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昭和学院秀英高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「昭和学院秀英高等学校の国語」
攻略のための学習方法

長文読解

例年、説明的文章・文学的文章の各1問ずつが出題されている。字数は計7100ほど(2017年度)。
漢字5~6問・接続詞や慣用句などの言語事項が数問、合わせて出されている。
やはり80字ほどある記述問題は手間がかかる。論説文・小説の両方で出題があるので、それぞれの記述のまとめ方に慣れておこう。

記述問題

論説文の場合、本文中の言葉・文章の他の表現への変換や詳しい説明が主になるが、各段落の要点にまとめられている場合が多いだろう。傍線部の前後・段落の最初と最後は注意すべき最重要点である。まず同じ意味段落の中で適当な箇所を探すということもセオリーであろう。

形式段落→意味段落への整理・各意味段落の要約(この際、内容を短いタイトルにしてつけてしまうとわかりやすい)・段落ごとのつながり・各段落の要旨の把握、そして全体の要約へといたる。解答の際の手間を省くためにも、上記の重要点を印・傍線で目立つようにしておくことは大変有効である。

およそ20~30字程度で一つの事柄がまとめられる場合が多いので、80字であれば3点くらいの内容を抽出してつなげれば形よくまとまるだろう。

小説の場合、心情の説明がやはり多くなる。場面・登場人物の転換があればその箇所を正確に分けておく。人物の言動や表情からその時の心情を考える。特に心情に大きな変化があった場面は要チェック。情景にも注意しながら本文で描かれているテーマを読み取る。
文学的文章の場合、文中にはっきりと説明されていないことも多い。その場合、普段から多くの小説・随筆を読み、人間のさまざまな気持ちを体験しておくことが何よりもよい勉強になるので、ぜひ読書に勤しんでいただきたい。

選択肢問題

本校の選択肢の問題は5択になっていて、答えを絞るのに手間はかかるが、それぞれの選択肢の内容ははっきりしており、無理に迷わせるようなものではない。本文をしっかり読み取れていれば正解を選べるはずである。

漢字・その他

漢字は基本的なものが5~6問程度出題される。その他、品詞やことわざ・慣用句などの言語事項も数問。高校受験用の問題集などを1冊しっかり仕上げておこう。

古文

単語に注釈はついているが、現代語訳などはついていないので、ほぼ大学レベルとも言える難しさである。内容は現代人にも理解しやすいものが選ばれているようなので、古典に慣れていれば読み取れるであろう。

ただし、そのためには中学校で習う量では全く足りない。高校初級~中級レベルの教材で、重要単語・基本文法を覚え、少しでも多くの古文に触れて頭を慣らしておかなければならない。配点も2割ほどと高いので、最低でも半分は正解できるくらいの力はつけておきたい。

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2017年度「昭和学院秀英高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

長文読解は論説文3500字・小説3600字の計7100字ほどで前年度と同程度であった。これに古文700字ほどが加わる。

長文読解は60~80字の2問。ここだけで10分ほどは要するであろうから、最初の漢字や知識問題を素早く済ませ、なるべく多くの時間を記述問題に残したい。古文も7~8分みておいて全体の時間配分を考えたい。

【大問1】論説文の読解

  • 時間配分:20分

文化が自然との間の緩衝地帯になることによって、人類はみずからを大きく変化させることなく生存できていると論じている。

問2 「カン衝」は間に入って和らげるということ。「緩」の漢字が入る。鋭い・緩いの組み合わせの「緩急」が選べる。

問3 Ⅰの「例えば」はわかりやすい。対立的な内容をつなぐⅡも「ところが」がすぐ選べるので、これで確定する。

問4 「結果として」と言っているのだから、詳しい説明は傍線の前にあるはずなので、そこからまとめる。「文化の役割」はこの場合、自然との緩衝地帯(中間地帯)になっているということであろう。

問5 「具体的に」という条件があるので、「体や性質を変える」では言葉足らず。「牙や歯」・「長い毛」という具体例が挙げられている。

問6 「(文化の)なかでも言語は」と特に強調して段落を始め、その直後でどんなふうに役立っているかを詳しく書いているので、そこが使える。

問7 言語の多様性が人間を同じ状態たらしめているのだから、アの「前提として」ではむしろ逆である。ウが正しい。

問8 雪・氷が生活や生死に関わる地域では、それらを区別する言葉が有るか無いかは「切実」な問題である。

【大問2】小説の読解

  • 時間配分:20分

母親の死に際した、妹夫婦や娘との気持ちのやりとりが描かれている。

問1 Ⅰ.死ぬ間際、娘たちや孫との冗談めかしたやりとりでの人生の終わりの「笑い」であるから、作為的でない自然な笑顔であったと思われる。

問2 小説の読解において登場人物の把握は重要である。場面の区別の手がかりにもなる。人物に全て目印をつけ、人数や相関関係、それぞれの性格などを整理して、内容を正確に読み取ろう。

問3 ここは本文中でも特徴的に描かれていたのでわかりやすかったのではないだろうか。義理の母のことで、実の娘たちより大きく反応している。

問6 a.「顎でしゃくる」は面倒くさそうな、指図するような態度。後部座席の理恵の事前の発言から、しかたなく小屋に寄ってやろうとしている。

   b.ここはこの家族のこれまでの生活を読み取る必要がある。トラクターの事故で父親の卯一が死んで以降、母親のハギとも別居して音信不通。開拓小屋での生活にも良い思い出は無かったであろうことが感じられる。そうしたことが父親の記憶と結びつくのであろう。

問7 開拓小屋に寄って欲しいという言葉などから理恵が祖母をしたっていたことがわかる。また、理恵は母親が祖母を追い出して孤独にさせたと思っている。死んだ時に指輪を遺骨と合わせるようなことをしても、理恵からすると何をいまさら取ってつけたようなことを、と思えるのだろう。

問8 傍線の後の独白の部分で説明されている。

【大問3】古文の読解

  • 時間配分:10分

親の世話をよくしていた実直な農夫が領主から褒美を賜った。

問2 c.古文の「とみに」は「頓に」ですぐにの意。「整頓」くらいでしか見たことがないかもしれない。

問3 本文では「予」の会話・「新六」の会話・「新六と同じ里の人」の会話の3つがある。古文ではかぎかっこが用いられないので、会話部分は特に注意して見分ける必要がある。会話の最後は「~となむいひける」などと、「と」が大きな目印になる。

問4 選択肢イとウはよく似ているので迷うが、「不思議に思った」直接の内容は「こんなことで褒美をいただくこと」であるから、イは少しずれている。

問5 まずこの部分が「新六と同じ里の人」の会話であることがわかっていないといけない。

新六兄妹が老親の面倒をよくみている様子を述べているので、感心している内容がふさわしい。

問6 選択肢エもだいたい良さそうなのだが、正確には「親孝行ぶりは誰にもまねできない」とは言っていない。

攻略ポイント

記述問題で配点の2割を占めている。同じくらいの字数で日本語に破綻がないようにうまくまとめる練習を積んでおくこと。

選択肢は5択で正解を絞りにくいが、いたずらに答えを迷わせるような意地悪なものではないので、読解力をつけて臆せず自分が正解と思うものを選べばよい。

古文も中学生向けに素材文のレベルを下げてくれるわけではないので、高校生中級くらいを目指す気持ちで高校用の教材で勉強しておくのがよい。

問題文も含めて字数は多いので、常にスピードを意識して学習すること。

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