非公開: 光塩女子学院中等科 入試対策
2014年度「非公開: 光塩女子学院中等科の社会」
攻略のための学習方法
[出題構成]
各分野を融合した総合タイプの大問が1つ出題されるテスト形式となっている。
総解答数は30前後で時間は30分。記号選択が7割ほどを占め、用語記入が数問と1行ほどの短文記述が4~5問出されるのが通例である。
前半に歴史分野、後半に地理・政治分野が配置される傾向はあるが、ばらばらに織り交ぜられる年度もあるので、本文中の下線部に対する一問一答形式であると思っておけばよいだろう。
配分としては歴史・地理の分量が多めで、政治分野は少なめである。
問われるのは中学入試の基本的事項がほとんどで、選択肢もミスを誘うような意地の悪いものではない。
[テーマ別]
毎年、「貨幣の歴史」「歴史上の人物」「流行」などのテーマをもとに、幅広い単元からランダムに出題されている。
地理では日本の国土・地形、農業・工業、また世界地理なども出されている。
歴史はあらゆる時代から、人物・出来事・文化についてなど。
政治分野では憲法や政治のしくみ、国際関係などの出題が見られ、直近の時事問題なども含まれている。
3分野とも、出題される範囲に特別な偏りはないので、テキストレベルの基本的事項を幅広くしっかり定着させることが第一であろう。
[資料問題]
他校によく見られる傾向と異なり、近年の本校の試験では図版などの資料があまり使われなくなってきている。
平成26年度ではゼロで、解答欄で答えとなる県を塗りつぶす地図があるくらいである。
平成24年度・第二回の試験でも使われた資料はゼロで文章のみの試験問題となっている。
とはいえ、数点の資料が出される年度もあるので、資料集・地図なども一通りは目を通すべきである。
[一般常識]
さらに特徴として挙げられるのは、社会科のテストにはあまり含まれない他分野の問題も見られることである。
平成25年度・第二回では、はがきの値段や表書きといった一般常識のような問題や、作物の価格の推移を折れ線グラフで書かせる算数のような問題も出され、同年第一回では日食のしくみという理科ともいえる設問もあった。
また、平成22年度・第一回では熟語を書かせる国語のような問題もあった。
いずれも難しいものではなく、常識の範囲内で知っていて欲しい事柄という程度のものである。
総合問題で幅広く出題される中にこのような問題が織り交ぜられるため他校の社会とはだいぶ印象が異なるので、過去問などで慣れておくようにしたい。
[記述]
記述問題も、理由や説明を1行ほどで簡単にまとめるもので、深く考えて論述させるようなものは出ないので、それほど恐れる必要は無いだろう。
パターンとして、ある事項の長所や短所、あるいはその両方を尋ねる形が多く見られる。
テーマとしては原子力発電や連休の増加、マイボトルの広まりやSNSなど、その時々の多岐にわたる話題が取り上げられており、やはり社会の出来事に対して関心を持っているかを問いたいのであろう。
時事問題に注目しながら、物事について一面的にではなく、その功罪や長所・短所について同時に意識できるよう、視点をいろいろに変えて考える練習をしておくとよい。
[その他の注意事項]
以上に述べてきたように、難問・奇問が出されるテストではないので、教科書・テキストレベルの基本事項を一通り身につけ、さらに補強する意味で地図や資料集などで知識を確実なものにしておけば、十分対処できるであろう。
それゆえ、7~8割という高得点の合格者平均点となるため、ミス無く取りこぼしのないよう、正確に答案が書けるようにしておきたい。
また、他校とは異なる出題のパターンにも慣れておくことである。
総合問題なので、各範囲・各時代から個別に問題が出される点も要注意である。時折、織り交ぜられる社会の試験ではあまり見られない問題も、他の教科の基礎的な実力や常識力で答えられるものなので、社会以外の科目でも大きな穴や苦手分野をつくらないよう取り組み、生活の中での一般的な習慣や決まり事などもないがしろにしないよう意識しておくと良い。
そして、記述対策問題集などで短文の記述問題をこなしておき、近年、ニュースなどでよく取り上げられている社会的な話題には特に注目して、自分なりの意見を持てるように普段から考えておく習慣をつけていただきたい。
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2014年度「非公開: 光塩女子学院中等科の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
試験時間30分で、総解答数は29問。記号選択が22問・用語記入が3問・1~2行程度の短文記述が4問となっている。
記号選択と用語記入に1問50秒、記述は余裕をみて1問2分ほどかけてもいいだろう。
選択肢も紛らわしいものはないので、あまり迷わないであろうし、時間が足りなくて苦労することはないと思われる。
【大問】総合問題
- 時間配分:30分以内
今年度は「健康と暮らし」というテーマの総合問題になっている。
このテーマに関連して、あまり他校の社会科入試では出題されない問題が散見される。
早速、問1から人の成長に伴う社会行事といった問題で並べ替えになっているが、普通に国語や社会を勉強していれば、あるいは日々の家庭での暮らしを通して、当然わかっている事柄であろう。このようなことも社会的常識として小学6年生なら知っていてもらいたいということのようだ。
問3もサービス問題ともとれる難易度である。
問5は難しいとされる時代順の並べ替えだが、それぞれの選択肢の時代がはっきり異なっているので、むしろ簡単な部類に属するといえよう。
試験前半で歴史の問題が続く中、問7の国際社会や問10の時事的話題などの問題が織り交ぜられてくる。
問11が記述問題となっている。出来事の理由を考えさせる問題だが、決して難問というレベルではないので、これに答えられないようだと、厳しくなってくる。
そして問12~16で、本校の特徴とも言える「一見、社会科とあまり関係のない問題」が並ぶ。
問14の医学史ともいえる問題などは歴史分野で出てくる内容かも知れないが、ウイルス・顕微鏡・予防接種といった解答が社会の試験内で見られるのはなかなかに面白い。このようなことも社会で暮らす者として知っておくべき常識というような意味で、社会科の試験の中でわざと問うているものであろう。理科でも勉強できるかも知れないし、そもそも難問でもないので、面食らわずに確実に得点したい。
問16の記述問題も、できないという人は少なかったのではないだろうか。
問17から地理・政治・時事分野の問題が並んでいる。ただ、ここでも②のような健康と食文化というような保健体育で詳しく学ぶような内容が出されている。
以下、典型的な地理や法律の質問が続き、問20で人口減少の良い点・悪い点どちらかを選んで意見を述べる問題が出ているが、これとても小6ともなれば、何かしらは書けるであろう。
そして最後にまた少し歴史の問題が出題されている、といった流れの試験である。
攻略のポイント
出題されている問題は、いずれも中学入試の基本的事項で、テキスト・教科書をしっかり学習してあればさほど苦労せず答えられるものがほとんどである。
また、他校の試験と違って、資料があまり用いられず、平成26年度ではゼロである。
ただ、他の年度では数点の地図やグラフが示されていることもあるので、地図や資料集を無視してよいということにはならない。
特に記述問題では新しい社会的な出来事が題材にされることが多いので、時事問題などには注目しておくべきである。
さらに上でみてきたように、他教科の分野や社会常識のような知識が問われる問題も混ざるので、広く社会の出来事に関心を持ち、考える癖をつけることは有効な対策となる。
テキスト・地図・資料集を活用して丁寧に勉強しておけば、決して臆する必要は無い試験である。
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