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市川中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2026年度「市川中学校の理科」
攻略のための学習方法

市川中の理科の満点は、算数や国語と同様に100点。したがって市川中受験者は理科についても怠ることなくしっかり対策をする必要がある。近年の出題傾向を見ると、力のつりあい・電気回路・溶解度・水溶液と金属の反応・中和反応などの出題頻度が高く、物理分野と化学分野の比重がやや高くなっている。すべての分野に苦手を作ることなくまんべんなく学習することが基本ではあるが、特に物理・化学分野および天体の学習をしっかり行う必要があろう。基本を早い段階で定着させ、秋以降は計算問題・実験等に関する長めの文章を読んで答える総合問題演習を多く行って欲しい。過去問以外で演習に使う問題の選択については、塾の先生や家庭教師を利用するとよいであろう。

<分野毎の学習法>

生物分野 本年はメダカと食物連鎖に関する出題で、知識問題に加え、難度の高い考察問題が含まれていた。近年では、生物とことわざ、新型コロナウイルス感染症と抗体検査、植物の発芽、昆虫(バッタ)、動物のからだのつくり、市川付近で見られる生物、人の消化のはたら、生物の進化などから出題されている。この分野に関して、まずは各単元の基本をしっかり理解し覚えることが大切である。植物の光合成、呼吸、だ液の働きなどについては、実験に関する問題やデータを読み取って答えるタイプの出題もあり得るので、一問一答形式の問題演習だけでなく、総合的な問題演習も多く行って欲しい。

地学分野 本年度は琉球石灰岩層に関する出題で、難度の高い問題が含まれていた。過去の出題を見ると、天体および気象に関しての出題頻度が高い。月から見た地球についてなどレベルの高い問題も見られる。この分野の学習として、まずは天体と気象を中心に知識を確実に覚えること。月・星・太陽の動き・風の吹き方等に関しては、単なる丸暗記ではなく、理屈もしっかり覚えておきたい。また、本年度取り上げられた地層、岩石、地震についても、怠りなく学習しておきたい。

物理分野 本年はドローンの仕組みというユニークなテーマの出題であった。昨年は探査機の打ち上げについて取り上げられており、科学技術を利用した機器についての出題が続いている。近年では、物体の運動・てこ・ばね・浮力など力のつり合いに関する出題と電気回路に関する出題が多く、光に関する出題も度々見られる。単なる基本知識だけでは答えられない難易度の高い問題が出題される年もあるので、多少難しめの問題も含めてしっかり問題演習を積んでおきたい。

化学分野 本年はジュースの濃縮・凍り方・とけ方についての出題であった。過去の出題を見ると、石灰石の加熱、中和反応、金属と水溶液の反応、ものの溶け方、状態変化、金属の燃焼などの出題が見られ、化学変化についての計算問題が頻繁に出題されている。この分野に関しても、問題集等を使ってレベルの高い問題も含めて練習を積み重ねておきたい。特に、ものの溶け方、金属と水溶液の反応、中和反応は出題される可能性が非常に高いので、しっかり練習して欲しい。

市川中入試で合格点を取れる力を身につけるためには、レベルの高い問題に対応する必要もあるが、何はさておきまずは各分野の基本をしっかり固めておきたい。基本がしっかりしてない段階で過去問や難度の高い問題に手を出しても、結局はなかなか得点できずに、もう一度基本に戻らざるを得ない状況に陥ってしまうだろう。早い段階で基本をしっかり固め、秋以降に本格的な市川中対策を進めて欲しい。

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2026年度「市川中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4、小問数は26で100点満点。試験時間は40分で例年通りであった。記号選択問題・適語を答える問題・計算問題が中心で、記述問題・図を作成する問題も含まれていた。長めのリード文や会話文・図・表・グラフを読み取って答える問題や計算問題・記述問題も見られるので、40分の制限時間は短く感じられるであろう。過去問演習を行う中で、時間の使い方の対策を事前に考えておきたい。

【大問1】物理分野 ドローンの仕組み

  • 時間配分:8分

(1)ドローンの重さは60gなので、4つのうち1つのプロペラが支える力は60÷4より15g。

(2)台ばかりが60gではなく80gを示しているのは、押し出された空気がまわりの空気を巻き込んで、さらに20gの力で台ばかりを押しているからである。

(3)板からドローンの高さが高くなると、板を押す空気が分散する。

(4)進みたい方向と反対側のプロペラの回転数を上げればよい。

(5)20gのおもりは辺ADと辺BCを1:3に分ける点にあるので、プロペラAには、20×3/4×1/2より7.5gの力が加わる。従って、15+7.5より、22.5gとなる。

(6)気圧の低い地域では、押し出す空気の量が少なくなるため、ホバリングに必要なプロペラの回転数を大きくする必要がある。

ドローンの仕組みというユニークなテーマに関する出題。問題文や表・図の理解が最大のポイントとなる。考察力も必要であり、難度のやや高い問題も含まれる。前半(3)まででしっかり得点したい。

【大問2】化学分野 ジュースの濃縮と凍り方・とけ方

  • 時間配分:11分

(1)記述問題。濃縮することにより体積を小さくすることができ、輸送するときなどに便利になる。再び元の濃さに戻すことができることがポイント。

(2)果汁の量は同じなので、全体の量が最も少なくなるものを選択すればよい。

(3)果汁の重さ:濃縮液の重さ=5:2なので、濃縮液と水を2:(5-2)=2:3の割合で混ぜればよい。

(4)記述問題。「川の水により常に水滴がついている」がヒント。ついた水が蒸発するときに熱を奪う。

(5)記述問題。ペットボトル周辺の空気中の水蒸気が冷えて水滴になる。

(6)固体のジュースがとけて液体になると、体積が増える。

(7)ジュースが凍る時は、ジュースの成分がうすい部分から凍りはじめ、濃い部分は最後に凍る。逆にとけるときは、濃い部分からとけはじめるので、少しだけとけている時の方が味が濃い。

前半はジュースの濃縮に関する出題。問題文に書かれてある「濃縮」と「還元」の意味を理解することがポイントで、やや難度の高い問題が並んでいる。後半はジュースの凍り方・とけ方に関する問題で、前半に比べると考えやすい問題が中心である。

【大問3】生物分野 メダカ・食物連鎖

  • 時間配分:10分

(1)メダカのオスの背びれには切れ込みがあり、しりびれは平行四辺形に近い形をしている。

(2)精子と卵の結合を「受精」という。

(3)体色が黒に変わったものが3種、光沢なしに変わったものは2種、体系が太くなったものが1種、目の位置が横のものはないので、黒⇒光沢なし⇒太い⇒横 の順になる。

(4)他の地域から持ち込まれた生物は「外来生物」。

(5)「食べる・食べられる」の関係は「食物連鎖」。

(6)シャチに食べられるラッコは減り、ラッコが食べるウニは増え、ウニが食べるジャイアントケルプは減る。

(7)記述問題。「増殖による問題を防ぐ」より子を作る機能を持たない形質を作ればよい。

前半はメダカに関して、後半は食物連鎖に関しての出題。基本知識問題が多く含まれており正答必須。(3)の考察問題はやや難度が高い。(7)の記述問題は問題文が大きなヒントになる。

【大問4】地学分野 琉球石灰岩層

  • 時間配分:11分

(1)やや迷う選択問題。石灰岩の国内自給率は100%である。

(2)島全体が海底だったことから、土地の隆起が大きかったと考えられる。

(3)図より、この地域の断層は、北東-南西方向に引っ張られる力による正断層であることがわかる。

(4)水力発電のメカニズムを考えると、地下ダムを使用することは利点にならない。

(5)(3)より、ダムは島の南側にダムを作った方が多くの水を貯められる。また、断層と断層の間にダムを作ることにより、泥岩層にはさまれたダムになる。

(6)石灰岩層の止水壁を図示する問題。断層と断層の間の泥岩層にはさまれた部分に水がたまるような図を描けばよい。

琉球石灰岩層に関する出題。地層、特に断層に関する知識が必要となる。問題文や図の読み取りと理解がポイントとなる出題だが、後半の設問は難度が高い。前半の設問で、できる限り失点を防ぎたい。

攻略のポイント

4分野からまんべんなく出題されている。知識さえあれば解ける問題、思考力・計算力が問われる問題、問題文や図の理解がポイントとなる問題がバランスよく出題されている。合格者平均点は61.7点、昨年度に比べてやや難化している。
試験時間は40分あるが、問題の読み取りや計算に時間がかかる問題が多くあり、40分はかなり短く感じられるであろう。日頃から時間を意識した問題演習が必要である。
攻略のポイントとしては、まずは知識問題での失点をしないこと。その上で、ある程度レベルの高い問題を想定して、日頃の問題演習に時間をかけることが必要である。各分野の計算問題と実験観察を通して考えるタイプの演習をしっかり行って欲しい

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