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吉祥女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「吉祥女子中学校の理科」
攻略のための学習方法

 女子進学校として着実に実績を伸ばし、難関大学合格者数においても全国レベルの学校となった吉祥女子中。今、好調の波に乗っている学校といえよう。
そんな吉祥女子中の理科は、女子校の問題の中でもユニークな出題傾向を持っていた。
分量はやや多め、大問4つは公平に4分野から出題されるなど、とりたてて変わったところはなく、表面的には典型的な入試問題に見えるところだが、設問間の難易度に大きな差があるところが特徴になっている。
もちろんどこの入試問題においても、前半はやさしく、後半は難しいというのが普通なので、当たり前と言われれば当たり前と言える。
しかし、この学校の場合、前半は本当に「基礎的な知識」を問う問題(小4生が解いても基本問題)で、後半は女子校の中でもかなり上位にランキングするレベルなのだ。
※ ただし、この3年間の過去問(2020年度・2019年度・2018年度)ではこの傾向から外れ、全体に基本的な設問に設定が変更になっている。問題文の分量・少しユニークな設問などは健在ではあるものの個性がかなり薄まったのも事実である。計算問題にもうならされるような難問はなくなった。
 平成28年度の問題を例にとれば、大問3(1)~(4)(5)~(7)まで、大問4(1)~(5)とそれ以降の設問では、前半は本当に基礎的な知識を問う設問、後半は考察力や計算力を必要とする設問になっている。そして、その間を埋める設問が存在しないという設定になっている。普通は、その中間レベルで入試の勝負が決まるのだ。
受験生としては、まず初めに「基礎的な知識」をしっかりと身につけたい。分野にかかわらず、暗記用として与えられた教材をくりかえすことでこの段階を突破しよう。
ここから先は受験生によりけりということになる。
理科が得意な生徒は、前半をきっちり解いたうえで、後半の難問にも手が出せるよう過去問を利用して応用力の充実を図ろう。ただし、難問と言えるレベルなので、自信をもって取り組めるようでなければならない。無理して挑戦する必要はないというわけだ。なぜなら、前半の設問を正解しておけば、それだけで合格点に迫れるからだ。
したがって、理科を多少苦手としている生徒は、後半の難問は追わないほうが良いと思う。理科を不得意としている場合は、たいてい基礎的な知識すら不十分な場合が多い。まずそちらの充実を急ぎ、あとは算数・国語・社会などで得点を取る・貯金することを考えたほうが良い。
理科ほどのやりにくさは他の科目には見られない。
もちろん余裕があれば後半の設問に挑戦することは歓迎する。その部分にこそ吉祥女子理科の醍醐味があるわけだし、解けた時の喜びが大きいからだ。
他に言えることは、問題数に比べて問題文の分量が多いので、過去問をしっかり解いて、時間配分や問題文の量にも慣れておこう。傾向を知ったうえで十分な対策を施しておかないと、模試などの偏差値で合格ラインに届いていても、思わぬ墓穴を掘ることがあるのが入試の難しさでもあるからだ。

2020年度「吉祥女子中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

35分で大問は4,小問は30強で、設問は基本的なものが多いとはいえ分量は多めである。しかし選択肢もが素直であまり迷うことなく選べると思うので極端な時間不足に陥る、ということはないだろう。計算問題もしかりである。ただし、合格点から見て基本的な設問にはほぼ正答できなければいけない。難易度は高くないものの、合格へのハードルは下がっていない。

 

【大問1】物理(りん軸・てこ)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

力学の大問によくある、りん軸の組み合わせが図1から図4と進むにつれて複雑になっていき、図4では支点の指定がないてこがその組み合わせに入ってくるというもの。しかしりん軸・棒などに重さがないことから百戦錬磨の受験生たちにとってはむしろ典型的な問題として組しやすかったのではないか、と思う。おもりの重さを求める問題(1)(2)(4)(5)よりもおもりが何cm動くかという設問(3)のほうに間違いが集まる気がする。動滑車と異なり、りん軸にかかったおもりはりん軸の半径に比例して上下に動くのでそこを注意したい。最後の図4では、てこ(棒)の支点をどこに置けるかがポイントで、棒の右端を支点とするのが正解だろう。これによって(6)(7)の答えと(8)を解く有力なヒントが生まれることになる。
できれば全問正解しておきたい。

【大問2】地学(天体・地球の地軸)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

まずは北極星についての簡単な確認から始まる。
その次は地球の地軸の傾きと太陽の動きの関係だ。これも(3)~(6)は耳にたこの設問だろう。なにも迷う箇所が存在しない。
点差がつくとすれば、その地軸の傾きを変えてしまう[考えたこと]に従属する設問からである。地軸の傾きは23.4度なので、この傾きを10度・30度としたときの差から(7)(8)を答えたい。問題集などで「地軸の傾きを変える問題」に当たったことがある生徒には平易に思えたことだろう。

ここもすべて正解して進みたい。

【大問3】化学(物質の三態)

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分

祥子さんと先生の会話の中で物質の三態のことが語られるが、よく読むまでもなく、かなり基礎的なことを話しているだけなので設問も平易極まりないものが多い。後半、「凍結防止剤」の話にいたって、ようやく面白い計算問題が始まるといった程度だ。
(1)~(3)はその平易の代表作だが、(2)だけは表を注意して使いたい。
後半の、グラフを用いての設問はようやく解きがいのある問題に遭遇したというところだが、(4)(5)の計算問題は比例の関係を使えばさらっと解けてしまうので難問と言うほどのことはない。(6)は実験結果をグラフにするだけ。(7)では、選択肢にある水の重さが100gのものと50gのものがある点に注意したい。尿素の出番はまったくなかった…

【大問4】生物(森林の生態)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

問題は森林の生態の簡単な基本事項の確認から始まるものの、[調べたこと]以降の(3)からは本年度最大の難易度を持っている。時間を十分かけて取り組みたい。
長い[調べたこと]を読んでから慎重に(3)の選択肢を選び、その慎重さの10倍の慎重さを持って次の「森林に道路を計画する」文章を読みたい。ここを不注意にも読み損なうと(4)~(6)はことごとくはずすことになってしまうからだ。それは「幅20mの道路を建設すると道の両側にそれぞれ幅100mの林縁部分ができる」という箇所をしっかりと読めたかどうかと言うことである。図4を見ると幅20mの道路しか書いていないので計算するときに上下の100mをいれずに行ってしまいミスを連発することになると思われる。ここさえ乗り切れればそう難しい計算が待っているわけではないので(6)まで、さらに(7)まで正解を得ることが出来るだろう。

攻略のポイント

 テスト時間は35分で70点満点。
 理科の合格点は55点くらいと考えると、8割近い得点が必要になる。
 問題が易しくなったとは言え分量も多く、ここで8割という点数を得るためにはオールラウンドな知識と計算問題などを迅速に処理するという学力が必要となる。
今後もこのレベルで移行すると思われるので、基本的な知識と標準的な解法を身につけていれば十分に合格点はとれる。また、3年以上前の過去問に触れることで「吉祥女子の理科」の本当の正体も知っておくのも悪いことではない。

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