市川中学校 入試対策
						2025年度「市川中学校の国語(帰国生入試)」
						攻略のための学習方法
					
					知識
市川の「帰国生入試」でひとつのポイントとなる「総合的知識問題」、あらゆる「知識」が求められ出題され、解答数も多い(24年度はなんと7割)。さあどうする? 
当然、一朝一夕には身につかないので、地道な努力が必要となる。先ず「語彙力」。日々の積み重ねあるのみ。塾での「小テスト」等を確実にこなし、もし間違ったものがあれば、必ず書き出して覚えるようにする。
「漢字の読み書き」だけではなく、「同音異義語」「同訓異字」「類義語」「対義語」、また、「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」「故事成語」や「分かりづらい言葉の意味」等も押さえておきたい。
また、過去問や演習問題を実施する場合、問題文中の語彙で「読み・書き・意味」のいずれかがあやふやなものがあったら、書き出して自分なりの「言葉ノート」を作成しておくといい。そこには自分が分からない言葉がたまっていくので、折に触れ確認し定着させていく。入試当日に持っていけば、「お守り」にもなる。これらの「語彙」はさまざまな形式で出題されるし、「説明記述」の際にも重要だ。字数制限の中でいかに的確な「言葉」を用いるかが勝負となるからだ。
そして、「文法」。塾でも学習しているはずだが、定着していない受験生が多い。直接出題があるし、「説明記述」にも不可欠だ。日本語として「文法的」に正しい文でなければ減点されるし、そもそも内容が正確に伝わらないからだ。特に、「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「動詞」)の用法を確実に定着させておくことが重要だ。
速読
大学入試にも匹敵する分量の問題文を読まなくてはならない。解答時間は50分。当然、「速読」が求められる。しかし、設問を解くために読むのだから通常の「速読術」を使うわけにはいかない。やはり文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない。
「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論部分」「結論部分」は論旨が述べられているのでしっかりと読み、「本論部分」は「段落相互関係」に注目しながら各形式段落の最初と最後を読み進める。
「小説」は「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックしつつ、「心情表現」を拾いながら素早く読んでいく。これらのコツは塾でも教えてくれるはずだし、自分から聞いてみるといった積極性もほしい。その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。市川に限らず、他の学校の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速800字以上で「速読」できるようにしておきたい。
解法
「選択肢消去」の「解法」がもちろん重要だが、無論それだけでは不十分だ。
「論説文」(説明文)と「小説」「随筆」、それぞれに応じた特有の「解法」。そして、共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。
たとえば、塾での練習問題。答え合わせをして「解説」を聞いて納得した。以上終了ではダメだ。必ず「考え方」の道筋をなぞっておくことが重要。特に、間違った問題は宝の山。「解き方の過程」のどこで誤ってしまったのか? その分かれ道をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことが、同じ間違いを繰り返さない秘訣だ。
さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方の過程」を身につけたい。それが「解法」となる。
そうして理解、習得したものを書きとめた自分なりの「解法ノート」を作成しておきたい。解き方に迷ったらそのノートを確認して、確実に応用できるようにしておくこと。繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。
記述
当然、準備をしておく必要がある。先ずは「文を記す」ことに慣れる必要がある。最初は時間がかかってもいい。いやがらずに、とにかく「書く」。そして、書いた「文」は必ず誰かに読んでもらう。「文法」等、「正しい日本語の文」になっているのか、言いたいことが正確に伝わっているかどうかを確認する必要がある。何を「書く」か。読解の練習問題にある「説明記述設問」はもちろんだが、その問題文の「要約」をするのもとてもいい方法だ。50~60字程度で書いてみる。無論、内容は先生に確認してもらう。「要約力」は文章の「理解力」にもつながるので一石二鳥。
次の段階としては「字数の感覚」を身につけることだ。書こうとしている内容は何文字くらいになるのか? 解答欄を埋め始めてから「過不足」を後悔しても遅い。下書きしている時間もない。だからこそ、「字数の感覚」が重要なのだ。その際、10~20字程度をひとつのブロックとして考えるといい。
「説明記述設問」で得点を左右する「重要なポイント」「必要な要素」は、それぞれその程度が目安だ。マス目のある原稿用紙を使って、自分が書こうとしているポイントがその範囲に収まるようになるまで何度も練習すること。ある程度「感覚」がつかめたら、「最重要ポイント」を文末にして、他の「ポイント」を下から積み上げていくように記述する訓練をしていく。
本校の場合、「30~80字以内ほど」と「指定字数」が幅広い。様々なパターンに慣れておくこと。
意識
常に何かを「意識」しながら学習することが大切だ。無意識に机に向っていても無意味なのは当然だ。その時々、何を目的として学習しているのか、具体的に「意識」し続けていることが重要。そうして何かを「意識」することができるようになったら、次は同時にいくつかのことを「意識」するようにしたい。「設問」を正しく理解しているか? 「条件」を満たしているか? つまらないミスはないか? といったようなことを、問題を考え、解き、解答欄に答えを書き入れるいくつもの段階で常に「意識」している必要がある。
50分という時間で解き進めていかなくてはならない市川では、ひとつのミスが致命的になる。入試本番では、見直しの時間はないと思った方がいい。常に「意識」しているということは、何度も「見直し」をしていることになるのだ。
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						2025年度「市川中学校の国語(帰国生入試)」の
						攻略ポイント
					
					
					特徴と時間配分
大問一は「論説文」、出典は中屋敷均「わからない世界と向き合うために」(文字数約3400字)、小問は全5問(解答数6)で、出題形式は「選択肢」(「内容説明」、「換言説明」)、「説明記述」(1問。「100~120字以内」指定)、「考察論述」(200字以内指定)。問題文は4分程度で読み切り、設問を23分程度で解きたい。大問二は「随筆」、出典は森田真生「数学の贈り物」所収の「かぞえる」(文字数約2600字)。小問は全5問(解答数6)で、出題形式は「選択肢」(「心情説明」、「理由説明」、「内容説明」)、「説明記述」(1問。「70字以内」指定)。問題文は3分半程度で読み切り、設問を16分半程度で解きたい。大問三は「漢字の書きとり」(全8問)。3分ほどで丁寧に終えたい。
【大問一】
- 難度:標準
- 時間配分:27分
- ★必答問題
無謀じゃダメだし、臆病でもいけない!――消えない不安の中で、自分を見失わないために大切なことを論じている。本文では、人生を大きく左右しかねない重い選択を迫られた場合に、自分の選択は間違いなのかもしれないという恐怖に耐え、自分の責任で何かを選び、自分の選択をベストにするように生きていけば、「自分の人生を自分のものにする」ことができると指摘している。数少ない難解な語句も「※注」を活用して、内容は理解できるはず。各説明がとても長い「選択肢設問」(しかも「5択」)が並び、「長文説明記述」、そして、「考察論述」が控えている。とても厄介な大問だ。心してかかりたい。いくつかを検証してみる。
[問2] 「換言説明内容選択肢」(5択)。傍線部(3)の「心の防衛機能として生まれながらに人はそのようにできている」とは「どういうことか」を答える。「選択肢問題」は「消去法」が大原則で、先ずは、「原意消去」を試みたいが(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」、要は「本来の意味」を最優先に考えること)、「指示語」があるので真っ先に開いておきたい(「指示語」が出たら即開くこと)。直前から、「そのように」=「日頃わたしたちはリスクのことをあまり意識しないように」だと読み取れる。さて、「原意消去」だ。本問は「換言説明」なので、「日頃私たちはリスクのことをあまり意識しないようにできている」の「原意」と直接的に結びつかない「説明」を「消去」していきたい、各選択肢の「文末」は(「選択肢」の説明で最も重要な要素は「文末」に記されている)、(ア)「リスクのことをなるべく考えないようになっているということ」、(イ)「リスクをさけられるようになっているということ」、(ウ)「リスクのことをあまり考えないようになっているということ」、(エ)「楽観的にものごとをとらえるようになっているということ」。(オ)「リスクを忘れて生活するようになっているということ」。さあ、どうだろうか? 判別できるか? 「リスクのことをあまり意識しないようにできている」ので、「リスクのことをあまり考えないようになっている」以外は「消去」できなくてはいけない。念のために「同一意味段落」で他の部分の説明を確認する(「論説文」「説明文」では「同一意味段落」に「根拠・手かがかり」がある)。特に誤ってはいないと分かるので、「答え」は(ウ)になる。見事に「一発消去」だ。「原意消去」、是非ともマスターして活用したい。
<時間配分目安:1分>
[問3] 「換言説明内容選択肢」(5択)。傍線部(4)の「足がすくんで、何も選べなくなってしまう」とは「どういうことか」を答える。先ずは、「原意消去」から。ここは前問同様に「換言説明」なので、「何も選べなくなってしまう」の「原意」と直接的に結びつかない「説明」を「消去」していきたい。各選択肢の「文末」をチェックする。(ア)「間違った選択の方に自分の選択を変えてしまうということ」、(イ)「自分から行動することができなくなってしまうということ」、(ウ)「何もできなくなってしまうということ」、(エ)「自分で選択することができなくなってしまうということ」。(オ)「自らの考えで選択することができなくなってしまうということ」。「何も選べなくなってしまう」なので、(エ)と(オ)は問題なく「消去」できるはずだ。「リスクのことをあまり考えないようになっている」以外は「消去」できなくてはいけない。次に、傍線部前半の「足がすくんで」に着目する。(エ)と(オ)の「文末」直前は、前者が「その後の人生においても」で、後者は「不安になり」となっている。であれば当然ながら、(エ)は「消去」だ。念のために「同一意味段落」で他の部分の説明を確認しても、特に誤ってはいないと分かるので、「答え」は(オ)だ。本問は「2段階消去」だったが、先ずは「原意消去」というこ とには変わりはない。絶対にマスターすること。
<時間配分目安:2分>
[問5(1)] 「条件付き換言説明記述」(「100~120字以内」指定)。傍線部(6)の「その覚悟こそが『自分の人生を自分のものにする』ということなのだ」とは「どういうことか」を説明する。「条件」は「本文全体をふまえて100字以上120字以内で説明する」こと。「指示語」があるので、先ずは開きたい。直前から、「その覚悟」=「自分の選択をベストにするように生きていく覚悟」だと分かる。「指定字数」に応じで、説明すべき要素を「同一意味段落」および「条件」である「本文全体」が読み解き、適切にまとめていきたい。たとえば、「人生を大きく左右しかねない重い選択を目の前にしたとき、自分の選択は間違いなのかもしれないという恐怖に耐えて自分の責任で何かを選択し、自分の選択をベストにするように生きる覚悟を持てば、誰かに支配されず世界と対峙して生きられるということ。」(117字)といった「答え」だ。「論説文」では「同一意味段落」を正確に読み解くことが肝要だ。尚、「条件」は「手がかり・ヒント」でもあると心得よ。
<時間配分目安:4分>
[問5(2)] 「条件付き具体例考察論述」(「200字以内」指定)。傍線部(6)の「その覚悟こそが『自分の人生を自分のものにする』ということなのだ」について、「『自分の人生を自分のものにする』には、どのような覚悟が必要なのか」を「あなたの考えた具体例」として論述する。「条件」は「本文の内容を参考にしながら、200字以内で論述する」こと。「あなたの考えた具体例」なので、どのような内容でも自由に論じていけばいい。だが、「自由」「自由」……と言われても何をどう論じればいいのか? 悩んでしまう諸君もいよう。そこで、何かに「手がかり・ヒント」を求めるわけだが、本問の場合は特定の「視点」に絞り込むと考察しやすくなるはずだ。「条件」である「本文の内容を参考」にすると、「人生を大きく左右しかねない重い選択を目の前にしたとき、なぜ自分がその選択をしたのかという理由」と「その選択にどのようなリスクがあり、選択した後にどのように生きていくのか」ということを「具体的に踏まえた例」だという「視点」になる。自分自身の体験でも、ニュースなどで見聞きした例でも構わないので、適切にまとめていきたい。本校の「考察論述」で重要なことは、「本文内容」を踏まえて、特定の「視点」に絞り込むことだ。
<時間配分目安:5分ほど>
【大問二】
- 難度:やや難
- 時間配分:20分
- ★必答問題
いま(present)、この儚(はかな)さとこの豊かさ……。独立研究者として、子の親として、一人の人間として、ひとつの生命体が渾身(こんしん)で放った、清冽(せいれつ)なる19篇の「随筆」の一篇。本文では、現代はあらゆるところで既存の制度が壊れつつあり、新しいルールが生成されていくだろうが、そのときに人と心がそろう喜びを楽しんでいたいという原風景的な他者とのつながりを大切にしなければならないと指摘している。いくつかの難解な語句も「※注」を活用すれば、内容は理解できる。「総合的知識問題」も含め、多種多様な小問が並んでいる。いくつかを検討したい。
[問1] 「空所補充の漢字記述」(全2問。「漢字1字」指定)。「総合的知識問題」。「慣用句」だ。本文中の空所 X ・ Y に「入る語」を「漢字一字」で記述する。空所前後を確認して、「答え」を特定していく。「宮崎の雄大な自然を前にして X をのんでいたのだった」⇒「答え」は「息」⇒「息をのむ」=「驚きや感動など強い感情により一時的に呼吸を止める表現」だということは知っていて当然だ。「『おとーさん、じょーずにおはな、とってきた!』と Y を丸くしながら彼は叫んだ」⇒「答え」は「目」⇒「目を丸くする」=「驚きや意外な出来事に対して、目が大きく見開かれる様子を表す」ことは知っているはず。本校では「慣用句」だけではなく、「ことわざ」「故事成語」「四字熟語」などについても完璧にしておく必要がある。
<時間配分目安:全問で1分弱>
[問2] 「条件付き換言説明記述」(「70字以内」指定)。傍線部(1)「『数えて』みせた」について、「ここで筆者はなぜ息子の行動を『 』を用いて『数えて』と表現しているのか」を「70字以内」で説明する。『 』を用いる理由は、「何かを強調したいから」に決まっている。では、ここでは何を「強調したいのか」を「同一場面」から読み取っていく(「小説」「随筆」では「同一場面の直前直後」に「手がかり・ヒント」がある)。少し前で筆者は「息子」について「もちろん彼は、まだ数の概念を理解してはいない」と述べている。つまり、「本当の意味で数えていたわけではなく、数字を順に言っているだけ」ということを「強調」したいことが読み取れるはずだ。あとは、的確に「過不足なく」まとめていけばよい。たとえば、「数の概念を理解してはいない息子は、パンケーキの枚数を実際に数えているのではなく、数字を順に言っているだけだということを強調したかったから。」(69字)といった「答え」になる。「随筆」や「小説」では「同一場面」を正確に読み解くことが肝要だと心得よ。
<時間配分目安:3分>
[問3] 「心情内容説明選択肢」(5択)。傍線部(2)「あれから毎日、この日を楽しみにかぞえていたよ」について、ここでの「筆者の気持ちはどういうものか」を答える。「この日」とは「出張から帰って息子と再会する日」だと分かる。で、「原意消去」からだ。本問は「心情説明」なので、「毎日、出張から帰って息子と再会する日を楽しみにかぞえていた」の「原意」と直接的に結びつかない「心情」を「消去」していきたい。各選択肢の「文末」は、(ア)「京都で過ごせることに安心している」、(イ)「京都に帰ってきて息子と会えたことをうれしく思っている」、(ウ)「旅先から日常生活にやっと戻ってこられたことを喜んでいる」、(エ)「出張が終わってようやく息子と再会できたことをうれしく思っている」。(オ)「出張が終わってき帰宅した自分のことを息子が元気よく出むかえてくれて喜んでいる」。さあ、どうだろうか? 判別できるか? 「出張から帰って息子と再会する日を楽しみにかぞえていた」のだから、(エ)の「出張が終わってようやく息子と再会できたことをうれしく思っている」以外は「消去」できなくてはいけない。念のために「同一場面」で他の部分の説明を確認して、特に誤ってはいないと分かる。よって、「答え」は(エ)だ。いま再びの「一発消去」。「小説」「随筆」でもやはり、「原意消去」に限ると心得よ。
<時間配分目安:1分弱>
[問5] 「本文内容合致選択肢」(5択)。傍線部(4)「数と計算が隅々にまで行きわたった世界」について、「そのような世界において人間はどのようにあるべきだと筆者は考えているか」を答える。傍線部に続いて筆者は「同時に血の通った場所であり続けるためにも、数を知る手前で無邪気で遊んだ、あの原風景を忘れずにいたい」と述べている。つまり、「人間」は「あの原風景を忘れずに」あるべきだと考えていると読み取れる。そして、「あの原風景」は、傍線部直前の「僕たちは数えることができるずっと前から、人と共感し、共鳴することを楽しんで」おり、「数で世界を分節する前から、人と心が揃うことを喜んでいた世界」だと分かる。こうした観点で判別していきたい。各選択肢の「文末」は、(ア)「数が生み出された目的を再確認することで数に振り回されずに生きていくべきである」、(イ)「従来の価値観を持つ人々に価値観の変更をうながしていくべきである」、(ウ)「計算を通じて予測しづらい世界を予測可能なものにしていくべきである」、(エ)「数を通じて他者と共感しながら生きていくべきである」。(オ)「数による分節を通じて共感し合うはるか前から人間が他者とともにルールを守ることを楽しんでいたことを心にとめ、他者と心を通わせて生きていくべきである」。「数で世界を分節する前から、人と心が揃うことを喜んでいた世界」なのだから、(オ)以外は「消去」するべきだと判別できるはずだ。念のために「同一場面」で他の部分の説明を確認して、特に誤ってはいない。したがって、「答え」は(オ)になる。本問の各選択肢説明は「150字ほど」もある。変則的ではあっても、「原意消去」を活用する他ない。
<時間配分目安:3分弱>
【大問三】
- 難度:標準
- 時間配分:3分
- ★必答問題
「漢字の書きとり」(全8問)。示されている(1)~(8)の文の傍線部の「カタカナ」を、それぞれ「漢字」に直す。本年度は昨年度よりは難化したが、本校志望者であれば失点は避けたい。特に注意すべきものだけ確認する。(2)「パーティーのヨキョウに手品をする」=「余興」⇒「興」は「16画」、一画一画丁寧に記すこと。(3)「シュクテキのチームと再び対戦する」=「宿敵」⇒「中学入試」では定番⇒「かねてからの敵。年来の敵」という意味も押さえておくこと。 (6)「氷山のイッカクにすぎない」=「一角」⇒これまた「定番」⇒「氷山の一角」(=物事のごく一部分だけが外に現れているさまのたとえ)として定着させること。(8)「仲はよいが考えをコトにする友人」=「異」⇒「異にする」という表現で覚えておきたい。万が一にも、ひとつでも曖昧(あいまい)なものがあった人は猛省せよ。
<時間配分目安:3分>
攻略のポイント
●2021年度から導入された「新大学入試制度」を意識した「思考力・判断力・表現力」を問う設問が、本年度は「考察論述」といった形式で出題された。「大学入学共通テスト」の定番メニューだ。当然、来年度以降に向けても対策は怠ってはいけない。十分に練習を積んで慣れておきたい。また、「公立中高一貫校」で出題されるいわゆる「適性問題」についての対策などを試みることも、ひとつの方法になる。
●「読解問題」に関しては、「選択肢設問」の攻略がポイントとなる。だが、残念ながら「裏ワザ」は存在しない。要は、「設問内容」に対応した「解法」を的確に用いて、段階を踏んで丁寧に「消去」していく他ない。したがって、「基本的解法」を完全に習得して適切に応用できるようにしておくことが重要だ。特に「原意消去」はしっかりと意識すること。それによって「失点」を防ぎ、「得点力」も安定する。「合格ライン」は6割弱。過去5年間の「国語」の「受験者平均得点率」は「56.0%」(本年度はやや上がって「59.6%」)。
●「説明記述」の対策としては、正否の分かれ目となる「最重要要素」を「文末」として他の「必要な要素」を積み上げていくという手法を完璧にマスターすること。それぞれの「要素」を「20~30字程度」でまとめられるように徹底的に練習することが肝要。
●「総合的知識問題」にはどう対処するか? 「高度な語彙力」だけではなく「あらゆる知識」が問われる。本校を志望したその瞬間から、独自に「幅広い知識」を常に習得していくことが重要だ。
●「出題形式」および「出題内容」は「一般入試」とほぼ同じで、難易度もさほど変わらないので、「一般入試」の「過去問演習」もしっかりとこなしておいてほしい。
●制限時間は50分。問題文のボリュームは全体で9000字程度(本年度は約6000字)。いかに速く読み取れるかが勝負だ。分速750字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要。
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