中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

吉祥女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「吉祥女子中学校の算数」
攻略のための学習方法

[前半問題の対策]
本校は、数多くの範囲を出題していて、出題範囲に傾向があまりない。したがって、分野を限定した学習は好ましくない。
本校の前半の問題は、標準的な問題が中心である。前半だけで50点程度の配点があるので、この部分をしっかり得点しておくことが必要である。
算数に対して苦手意識の強い受験生は、薄い問題集で構わないので、典型的な問題をチェックしておくとよいだろう。
得意な受験生の場合は、やや苦手に感じる分野の再チェックで十分であろう。

[後半問題の対策]
後半は、大型問題が2題(数年前までは3題出題)という形式になっている。
独創的でやや難しめの問題が少なくないが、本質的な部分が理解できていれば解くことができる問題であり、無理のある問題は出題されていない。
出題分野に関係なくいえることは、一つの大問に対する設問数が多く、誘導形式の問題になっていることである。
誘導形式の問題では、問題文をよく読み、設問の流れを意識して取り組むことが重要である。前の設問が、後の設問のヒントになっていることが少なくない。
また、出題者の立場になって、「なぜ、この設問があるのだろう」と考えてみることも、問題解決につながるだろう。
塾のカリキュラムに合わせた学習をしているだけでは、このような問題に触れる機会が不足してしまう。
本校の過去問には多めに取り組んで、誘導問題に慣れるようにしておきたい。もちろん、他校の誘導問題に触れることも有効な学習方法である。
普段の学習では、単純に問題を解いて終わりにするのではなく、解き方・考え方をきちんと説明できるようにすることが大切である。
それが、本校の後半問題への対策として、きわめて有効である。

[算数が苦手な受験生へ]
本校の入試では、前半でなるべく点数を稼ぎ、後半は解きやすい問題を見つけて解くことが重要になる。
まずは、標準的な問題をしっかり練習しておくことが最優先の学習である。
入試では、前半での大量失点は致命傷になるので、それだけは最低限避けなければならない。
後半の誘導問題も、最初の設問は易しいことが多い。
問題文が長く、難しそうに思えてしまうことが少なくないが、問題文をよく読み、最初の設問を解こうと努力する必要がある。

[算数が得意な受験生へ]
後半の問題は、実力を発揮しやすい問題が比較的多く、大きく差をつけることも可能である。
標準~やや難レベルの問題を中心に、多くの問題に取り組むとよい。別解を考えるのも実力養成には効果的である。
高得点をねらう受験生は、時間配分に気をつけたい。
後半の大問2題で、片方に時間を使いすぎて、もう一方の問題を考える時間が少なくなり過ぎないように気をつけたい。
後半2題では、完璧に解くことよりも、30点以上を確保することを心がけるとよいだろう。

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2016年度「吉祥女子中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

前半は典型的な問題が中心であり、後半は大型問題という問題構成は例年通りである。今年度の大型問題に目を向けると、易しい設問が多めである。手間のかかる問題も少ないので、試験時間にもゆとりがあっただろう。このため、平均点が上昇する結果となった。

【大問1】計算問題・一行問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:13分

(1)(2)は通常の計算問題。
(3)は平均に関する問題。面積図を利用すると考えやすい。
(4)は比に関する問題。差が一定であることに注目する典型的な問題。
(5)は数の性質に関する問題。1~9の積と2016をそれぞれ素因数分解して比較すれば、答えは分かる。
(6)は面積比に関する基本的な問題。
(7)は速さに関する問題。何度も練習しているはずの定番問題なので、迷うことなく解きすすめたいところ。

【大問2】平面図形

  • 難度:
  • 時間配分:3分

(1)はコメント不要であろう。
(2)も迷うことはないはず。なるべく楽に計算すればよい。

【大問3】ニュートン算

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

ニュートン算の基本的な問題であるが、3つの設問に分けてある。ニュートン算の考え方を理解していれば、(1)(2)の誘導がなくても、直接(3)を求められるだろう。

【大問4】数の性質

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

約数の個数に関する問題。素因数分解と約数の個数の関係が分かっていれば、短時間で解くことができる。

(1)は易しい。一応、「平方数は約数を奇数個もつ」というヒントを与えるための問題であろうが、本校受験生であれば常識レベル。
(2)もすぐにわかるだろう。
(3)は、約数を3個もつ整数についての問題。知識の確認程度の問題である。
(4)は、素因数分解と約数の個数の関係が分かっていれば、すぐに答えがわかる。その知識がなくても、平方数に注目することができれば、答えを見つけることは難しくない。
(5)も素因数分解と約数の個数の関係に注目すれば解くことができる。もちろん、直接調べて、答えを見つけ出してもよいだろう。

【大問5】図形上の点の移動

  • 難度:標準
  • 時間配分:15分
  • ★必答問題

最終問題であるが、途中まではかなり易しい。

(1)(2)は基本的な問題。瞬時に答えがわかるだろう。
(3)も短時間で答えを求められる。本校受験生にとっては易しい問題である。
(4)は、APとCQの長さが同じになるときを考えればよい。典型的な問題である。
(5)では、点P, Qの動く向きを考えればよい。
(6)は、(5)のイとウがヒントになる。イ秒後とウ秒後の糸の様子を、1つの図に表してみるとよい。イ秒後とウ秒後の糸が重なる場所が点Sである。あとは相似に注目すれば解くことができる。

攻略のポイント

算数が苦手な人向け
多少苦手であっても、多くの問題に手を付けられるはずである。解きやすい問題を解いていき、最後まで手を付けることを優先したい。
【大問4】の終盤は、鮮やかに解くことはできないかもしれないが、多少の時間をかければ答えを見つけることができる。積極的に手を動かして、答えを見つけたいところ。

算数が得意な人向け
試験時間があまる人が少なくないだろう。見直しはしっかり行っておきたい。
【大問3】と【大問5】は、ミスの内容次第では、大問の大半を失う可能性がある。もう一度解き直すつもりで、念入りに見直したい。
【大問4】(5)は比較的間違えやすい。見直すときには、より小さい数字が見つからないか、すべて調べて確認してみるのもよい。

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