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吉祥女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「吉祥女子中学校の理科」
攻略のための学習方法

 女子進学校として着実に実績を伸ばし、難関大学合格者数においても全国レベルの学校となった吉祥女子中。今、好調の波に乗っている学校といえよう。
そんな吉祥女子中の理科は、女子校の問題の中でもユニークな出題傾向を持っていた。
分量はやや多め、大問4つは公平に4分野から出題されるなど、とりたてて変わったところはなく、表面的には典型的な入試問題に見えるところだが、設問間の難易度に大きな差があるところが特徴になっている。
もちろんどこの入試問題においても、前半はやさしく、後半は難しいというのが普通なので、当たり前と言われれば当たり前と言える。
しかし、この学校の場合、前半は本当に「基礎的な知識」を問う問題(小4生が解いても基本問題)で、後半は女子校の中でもかなり上位にランキングするレベルなのだ。
※ 2020年度・2019年度・2018年度ではこの傾向から外れ、全体に基本的な設問に設定が変更になっている。問題文の分量・少しユニークな設問などは健在ではあるものの個性がかなり薄まったのも事実である。計算問題にもうならされるような難問はなくなった。しかし本年度2021年のテストには以前のような長大な大問も見られ、以前の吉祥女子らしさが見られた。計算問題は比較的素直なままであったが。
 平成28年度の問題を例にとれば、【大問3】(1)~(4)(5)~(7)まで、【大問4】(1)~(5)とそれ以降の設問では、前半は本当に基礎的な知識を問う設問、後半は考察力や計算力を必要とする設問になっている。そして、その間を埋める設問が存在しないという設定になっている。普通は、その中間レベルで入試の勝負が決まるのだ。
受験生としては、まず初めに「基礎的な知識」をしっかりと身につけたい。分野にかかわらず、暗記用として与えられた教材をくりかえすことでこの段階を突破しよう
ここから先は受験生によりけりということになる。
理科が得意な生徒は、前半をきっちり解いたうえで、後半の難問にも手が出せるよう過去問を利用して応用力の充実を図ろう。ただし、難問と言えるレベルなので、自信をもって取り組めるようでなければならない。無理して挑戦する必要はないというわけだ。なぜなら、前半の設問を正解しておけば、それだけで合格点に迫れるからだ。
したがって、理科を多少苦手としている生徒は、後半の難問は追わないほうが良いと思う。理科を不得意としている場合は、たいてい基礎的な知識すら不十分な場合が多い。まずそちらの充実を急ぎ、あとは算数・国語・社会などで得点を取る・貯金することを考えたほうが良い。
理科ほどのやりにくさは他の科目には見られない。
もちろん余裕があれば後半の設問に挑戦することは歓迎する。その部分にこそ吉祥女子理科の醍醐味があるわけだし、解けた時の喜びが大きいからだ。
他に言えることは、問題数に比べて問題文の分量が多いので、過去問をしっかり解いて、時間配分や問題文の量にも慣れておこう。傾向を知ったうえで十分な対策を施しておかないと、模試などの偏差値で合格ラインに届いていても、思わぬ墓穴を掘ることがあるのが入試の難しさでもあるからだ。

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2021年度「吉祥女子中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

35分で大問は4、小問は30強で、設問は基本的なものが多いとはいえ分量は多めである。本年度は設問に入る前の説明文も長いものが多く、受験生にとってはスピードを要求されるテストとなった。計算問題はさほど手がかかるものではない(算数に比べればたいしたことはない)。合格点から見ると基本的な設問にはほぼ正答できなければいけないので、難易度は全体的に高くはないものの、合格へのハードルは下がっていない。

【大問1】地学(湿度)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

はじめに飽和水蒸気量と湿度についての説明があるので、それをよく読んでから問題に取りかかろう。

(1)は乾湿温度計を使って湿度を求める問題で、基礎的なものである。
(2)は気温と飽和水蒸気量の関係を表したグラフを読んで求める問題。これもまた基礎的ではあるが公式を忘れてしまった生徒は改めて冒頭の文章に戻ること。
(3)は11℃のときの飽和水蒸気量を求め、それが湿度40%になるような気温を求めていく。少しレベルが上がるがまだまだ。
(4)では、部屋の容積を求める必要がある。グラフは空気1m3のときの値だからだ。もちろん容積は(床の面積)×(天井までの高さ)で求める。【大問1】ではこの計算問題がいちばん難しいがおそらく解けるものと思われる。
(5)祥子さんの疑問「洗濯物が乾きやすいのは夏と冬どちらか」については常識で考えて「夏」だと答えられるわけだからここではそれを数値を求めていくことによって証明しようという問題。はやり言葉で言えば「エビデンス」というやつだ。
典型的な出題なので、ここは全問正解しておきたい。

【大問2】物理(回路と回路図)

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分

はじめは基本的な回路から始まり、だんだんとその回路図が複雑になっていくという、いかにも吉祥女子らしい大問である。

(1)(2)は小4・小5レベルの回路と回路図であり、間違えるのが難しい。
(3)は直並列なのでややレベルは上がるがここも解けると思われる。
 次の図4に入ると有線イヤホンをばらして回路を作るという未経験の領域に突入し、問題の指示も細かく手がつけにくいことこの上ない。しかしここは「逃げちゃダメだ」ということで1つ1つ時間をかけて解いていきたい。表1が理解できればそれほど設問のレベルは高くない。
(4)がポイントで表1を参考にしながらX・Y・ZとA・B・C・Dのつながり具合を調べてみよう。
(5)(4)が出来ていると自然と求まるようになっている。
(6)は本年度最難関の設問で(4)(5)をさらに複雑にしたもの。時間に余裕がなければ飛ばしても良いだろう。

【大問3】生物(浸透)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

昨年度に引き続き、「祥子さんと先生の会話」登場。
今回はキュウリを例にとって浸透という現象、そしてなぜそれが起こるのかと言うことを先生が説明している。もちろん設問もこの内容にちなんで出題される。

(1)はキュウリという植物の特徴について、(2)は赤血球のはたらきについて、(3)は赤血球が作られている場所についての知識問題。(3)のみ、やや難しい。
ここで祥子さんによる半透膜の性質を調べる実験が挟まる。
(4)は顕微鏡の使い方を正しい順に並べるやはり基礎的な質問。
(5)は実験結果と[考えたこと]をよく読んで「内部⇔外部」を間違えずに選ぶこと。
(6)(7)は魚類が川にも海にもいることに疑問を持ち[調べたこと]にあるような内容に落ち着いた。問題文をよく読むに尽きる。
(8)は川と海を行き来する魚類についての知識問題。ドジョウははじめから省けるのでかなり的は絞られる。

【大問4】化学(水素と酸素の反応)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

本年度のテストは【大問1】【大問4】に計算問題が集中し、通常の受験生であれば苦戦するところかもしれないが本校を受験する生徒の質から考えるとかえってこちらの大問のほうが解きやすいのでは、と感じた。ちょうどいい塩梅の計算問題群である。

[実験1]の表から、水素と酸素は2:1の割合で反応することが分かるので、(1)~(3)はこれを使って比例の関係から問題を解けば良い。
(4)は[実験2]の酸素と水素の量からどちらが余るかを考えた上で答える。
ここからが勝負だ。[調べたこと1]と[調べたこと2]からわかったことを使って以降の設問に答えていく。要約すれば、[1]からは水素と酸素の反応によって生じたエネルギーは3つにわけられること、[2]からは水素4gから生じるエネルギーの量と電気エネルギーになる割合が分かる。
(5)は580ジュールと1450ジュールの大きさを比べて比例の関係から問題を解く。
(6)は水1gの温度を1℃あげる熱量、いわゆるカロリーをジュールに置き換えれば良い。
(7)1450ジュールのうち、電気エネルギーは40%、熱エネルギーは(6)で求めた数値なのでそれらを1450からひけば利用できないエネルギーの値が求められる。あとは%にする計算が残るのみである。

攻略のポイント

 テスト時間は35分で70点満点。
 受験者平均が47.5点(70%弱)、合格者平均が55.2点(80%弱)と高めであり、合格するためには少なくても50点台の得点は必要となる。
 問題が易しくなったとは言え分量も多く、ここで8割という点数を得るためにはオールラウンドな知識と計算問題などを迅速に処理するという学力が必要となる
今後もこのレベルで移行すると思われるが、【大問2】のようなかつての「吉祥女子の理科」を思わせるような大問も復活している。もちろん、基本的な知識と標準的な解法を身につけていれば十分に合格点はとれるものの、5年以上前の過去問にも触れることで「吉祥女子の理科」への免疫もつけておきたいところだ

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