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法政大学中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「法政大学中学校の社会」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問3つに、地理・歴史・政治経済の各分野が割り当てられる形式が続いている。
問題数は地理・歴史が各12~15問ほど、政治経済が5問ほどと地理・歴史が多めの配分になっている。

設問は記号選択・適語記入を中心に、各分野で計4~6問の記述問題が出されている。地図や統計・グラフなどの資料もよく用いられている。

[地理分野]

地図や統計などの資料が示され、それをもとに日本各地の地形・地名や産業・貿易、気候などについて訊かれている。この分野の記述問題は、示された資料から読み取れることをもとに考えさせるものが多い。小麦などの生産と貿易(2021年)や日本で災害がおこりやすい理由(2022年度)などの出題があった。いずれも統計やグラフなどの資料を読み取って答える問題になっている。

各種資料の多用と記述問題の特徴を考慮して、資料の読み取りに習熟しておくことが重要であるといえよう。単に数字を暗記するだけでなく、そうなる理由やその後の影響なども考えるようにしよう。

[歴史分野]

リード文や資料文を読んで、下線部や関連する事項について答えていく形である。明治時代の外交(2021年)や平安時代後半に火葬が広まった原因(2022年度)など、ある一定の範囲の時代について訊く問題が多くなっている。出来事・人物などについての質問が多い。ここ数年は文化についてや、時代順の並べかえなどの問題は出されていない。

この分野の記述問題も、示された資料をもとに考えられることを説明するようになっている。自分が覚えた事柄についてその仕組みや原因などを1~2行で説明できるくらいの知識は持っておこう。

[政治経済分野]

一般的な日本国憲法や政治の仕組みについての問題はここ数年出されていない。二酸化炭素排出量とエネルギー問題(2021年)や三権分立のねらい(2022年度)など、国際社会や現代社会での問題点などを中心に訊かれる場合が多いようである。だからといって憲法や政治のしくみを無視するわけにはいかない。あくまで社会科学習の基本として、覚えておく必要はある。そのうえで、本校の試験の特徴を踏まえて、現代社会・国際関係について、特に近年起こった重要な出来事については時事問題集・重大ニュース集などで詳しくなっておかなければならない。

ここでも資料を読み取って答える記述問題が出されているので、地理・歴史分野ともども、「資料から考える」練習を積んでおこう。

[まとめ]

問題の難易度としては基本事項の問題が多いので、テキストの丁寧な学習がまず第一である。合格者平均点も7割5分~8割近くにもなり、高止まりの傾向である。基本事項の問題には確実に答えていくこと、さらに記述問題で得点を積み増すことで、合格点到達を狙いたい。

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2022年度「法政大学中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数27問で、地理分野10問・歴史分野10問・政治経済分野7問という内訳になっている。1~2行ほどの記述問題が計4問出題されている。問題量はさほど多くはないが、資料が多いので読み取りに手間取らないよう、手早く見られるように練習しておこう。

【大問1】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

山地が多い日本の特徴を題材に、主に気候や地形について訊かれている。

(1) 日本の国土の4分の3は山地で、3分の2は森林である。

(2)    イ. 日本の国土は主に北アメリカプレートとユーラシアプレートの上にあるので×。
   ウ. 日本アルプスとは呼ばれているが、ユーラシア大陸南部のアルプス・ヒマラヤ造山帯とは無関係である。

(3) ウ. シラスは火山灰地で、水はけがよいので水田には向かない。

(4) 洪水の浸水範囲や火災が広がりやすい地域など、災害が起こりやすい場所や想定さ
  る被害規模などを示した地図をハザードマップという。

(5) 南半球にあり日本と季節が逆なのでエがシドニー、日本より高緯度にあり気温が低いパリがア。日本海側は冬に雪が多いのでウが富山、気温が高く夏の降水量が多いイが熊本である。

(6) 日本は山がちで河川の流れが急であり、雨も多く降ることから水害が発生しやすい。また、川の下流地域の平野に人が多く住んでいることも被害が大きくなる一因となっている。

【大問2】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:14分
  • ★必答問題

埋葬の歴史を話題に、各時代の暮らしや人物などについて訊かれている。

(1) A. 吉野ケ里遺跡  B. 平城京  C. 真言(宗)

(2)    ア. 石包丁は稲の穂を刈り取る道具である。
   イ. 説明は土偶のことである。
   ウ. 青銅器が使われるようになったのは弥生時代以降である。

(3)    ① 埼玉県の稲荷山古墳から「ワカタケル大王(雄略天皇)」の名が刻まれた鉄剣が出土した。
   ② 近畿地方のヤマト政権の支配が関東地域まで広がっていたことがわかる。

(4) ウ. 壬申の乱で勝利した大海人皇子がのちに即位して天武天皇となった。

(5) 聖武天皇は仏教を厚く信仰し、仏の力で世の中を平安に治めようと国分寺や大仏などを建立した。

(6) 藤原頼通が京都の宇治にある道長の別荘を寺院としたのが平等院鳳凰堂である。

(7) 仏教にはもともと火葬の習慣があり、仏教の広まりとともに火葬も普及した。

【大問3】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分

日本国憲法について、政治のしくみや基本的人権について訊かれている。

(1) ウ. 資料から読み取れることとして、正しい。

(2) A. 平和主義  B. 国会

(3) 国会・内閣・裁判所が、それぞれの権力を乱用して国民の権利を侵害しないようにするためである。

(4) 憲法は国民の権利を守ることを目的として定められており、国会議員や公務員務員の権力の乱用を規制する内容が多く定められている。

(5)    ① 考えを同じくする者が団体で主張・行動する権利であるから、集会・結社・表現の自由に当たる。
   ② 男女どちらかの姓に統一しなければならないのはおかしいという主張で、両性の本質的平等に関わる問題である。

攻略のポイント

統計・グラフの読み取りに習熟しておくこと。地理分野で特に多く使われる各種資料を素早く正確に読めれば有利である。内容はある1範囲について訊くパターンが多いので、どの範囲・項目を出されても困らないように、抜けが無いように学習しておこう。

記述問題でも資料やデータが用いられるが、そこから読み取れることを素直に答えればよい問題なので、構えずに取り組んでもらいたい。字数もそれほど多くないので、負担に感じる必要はない。

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