中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
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吉祥女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「吉祥女子中学校の算数」
攻略のための学習方法

前半問題の対策

本校の前半の問題は、標準的な問題が中心である。前半だけで50点程度の配点があるので、この部分をしっかり得点しておくことが必要である。算数に対して苦手意識の強い受験生は、薄い問題集で構わないので、典型的な問題をチェックしておくとよいだろう。得意な受験生の場合は、やや苦手に感じる分野の再チェックで十分であろう。

後半問題の対策

後半は、大型問題が2題という形式になっている。

独創的でやや難しめの問題が少なくないが、本質的な部分が理解できていれば解くことができる問題であり、無理のある問題は出題されていない。

出題分野に関係なくいえることは、一つの大問に対する設問数が多く、誘導形式の問題になっていることである。誘導形式の問題では、問題文をよく読み、設問の流れを意識して取り組むことが重要である。

前の設問が、後の設問のヒントになっていることが少なくない。また、出題者の立場になって、「なぜ、この設問があるのだろう」と考えてみることも、問題解決につながるだろう。

塾のカリキュラムに合わせた学習をしているだけでは、このような問題に触れる機会が不足してしまう。本校の過去問には多めに取り組んで、誘導問題に慣れるようにしておきたい。もちろん、他校の誘導問題に触れることも有効な学習方法である。

普段の学習では、単純に問題を解いて終わりにするのではなく、解き方・考え方をきちんと説明できるようにすることが大切である。それが、本校の後半問題への対策として、きわめて有効である。

算数が苦手な受験生向け

本校の入試では、前半でなるべく点数を稼ぎ、後半は解きやすい問題を見つけて解くことが重要になる。

まずは、標準的な問題をしっかり練習しておくことが最優先の学習である。入試では、前半での大量失点は致命傷になるので、それだけは最低限避けなければならない。

後半の誘導問題も、最初の設問は易しいことが多い。問題文が長く、難しそうに思えてしまうことが少なくないが、問題文をよく読み、最初の設問を解こうと努力する必要がある

算数が得意な受験生向け

後半の問題は、実力を発揮しやすい問題が比較的多く、大きく差をつけることも可能である。標準~やや難レベルの問題を中心に、多くの問題に取り組むとよい。別解を考えるのも実力養成には効果的である。

高得点をねらう受験生は、時間配分に気をつけたい。後半の大問2題で、片方に時間を使いすぎて、もう一方の問題を考える時間が少なくなり過ぎないように気をつけたい。後半2題では、完璧に解くことよりも、30点以上を確保することを心がけるとよいだろう。

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2022年度「吉祥女子中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

前半は標準的な一行問題と大問、後半は設問数の多い大問という従来通りの形式になっている。

今年度の受験者平均点は64.4点、合格者平均点は76.9点であった。平均点がやや高い傾向がある本校としては標準的な点数といえるだろう。

解きにくい問題は少ないが、量的な負担は多めである。時間配分に注意しないと、最後まで解き終わらない可能性がある

【大問1】計算問題・一行問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:14分
  • ★必答問題

(1)(2)は計算問題。

(3)は仕事算の基本的な問題。

(4)は、3種類のつるかめ算。

(5)は過不足算。女子だけに12枚ずつ配った場合に、何枚余ることになるかを考えればよい。

(6)は、注水・排水の時間に関する問題。注水・排水の速さと比に注目して考えていくことになる。

(7)は速さの問題。「歩いてスタートし、途中から走る場合」と「走ってスタートし、途中から歩く場合」の所要時間から、全体の道のりを求める。所要時間の差の原因に注目することがポイントになる。

【大問2】平面図形

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

(1)では、円に内接する正方形の面積に注目することで、円の面積を求める。出題者の誘導に従って考えれば難しくない。

(2)も円の面積を求める問題。(2)では誘導がないが、(1)と同様に考えるだけでよい。

 

【大問3】規則性

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

同じ大きさの正方形を規則的に並べる問題。

(1)では、正方形を一列に並べたときの面積を求める。易しい問題である。

(2)(3)では、(1)と異なる並べ方をする。

(2)では4回目にできた図形の面積を求める。正方形がいくつあるのか、そして重なる部分が何か所かを考えるとよい。

(3)では、重なった部分が42か所になるような図形の面積を求める。まずは、重なった部分が42か所になるのは、何回目の図形なのかを考えればよい。あとは(2)と同様に解いていくことで答えにたどり着く。

【大問4】数の性質

  • 難度:標準
  • 時間配分:13分

単位分数をテーマにした問題である。

(1)は分数の性質に関する基本的な問題。

(2)~(5)は、条件を満たすような単位分数の和をすべて見つける問題。答えがいくつあるのか問題文に書いてあるので、それほど深く考えなくても正解できるだろう。

(6)も単位分数の和をすべて見つける問題。ただし、(5)までとは異なり、答えがいくつあるかを考えることになる。条件を満たすための条件についてきちんと考える必要があるが、(5)を振り返ると、手がかりがつかみやすくなるだろう。

【大問5】立体図形

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分

立体の切断に関する問題である。

(1)では、直方体を断頭四角柱ができるように切断する。基本レベルの問題である。

(2)以降は、底面が台形の四角柱を切断する。設問数はかなりあるが、「平行な面にできる切り口は平行である」という鉄則に従って考える設問ばかりである。相似を利用して解いていけばよい。

攻略のポイント

【大問4は、(6)以外は少し調べれば答えが分かってしまう。(5)までは多くの受験生にとって得点しやすく、それほど差はつかないと思われる。

【大問5も同じような設問が続くので、基本が理解できていれば得点しやすい。どちらかというと、試験時間がどの程度残っているかで差が出るかもしれない。

結局のところ、【大問1】~【大問3の得点が大きく影響することになるだろう。高得点を目指すには、これらの問題を素早く正確に解くことがカギを握る。

<算数が苦手な場合>

【大問1】~【大問3では解きやすい問題を確実に得点し、解きにくい問題は無理をせず、早めに次の問題に進むようにしたい。他教科での逆転の可能性を残すには、後半である程度点数を取る必要があるので、そのための時間を残すことを心がけたい。

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