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非公開: 光塩女子学院中等科 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「非公開: 光塩女子学院中等科の社会」
攻略のための学習方法

[出題構成]
各分野を融合した総合タイプの大問が1つ出題されるテスト形式となっている。
総解答数は30前後で時間は30分。記号選択が7割ほどを占め、用語記入が数問と1行ほどの短文記述が4~5問出されるのが通例である。
前半に歴史分野、後半に地理・政治分野が配置される傾向はあるが、ばらばらに織り交ぜられる年度もあるので、本文中の下線部に対する一問一答形式であると思っておけばよいだろう。
配分としては歴史・地理の分量が多めで、政治分野は少なめである。
問われるのは中学入試の基本的事項がほとんどで、選択肢もミスを誘うような意地の悪いものではない。

[テーマ別]
毎年、「貨幣の歴史」「歴史上の人物」「流行」などのテーマをもとに、幅広い単元からランダムに出題されている。
地理では日本の国土・地形、農業・工業、また世界地理なども出されている。
歴史はあらゆる時代から、人物・出来事・文化についてなど。
政治分野では憲法や政治のしくみ、国際関係などの出題が見られ、直近の時事問題なども含まれている。
3分野とも、出題される範囲に特別な偏りはないので、テキストレベルの基本的事項を幅広くしっかり定着させることが第一であろう。
 
[資料問題]
他校によく見られる傾向と異なり、近年の本校の試験では図版などの資料があまり使われなくなってきている。
平成26年度ではゼロで、解答欄で答えとなる県を塗りつぶす地図があるくらいである。
平成24年度・第二回の試験でも使われた資料はゼロで文章のみの試験問題となっている。
とはいえ、数点の資料が出される年度もあるので、資料集・地図なども一通りは目を通すべきである。

[一般常識]
さらに特徴として挙げられるのは、社会科のテストにはあまり含まれない他分野の問題も見られることである。
平成25年度・第二回では、はがきの値段や表書きといった一般常識のような問題や、作物の価格の推移を折れ線グラフで書かせる算数のような問題も出され、同年第一回では日食のしくみという理科ともいえる設問もあった。
また、平成22年度・第一回では熟語を書かせる国語のような問題もあった。
いずれも難しいものではなく、常識の範囲内で知っていて欲しい事柄という程度のものである。
総合問題で幅広く出題される中にこのような問題が織り交ぜられるため他校の社会とはだいぶ印象が異なるので、過去問などで慣れておくようにしたい。
 
 [記述]
記述問題も、理由や説明を1行ほどで簡単にまとめるもので、深く考えて論述させるようなものは出ないので、それほど恐れる必要は無いだろう。
パターンとして、ある事項の長所や短所、あるいはその両方を尋ねる形が多く見られる。
テーマとしては原子力発電や連休の増加、マイボトルの広まりやSNSなど、その時々の多岐にわたる話題が取り上げられており、やはり社会の出来事に対して関心を持っているかを問いたいのであろう。
時事問題に注目しながら、物事について一面的にではなく、その功罪や長所・短所について同時に意識できるよう、視点をいろいろに変えて考える練習をしておくとよい。
 
[その他の注意事項]
以上に述べてきたように、難問・奇問が出されるテストではないので、教科書・テキストレベルの基本事項を一通り身につけ、さらに補強する意味で地図や資料集などで知識を確実なものにしておけば、十分対処できるであろう。
それゆえ、7~8割という高得点の合格者平均点となるため、ミス無く取りこぼしのないよう、正確に答案が書けるようにしておきたい。
また、他校とは異なる出題のパターンにも慣れておくことである。
総合問題なので、各範囲・各時代から個別に問題が出される点も要注意である。時折、織り交ぜられる社会の試験ではあまり見られない問題も、他の教科の基礎的な実力や常識力で答えられるものなので、社会以外の科目でも大きな穴や苦手分野をつくらないよう取り組み、生活の中での一般的な習慣や決まり事などもないがしろにしないよう意識しておくと良い。
そして、記述対策問題集などで短文の記述問題をこなしておき、近年、ニュースなどでよく取り上げられている社会的な話題には特に注目して、自分なりの意見を持てるように普段から考えておく習慣をつけていただきたい。

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2015年度「非公開: 光塩女子学院中等科の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数が37問とやや多めであること以外は例年と同じ傾向である。短文記述問題が3問、それ以外では記号選択が多い。一つのテーマに添って、大問の中で一問ずつ答えていくパターンも本校では馴染みのある形式である。難易度も含めて、過去問と同じイメージで試験に臨めたであろう。

【大問】総合問題

  • 時間配分:30分以内

税を題材にして歴史や政治経済の分野から多く出題されている。話題の性質上からか、今年度は地理分野からの出題が少なかった。

まずは消費税についての質問が並んでいる。新税の導入は会計年度の切り替わりである4月からが通例であることは覚えていていいかもしれない。

問4の(1)は基本とも言える時代区分が直接問題にされている。ここをミスするようでは基礎ができていないので根本的な復習が急務である。(2)のような時代順の並べ替えは難しいものだが、この問題は一番古いものと新しいものが判りやすく、選択肢がひとつに絞れるので易しい問題と言える。

以下、問9まで租・庸・調や地租改正など、いくつかの時代の税の問題が並ぶ。いずれもごく基本的な問題なので、あまり失敗できないところである。

問10~12では税制と憲法に絡めて選挙制度の問題も出されている。ここも基本レベルの難易度である。

問13は本校の特徴とも言える問題である。与えられた数値をもとに円グラフを作成する問題だが、数字は既に示されているので、「円グラフの描き方」を問われていることになる。算数の問題のようであるが、本校はこのような他の教科に含まれるような内容を訊かれたり、一般常識に属する質問があったりするので、過去問で慣れておくとよい。

問14の(3)の戦争を時代ごとに並べ替える問題も、古い順に当てはめていけばそのまま正解になる形で、並べ替え問題としてはやはり易しい部類である。

問15は一票の格差の意味を問う問題。

問16・17ではイギリスに関しての問題や関税・通商条約など、外国との関連が出題されているが、ここもテキストレベルと言える基本事項なので、ぜひ正解したい。

問18もまた本校でよく見られる形式の問題で、地図上に示すというものである。こちらも過去問で同様の問題に多く触れておくと良い。

問19の記述問題は、世界中で高カロリー食の弊害が問題になっている現状を考え、医療費との関連まで思い及べば良い解答が書けるところである。

問20でようやく地理分野と言える問題が出てきている。

問21の記述問題は、よほど的外れな内容でなければ得点できるので、誤字・脱字に注意して、自分の関心の深いテーマについて知っていることを書けば良いだろう。

攻略のポイント

出題されている問題は、いずれも中学入試の基本的事項で、テキスト・教科書をしっかり学習してあればさほど苦労せず答えられるものがほとんどである。

また、他校の試験と違って、資料があまり用いられず、今年度もいわゆる資料集などからのグラフや図版は用いられていない。
ただ、他の年度では数点の地図やグラフが示されていることもあるので、地図や資料集を無視してよいということにはならない。

特に記述問題では新しい社会的な出来事が題材にされることが多いので、時事問題などには注目しておくべきである。
さらに上でみてきたように、他教科の分野や社会常識のような知識が問われる問題も混ざるので、広く社会の出来事に関心を持ち、考える癖をつけることは有効な対策となる。

テキスト・地図・資料集を活用して丁寧に勉強しておけば、決して臆する必要は無い試験である。

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