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城北中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「城北中学校の国語」
攻略のための学習方法

出題傾向と特色

例年は文学的文章・説明的文章の読解に語句や漢字というオーソドックスな構成であったが、2017年度から大きく傾向が変わった。
小説の読解1題(ことばの知識を含む)に漢字の書き取りだけと、かなりの変わりようである。説明的文章は出されていない。
素材文の文量は10000字ほどにもなり、2020年度では記号選択が7問・30~70字の記述が5問と、記述重視の傾向が続いている。
来年度も記述中心の構成なのか、文学的文章だけなのか、あるいは以前の傾向に戻るのか、さまざまに考えられる。学校説明会などには積極的に参加して、情報収集を怠りなく行いたい。
傾向は変わったが、全体の難易度は変えていないと思われる。傾向が変わって4年目になり、過去問での練習もしやすくなったので、経験を積んでおきたい。

長文読解

素材文は文学的文章・説明的文章のどちらが使われるか、あるいは両方出されるのか、いろいろな可能性を考えてどちらにも対応できるようにしておかなければならない。
まずはそれぞれの読解の基本的な技術を磨こう。文学的文章であれば登場人物の整理・時間や場所や人物の入退場による場面分け、人物の心情や描かれているテーマの把握など。説明的文章であれば、形式段落と意味段落の整理、段落ごとの要点と細部、要旨と全体の要約など。
出題傾向は変わったが、素材文自体の難易度などは過去問と変わらないと思われるので、過去問で経験を積むことはもちろん有効である。

記述対策

文学的文章では、人物の心情や行動の理由などを聞かれる場合が多い。類似問題をこなすのはもちろんだが普段の読書においても常に意識して、いまこの人物はどういう気持ちなのか・なぜこんな表情になりこんな行動をとったのかなど、考えながら読むようにしたい。
説明的文章であれば、要点・要約が答えあるいは手がかりになる場合が多いので、読んだ部分を短くまとめるような練習が役に立つだろう。
そしてそれらを50~100字程度で文章に破綻がないようまとめる練習を積もう。だいたい一つの事柄・内容は20~25字くらいでまとめられることが多いので、70字であれば2~3の内容を使って解答を組み上げれば良いということになる。
城北中の過去問で練習に加えて、記述問題中心の普連土学園中や、難易度は高くなるが海城中や豊島岡女子学園中などは、文章量の多さなどの面でも練習台になるだろう。
傾向の近い他校の過去問などもうまく利用して、記述問題に慣れておかれたい。

漢字・言語事項

言葉の知識も出されている。漢字と合わせて、標準レベルの教材でよいので、丁寧に学習しておこう。

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2020年度「城北中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

素材文は小説で文量は10000字ほど。解答数は読解問題が12問、そのうち記号選択が7問・30~70字の記述問題が5問となっており、これに漢字10問が加わる。書き抜き問題は出されなかった。素材文は15~17分程度で読み終え、記述問題に時間を残したい。

【大問一】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:45分
  • ★必答問題

母子家庭で母親だけを頼りにしていた主人公だったが、母親に恋人ができたことを知りショックを受ける。そんな時にカットモデルを頼んできた桜木の身の上話を聞き、親離れできていない自分を認めて、母親から自立し本音で向き合おうと決意する。
問1 a しどろもどろ――話し方やその内容がひどく乱れ、聞き手に伝わらない様子。
   b 律儀――義理がたく実直なこと。
問2 ⅰは興味を持ってよく見ようとしているので「まじまじ」、ⅲは相手を値踏みするような失礼な見方なので「じろじろ」。
問3 選択肢イの可能性も考えたかもしれないが、ピアスを開けた時の母親の反応に注目。主人公を強く叱ったりするような態度には出ておらず、留守がちにしていることを詫びるような意識であるから、選択肢イは合わない。アがよい。
問4 傍線直後の心の独白から考える。唯一よりどころとしていた母親に恋人がいたことで裏切られ見捨てられたと感じ、だれも自分を必要としていない、自分はこの世にいなくてもいいとまで考えている。厭世感や孤独感を感じている。
問5 「絶句」は言葉に詰まること。母親が自分を捨てて妹と出ていき、自分は血のつながらない父親とふたりきりにされてしまったという桜木の身の上話が想像を超えていて、驚いたのである。
問6 「自分の将来を決めた」理由である。たった一度、妹の髪を切るのを母親に褒められた。しかもその母親に後に見捨てられてしまうのであるから、主人公が「そんなこと」
と言いたくなるのも理解できる。
問7 「親離れできていないただの弱虫」が今の状態である。親子といえどもそれぞれの人生があり、いつまでも母親だけを頼りにしているわけにはいかないという自覚が、自立を決意させたのである。
問8 直後に書かれているテニススクールのことである。
問9 選択肢エの可能性も考えられるが、直後で主人公が来週、染めの続きをしてくれと確認しているので、現在の中途半端な髪の色のことを言っているのだと考えられる。
問10 いつまでも母親を心のより所にしてはいられない、自立しなければならないと決意した場面であることから、イがふさわしい。
問11 不安を感じながらも、これまでの親離れできていない状態から抜け出して、親子それぞれに自立した人間として生きていこうという決意ができている。この後、母親の恋人の問題やテニススクールのことなどを、二人でしっかり話し合うのだろうと思われる。そういう「対話」への意思も感じられる場面である。

【大問二】漢字の書き取り

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分

. 遺失――置き忘れたり落としたりして失くすこと。
. 勤める――務める・努めるとの区別をしっかりしよう。
. 明朗――内容がはっきりして嘘やごまかしがないこと。明るく朗らかであること。
10. 保障――保証・補償などの同音異義語に注意。

攻略のポイント

新たに記述対策が必要になった点は負担に感じるかも知れない。だが、同じく記述問題が多く出される、いわゆる最難関校ほど難しくはない。傾向が変わって4年目だが、合格者平均点に大きな変動はなく、難易度自体は以前と変わらないものと思われる。
来年度も同じ傾向が続くものと仮定して、同程度の字数の記述問題を多くこなしておこう。過去問が不足するが、同じように記述問題の多い普連土学園中など、他校の過去問も利用して経験を積んでおきたい。
たとえ設問の形がどうであれ、読解力を磨くことが第一であることは言うまでもないだろう。

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