぐ前を指していることが多い。
[問5] 恐ろしい鬼の夢の話に驚き恐れるかと思ったら、「耳もとまで笑みまげて」である。
「所望の叶うべき」の「べき」は現在と異なる意味を持つ点に注意。

<時間配分目安:8分>

攻略ポイント

記述問題だけで配点の3割を占めるのは大きい。同じくらいの字数で日本語に破綻がないようにうまくまとめる練習を積んでおくこと。
選択肢は5択で正解を絞りにくいが、いたずらに答えを迷わせるような意地悪なものではないので、読解力をつけて臆せず自分が正解と思うものを選べばよい。
古文も中学生向けにレベルを下げてくれるわけではないので、高校生中級くらいを目指す気持ちで高校用の教材で勉強しておくのがよい。
問題文も含めて字数は多いので、常にスピードを意識して学習すること。

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