Ⅰ　②老若(男女)

　　④ゆうたい――特別に手厚く待遇すること。

　　⑤じきでん――秘伝などを直接伝え授けること。

　　⑥ゆくえ

Ⅱ　１. 直接――間接　２. 拡大――縮小　３. 人工――自然・天然　４. 鈍感――敏感

若者が家族関係から離れる試練に立ち向かいながら自己を確立していく過程を説明し、その「若さのポテンシャル」の可能性に期待している。

問一　「必然的に分裂している」とは、社会の一員であると「同時に」家族の一員でもあるという、二面性を指している。

問二　Ａ. 家族間ならくだけたひらがなでも問題ないが、社会に出る訓練「だから」正式な漢字で書くようになる。

　　　Ｂ. それまでは家族の中で安心していられた。「しかし」一〇代半ば以降は変わってくる。

　　　Ｃ. 「たとえば」部活動などで。

問三　一〇代半ばまで自分という存在は家族の中で与えられてきた。しかし、「成長の過程で、否応なく家族の輪の中から離脱していかなければなりません」。

問四　ここは国家について話している部分である。人間として成長するにしたがって優劣を他者と比べるという作業からは逃れられるのだが、国同士だとそうはいかない。どちらの国が優れているかの競い合いからいつまでも逃れられないのである。

問五　(一)　「作業」とは「自分と他人を比べる」ことである。この作業は何のためかというと、家族の輪から離脱し「何者でもない自分と直面する」という危機的な状況(試練)になり、その欠落を埋める(克服する)ためである。

　　　(二)　他人と自分を比べて自分が何者であるかを確認する作業であるから、「自分探し」と言える。

問六　日本の見方は「局地的」である。次段落の後半にある「以前に比べて～複雑です。アメリカも～面がある。」の二文が実情だとフランス人は理解しているのである。

問七　「教えられていないことができる若い人」の可能性を「潜在的な能力＝ポテンシャル」と捉えている。設問の形式に直して、「若い人が教えられていないことをできるようになること」などとまとめる。

問八　エ. 「私たちの世代ができなかったことで、今の若い人たちの方ができている」ことの一つとして、「従来よりもずっと幅広い年齢の人たちとまじりあう交流のやり方」を挙げている。

問九　ア. 「小学校から訓練が必要だ」という主張はない。

　　　イ. 前半は合っているが、後半の意見は示されていない。

　　　エ. 現代の若者は「若い人同士が互いに教育しあう」のだから、×。

選挙を前に生徒会に対する考えが揺らいで生徒会をやめてしまった主人公は、公園で泣いている子どもを助けた目の見えない人を知っている人かもしれないと思い確かめようとする。

問一　「夕日が直接差し込む」「まぶしすぎて」「表情は読み取れなかった」とあるので、夕日がまぶしくて目を細めたのだろう。

問二　「自分がかなり面倒くさい奴」だったと自覚しているのだから、「やっかい」なのは自分で、自分がやめて「せいせいしている」のは他の生徒会のメンバーたちということになる。

問三　生徒会の矛盾が気になり始めて「メンバーと話が合わなくなってしまった」状況だったようである。

問四　自分が狙っていた副会長に美桜が立候補することになり、戦っても勝てる見込みがない。→「分が悪い」

問五　「ぼそっとつぶやいて、自分自身に言い聞かせた」「一年でやめて正解だ」と強がりながら、帰宅部になることを心細くも思っている。生徒会をやめたことを自身に納得させる言い訳のような内容がよさそうなので、アを選ぶ。

問六　「視線をそらして、はっきり気づかないようにした」と「具体的に」体の動きまで示されている。

問七　有無を言わさず――相手に反論の機会を与えずに物事を決めること。

問八　疑問の内容は「わたしは、この人を、知っているかもしれない」である。そう思ったきっかけは「声の質や、頼りがいのある話し方に、どこか聞き覚えがある気がしてならなかった」ことである。

問九　ア. 立候補しなかったのは、美桜が立候補して勝てる見込みがなくなったからである。

　　　ウ. 問題の時点では「大きな子たちが面倒を見ている」かは確定していない。

　　　エ. 「いつも助けてくれた友だちがいた」とあるので、合わない。

問十　「主人公が生徒会をやめて家に帰る場面」から「公園で泣いている子どもの場面」に変わる部分を探す。