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市川中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「市川中学校の理科」
攻略のための学習方法

理科の問題から、市川では基本な知識をしっかり身に付けている受験生を望んでいることがわかる。
いずれの出題事項もテキストには必ず載っている内容である。出題者は、どの分野もまんべんなく学習してきたかを問う問題である。
不得意な分野があったら、過去の入試問題から、出題される内容の深さと広さを知り、これからの受験勉強に活かして欲しい。
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理科の学習で重要なことは、必ず「突合せ」をすることである。
問題の正答を得るための根拠となる説明文をテキストの中で見つけることである。是非、これからの学習に取り入れてもらいたい。そして、受験に必要な最低限度の「知識」は身に付けてほしい。
テキストに説明されている「知識」だけでもある程度の学校には対応できる。
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市川の理科で合格点を目指すためには、「知識」と問題を解くスピードが必要である。
解くスピードを身に付けるには、早い時期に過去数年分の問題を手に入れること。そして、時間配分を身に付けること。
40分で全問を解き、見直しができれば、満点を取ることも夢ではない。出来る問題からどんどん解いていく。少し考えて分からない問題は後回しにする。当たり前のことを当たり前に地道に行っていけば、合格に近づいていく。
出題者は、中学受験の理科をまんべんなく学習してきた受験生を希望していることが分かる。中学高校生の理科で必要な基本的な理科の「知識」を持っているかを試験問題でみている。
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身近な科学現象に興味を持っていくこと。
学習している内容が日常生活に活かされているかを気にかけて学習していくこと。
単なる受験理科の「知識」に留まらずに枝葉を広げていくことが必要である。
「医療分野で用いられるX線CTの画像診断」や「太陽光発電」についても身の回りで使われている科学技術である。
このような問題は今後も続くと思われるので、時事問題に関する情報は集めておくとよい。
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市川では、浮力に関する作図が出題された。理科は、様々な実験や図、グラフ、表などが問題中に出題される。
中学受験では、小学校では実験観察をしていない内容が出題されることが多い。せめてこの際、受験生には「資料集」を手元に置いて欲しい。中学生向けのものがあるとよい。
身の回りの自然現象や草花、動物の名前、ヒトのからだのつくりなど受験理科で必要な「知識」を身に付けることができる。
そしてどんどん「資料集」に書き込んで自分だけの参考書を作って欲しい。

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2015年度「市川中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

基本的な内容を広く出題している。いずれの問題も必ずテキストに載っている内容である。
全分野をまんべんなく学習する。あやふやな知識のまま問題を解くことのないようする。そのためには1つ1つの問題の答えを導くのに必要なポイントは書けるようにしておく。
時間配分は、35分で全問を一通り解き、見直しに時間をなるべく取りたい。 

【大問1】

  • 時間配分:5分

「力のつりあう条件」について復習しておく。
①2力の大きさが等しい
②2力の向きが逆である
③2力が一直線上にある。
これを理解できていれば、定滑車と動滑車のしくみは容易である。
(1)80gのおもりと動滑車20gを合わせて100gの力が動滑車の両側にかかっている。よって、50gの力がばねAにかかる。
(2)図3よりばねAは、自然長(おもりをつるさないときのばねの長さ)が10㎝。20gの力で1㎝ばねが伸びる。よって、50gの力では2.5㎝伸びる。
(3)ばねはかりが0を示すときは次の場合である。
ばねはかり30gと棒10g、動滑車20g2個の合計80gの力が、「動滑車2個支える4本の糸」にかかっている。つまり、1本の糸には20gの力がかかる。
また、図3よりばねBは、自然長が5㎝。10gの力で1㎝ばねが伸びる。
つまり、20gの力がかかるとき(ばねはかりが0を示すとき)、ばねBは2㎝である。
よって、つるしたおもりの重さが0のときばねの長さは2㎝。10gのおもりがつるされるごとに、0.25㎝ばねが伸びる。
40gのおもりをつるすごと1㎝ずつばねは長くなっていく。

【大問2】

  • 時間配分:5分

コイルなどの導線に電流を流すと、その電流のまわりに磁界(磁石の力がはたらく空間)できる。
磁界の向き(方位磁針のN極がさす向き)は流れる電流の向きによってきまる。
右手で親指を立てて導線をにぎったとき、親指の向き(ねじの進む向き)を電流の流れる向き、にぎる向き(ねじを回す向き)を磁界の向きとすると、「右ねじの法則」が成り立つ。
(1)「右ねじの法則」と実験2の結果から図6で方位磁針は、「北西」にふれる。ちなみに、「同じ大きさの電流」を流した場合、北と西の間に方位磁針はふれる。
(2)地球は1つの大きな磁石であることから、方位磁針のN極は北をさす。よって、図7の場合、「右ねじの法則」から方位磁針は「北」にふれる。
(3)コイルに流れる電流の場合、「右ねじの法則」で親指の向きを磁界の向き、にぎる向きを電流の流れる向きにかえて考える。
図8のとき、てんびんの両側におもりと棒磁石をつるし、棒磁石の下に電磁石を置き、電磁石に電流を流すと、「電磁石の上側はN極」になって棒磁石のS極と引き合うので天びんはつりあう。
おもりを矢印の向きに動かしてもつりあうためには、棒磁石と電磁石が反発するか、棒磁石と電磁石が引き合う力をなくせばよい。

【大問3】

  • 時間配分:5分

(1)酸性の水溶液は、青色リトマス紙を赤色、アルカリ性の水溶液を青く変化させる。
また、酸性の水溶液はBTB液を黄色、中性の水溶液を緑色、アルカリ性の水溶液を青色に変化させる。
(2) アルミニウムと塩酸を反応させると、まず水素が発生して塩化アルミニウムができる。
また、塩酸は水に塩化水素という気体が溶けてできた水溶液である。
さらに、水と塩化アルミニウムが反応して水酸化アルミニウムとなる。これが沈殿してくるので、ろ過した時に得られるものは水酸化アルミニウムである。
これと同じ様子が見られるのは、実験3と実験4。
ちなみに、アルミニウムは酸性の水溶液ともアルカリ性の水溶液とも反応し、水素を発生させるので、「両性金属」といわれる。

【大問4】

  • 時間配分:5分

物質が一定量(100g)の水に溶けることができる限度の量を「溶解度」という。
(1)水6gに物質Aを2g加えたところ、すべて溶けたことから、水100gでは物質Aは、「33.333…」まで溶けることができる。
(2)「溶けずに残った固体(物質Aとガラスの混合物。つまり、試料B)の重さ」に注目すると、20℃の水では47g、40℃の水では41g。
つまり、ある量の水では、6g溶ける量の増加が見られた。それに対し、水100gのときは、水に溶けたのが20℃で26g、40℃で29g。つまり、水100gでは3g水に溶ける量が増えたので、200gの水に物質Bは溶かしたと考えられる。
(3)溶けずに残った試料Bの重さに注目すると、20℃の水200gでは、47g、100℃の水200gでは32g。15g溶けたことになる。
それに対し、水100gのときは、水に溶けたのが20℃で26g、100℃で36g。
つまり、水100gでは10g水に溶ける量が増えた。
よって、200gの水ならば20g溶けるはずなのに、15gしか溶ける量が増加しなかった。試料Bに含まれるガラスの粉末は、32g。
(4)20℃の水200gに溶けることができる物質Aの限度の量は、表1より26g×2=52g。
ところが、このとき溶け残りが、47gあり、そのうちの32gがガラスの粉末、15gが物質Aである。
よって、52g+(47g-32g)=67g。

【大問5】

  • 時間配分:5分

自然界の中では、生物どうしは「食べる・食べられる」という食物連鎖の関係でつながっている。
(1)植物は、一般に「生産者」といわれ光合成して有機物(自分のからだ)をつくりだす。食物連鎖のはじまりで最も数が多い。
(2)キツネ、シカ、ネズミ、ノウサギ、ヘビ、リス、ワシの中で食物連鎖の頂点に位置するのは「ワシ」。植物を食べて生活する動物は、シカ、ネズミ、ノウサギ。肉食動物に食べられるのは、ネズミとノウサギ。キツネとヘビとの食物連鎖での位置を考えて答える。
(3)食物連鎖と生物の数は、生産者である緑色植物を底辺、大型の肉食動物を頂点とする「ピラミッド」の形になる。生物の数のつりあいから考えると、大型の肉食動物であるワシの数が減ると、ワシに食べられていたヘビは増加する。そして、ヘビが増加するとそのエサであるノウサギは減る。
(4)シカが増えると食害は農作物だけにとどまらない。下草が食い尽くされ土砂崩れの危険が高まる場所が増える。シカの駆除が一般的に行われている。この問いの場合、「自然のしくみを利用して」とあるので、シカを食べる動物を森林に放つことが答えとなる。

【大問6】

  • 時間配分:5分

発芽する条件は、3つある。
1つめは、温度。通常は15度~25度くらいと言われている。
2つめは、水。植物が周りで生きていける環境かを判断するため。 固い殻で守られている種は乾燥した状態で長く生きる為である。
3つめは、酸素。発芽する時に活発な呼吸をするので酸素は大切。
その他、植物によっては[低温要求]といって一度寒い環境(3~6度位)におかないと 発芽しないものもある。
また、光が好きな種や光が苦手な種などがある。
種子には、有胚乳種子と無胚乳種子がある。
違いは、「有胚乳種子」では、「広いエリア」が胚乳と呼ばれる。「無胚乳種子」では、「広いエリア」が子葉と呼ばれる。無胚乳種子は、「 アサガオ・アブラナ・ クリ・マメ (インゲンマメ・エンドウ)・ダイコン・ヒマワリ・ヘチマ」がある。
(1)実験1から、ダイコンの種子は「光が苦手」であることがわかる。
(2)ダイコンは無胚乳種子なので、子葉は最初はふくらんでいるが全体が成長するにつれてしぼんでいく。そして、P(幼芽、胚軸、幼根)が成長して葉や根などの植物のからだになる。
(3)光のない場所でダイコンは種子が発芽してしばらくすると、根の成長がにぶくなる。その後、白い茎が枝分かれせずに伸びてくる。
(4)G(Pのみ)の容器は、子葉からの栄養の供給がない。そのため、E(そのまま成長させた種子)よりも根は短くなる。

【大問7】

  • 時間配分:5分

(1)太陽の一日の動き(日周運動)は、東から西だが、影の動きは、西から東。8時から観測したので、左から時刻を記入していけば容易に解答にたどり着ける。
(2)図11から、8時から11時は1日目と重なっているが、11時から13時が移動しながら観測したことが読み取れる。さらに13時からは規則的に動いていることがわかる。
(3)南中時刻が13時であることから、日本の標準時を決めている東経135度(兵庫県明石市)よりも西。また、南中高度が東京よりも高い南の方角へ移動したと考える。

攻略ポイント

全問正解を目指して欲しい。数問落としても、8割以上は得点したい。
できない問題があってもそこで立ち止まらずにとばして先へ進んでいくこと。
落ち着いて解答して確実に点数に結び付けていくことが合格の決め手となるであろう。
普段の学習から、1つの問題を解くための理由となるテキストの文章をしっかり頭にいれているかが大切である。
常にテキストに立ち返り、理由のつけられる答えを出す学習をして欲しい。

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