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非公開: 光塩女子学院中等科 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「非公開: 光塩女子学院中等科の理科」
攻略のための学習方法

 [スピード]
光塩女子学院の理科を勉強する上での「傾向と対策」を述べようと思う。
年度によって多少の差異はあるが、大問は2~4問、付随する小問は30以上あるので、30分で解答するとなると、1問を1分以内で解いていく必要がある。水準以上のスピードが要求される。
「速く解こうとすると雑になる、正答率が落ちる」と思っている生徒は、ある意味ではあたっていて、ある意味では間違っている。
たとえば、普段教えていただいている先生たちは速く解けるし、正確なはずだ。雑でもないし、算数であればちゃんと式も立てられる。「先生だから当たり前だ」と思っている生徒は少し考え直してみよう。
先生たちだって、何も生まれたときから、または、勉強を始めたときから問題を速く正確に出来たわけではない。子供のころには皆と同じように時間がかかったり、ミスをしたりして答案を作成していたのだ。今はそういう段階を卒業して、正しい知識を使って正しく指導している。
そのときの生徒の答えは「先生たちはたくさん解いて慣れているから、速くて正確なんだ」と反論するだろう。まさにその通り。だから、生徒たちにもたくさん解いてもらい、慣れることによって速くても正確な解答を出して欲しいと思う。
受験というのは、生徒が教えてもらっている先生たちに少しでも追いつくことであり、ときには並びかけるくらいの勢いが必要なのだ。だから、テスト勉強に時間をかけ、たくさんのことを頭に入れて整理し、たくさんの問題に触れることによって、スピードと正確さを身につけて欲しい。
ただ、闇雲に速く解こうとする必要はない。先生だって、5問を1分で解けと言われれば作業も雑になるし、答えをミスることもあるだろう。
光塩を受けるなら、光塩の問題量に合せてスピードをつけていけばよい。
注意することは、自覚的に速くしない限り、スピードはあまり上がらないと言うことだ。
マイペースなどという気のいい言葉につられないで、日頃から速く解くという習慣を身につけていこう。
 
[難易度]
 次に、問題の難易度について。
塾などに通っている生徒は、塾で使用しているテキストの類が手元にあると思うが、そのレベルを逸脱するような難問は出ない。見た目には変わって見える問題であっても、たいていの問題は標準レベルの域を出ないものがほとんどである。
さらに言えば、テキストに載っていることがらを頭に入れておきさえすれば、合格点は優に取れるものと思われる。
したがって、点数が取れない場合は、誰が悪いって、自分が悪いと言うことになる。努力が足りないのだ。
「説明を聞かなければわからない・わかりにくい問題」はたくさん存在する。そういうときには指導する先生も必要だろう。
しかし「虫の体は頭・胸・腹に分かれている」とか「上弦の月は、夕方南中する」といった知識がなくて解けない場合は、誰のせいでもない。自分のせい、努力不足と考えよう。
「理科が苦手」という生徒は、大半の場合「理科がきらい」という理由による努力不足が多くみられる。しかし、普通に勉強が進んでいくと、理科は最も偏差値が取りやすく、本番でも差をつけやすい科目である。
光塩の問題は先に挙げたとおり標準的なレベルのものが多いので、生徒自身の努力によっていくらでも点数が改善されるはずである。
内容は四分野がほぼ均等に出され、総合的な問題の場合は分野を超えるときもある。
計算はそんなに難しいわけではないので、その手の問題はほどほどにしておいて、暗記分野を中心に時間を費やそう。
そして、多くの問題に触れ、光塩の合格点が取れるように受験勉強の仕上げをしていこう。

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2015年度「非公開: 光塩女子学院中等科の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

30分で大問は3、小問は35前後と、内容は基本的だが分量は少し多めだ。したがって、設問をテキパキとこなしていく必要があり、解くスピードが欲しい。
持っている知識を頭から出してくることで解ける設問は素早く正答し、後半に位置する大問に時間を要したい。中には計算問題も含まれているからだ。
本年度の問題で言えば、大問1は5~8分で通過し、大問2・3に多くの時間を残しておきたい。

【大問1】 生物どうしの関係・二酸化炭素の問題

  • 時間配分:5分

本年度は大問1で得点を稼ぎたい。というより、全問正解したいところだ。
与えられた図はそれこそ何度も目にしていると思うし、設問もどれも基本的なものばかり。

問1では(4)が解きにくいか。問題文をよく読み、雑食の生物を2つ探す。

問2では(1)~(4)は瞬時に正解を出したい。
(5)では、「2つ」と言っているのに結果的に「1つ」しか答えていないようなミスはしないように。
たとえば「植物を大切にする」と「山に木を植える」というような答え方だ。
また、「2つ」答えなさい、とはなっているものの、実際に2つしか頭に浮かばないようでは勉強不足。

【大問2】水の三態・気体の性質

  • 時間配分:10分

登山したときに起きるさまざまな現象から多様な問題を解く総合問題で、少し難しい計算問題まで含んでいる。

問1は、水蒸気が水(てき)に変わるア・ウ・エと、線香の白い煙を一緒にすることはないだろう。

問2はグラフをよく読みながら、1問ずつていねいに答えよう。
(2)では、それぞれ計算してから選択肢を選ぶこと。10℃のときの飽和水蒸気量はおよそ9gとして計算すると答えが当たるはず。
(3)のB点は水蒸気を14g程度ふくんでいるので、そのときの飽和水蒸気量35gで割って100倍してから湿度を答えればいいのだが、湿度を求める公式が書いていないので少し求めにくいかもしれない。

問3は音の問題。基礎中の基礎。

問4は気圧の問題。気圧とは何かをもう一度復習しておくとよい。

問5は水が氷になったときの変化を聞いているが、案外「重さ」の選択肢を間違えそうでこわい。

問6では二酸化炭素の発生に関する問題。石灰水とうすい塩酸から発生する気体が二酸化炭素とわからなければ解けないが、もはやわからない受験生はいまい?
ただし(2)はなかなかの難問。
炭酸カルシウム0.4gに十分な量の塩酸をかけると二酸化炭素は100cm3発生する。
石灰石の方は二酸化炭素が210cm3発生しているので、210÷100で2.1倍の炭酸カルシウムがあることになる。
0.4×2.1=0.84(g)
これだけの炭酸カルシウムをふくんでいるので
0.84÷1.2×100=70%
最後の失点はやむを得ないか…

【大問3】浮力の問題

  • 時間配分:10分

最後は受験生たちが最も苦手とする範囲の一つである「浮力」の大問だ。映画で妙な興味を持った光子さんがにくい…。
ただし、表にある木材の体積とおもりの重さが正比例の関係にあることをつかめればされほど浮力の知識は必要ない。

問1では、ア~エの厚さがどれも1cmということで、この問題で言うところの「木材の面積」と「おもりの重さ」が比例している。要求に従ってしっかりとグラフを書いておこう。

問2では、オもまた厚さが1cmなので、ア~エのいずれかとの倍数関係から求めていけるだろう。

問3は説明を聞けば納得、でも実際には解けない類いの設問だろう。
36kgを36000gに直して、ア~オのいずれかから倍数関係で求める。
たとえば、ウとくらべると、36000÷12で3000倍なので、20(ウの面積)×3000=60000cm2となる。

問4で、オとカはともに面積が15cm2で同じなので厚さで比べられる。

問5は問3が出来ていれば正解は求めやすい。

大問3はあまり見かけない設問も多く、苦労するのも仕方がない。

攻略のポイント

テスト時間は30分で50点満点。
受験者平均を超えると合格ラインに達するようなので、理科の合格点は30点くらいとなる。6割の得点が必要だ。
こつこつと受験勉強を積み上げてきた生徒にとっては、それほど難しい数字ではあるまい。むしろ、7割以上の得点は期待できるのではないとか思う。
合格するためには、やはり基本的な知識の定着が必要不可欠である。算数などと違って、知識ばかりは考えても出てくるものではない。しかし、知識分野を軽視するあまり、本番において苦汁を飲まされる生徒は少なくない。
理科の場合、全部がイヤということはあまりなく、分野によっての出来不出来・好き嫌いが分かれやすい。ここは現実の夢を叶えるために、少し我慢することを覚えて、直前はきらいな分野の丸暗記に努めよう。テストに出て、それによって合格点が取れたとすれば、少し好きになっているに違いない。

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