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晃華学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「晃華学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

出題傾向と特色

大問3つがそれぞれ文学的文章・説明的文章・漢字に割り当てられるのが近年の定形となっている。総解答数は25~40問程度で年度により差があるが、おおむね30問ほどである。

記号選択式の問題が多く、合わせて4問程度の記述問題が文学的学的文章・説明的文章の双方の分野で毎年出題されている。また、書き抜き問題が数問、出される年度もある。

長文問題は4000~6000文字・3000~4000文字の計2問で合わせて6000~9000文字程度の文量で、文学的文章は物語文・随筆文が主となっている。説明的文章のほうがやや難しい内容となっている傾向があるので、不得意な人は注力しておいたほうがよい。詩・短歌・俳句などの出題は見られない。字数の多い年度もあるので、読解のスピードを意識しておく必要がある

選択式問題は基本レベルの問題が多い。選択肢もミスを誘うような意地悪なものではなく、素直に解けるものとなっているので、得点源としたいところである。

その分、記述問題はやや難度が高くなっている。理由や内容の説明・まとめを考えて答える問題が多い。ヒントや解答が傍線部から遠かったり、いくつかのポイントをまとめて解答としたりする場合が多く、文章全体を踏まえて考える必要があるので実力が問われるところである。

最初に設問と問題の構成を確認し、特に記述問題の概要はよく見ておいて、読み進めながら文章全体に目配りをしておく必要があるだろう。字数の多い記述問題もあるので、人物の心情や筆者の意見を50~70字でまとめる練習をしておくとよい。難しい分、配点も高いので、空欄になることはなんとしても避けて、満点の解答は作れなくても部分点の積み上げで地道に得点を狙っていきたい。

漢字は基本レベルの問題が5~8問ほど出題されている。特別な難問は見られないので、一般的な漢字演習帳にしっかり取り組んでおけば心配ないだろう。その他のことばの知識や文法なども出題されているので、油断なく勉強しておこう。

 まとめ

問題の構成は毎年ほぼ一定なので自分なりの解き進め方を過去問で培っておこう。試験問題と解答用紙にまず目を通すやり方で慣れておくと良い。

字数が多めの年度もあるので、読むスピードをつけておく。問題数はさほど多くないので、読むスピードがあ
 れば考える時間が稼げる。

・選択形式が多いので、類似問題をこなしておく。難易度は標準的なものでよい。

・記述式問題は長いものもあり、難易度は高めとなる。要旨やテーマ・心情を60~70字ほどでまとめるような
 訓練を。

合格者平均点は7割前後と高いので、基本レベルの問題は確実に正解し、記述問題で少なくとも部分点は稼げる
ように記述力を養いたい。

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2018年度「晃華学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度は長文2題で計8300字ほど、総解答数は26問という分量であった。
記述問題3問とその他は選択肢問題が多く、書き抜き問題は出されなかった。その分、記述問題の配点が高くなっていて、空欄だけは避けたいところである。
読み取りを早めに終えて、特に記述問題を考える時間を多く取りたい。

【大問1】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

不治の病に侵された正岡子規と留学する夏目漱石との今生の別れの場面を小説として描いている。

問一 『蜘蛛の糸』は芥川龍之介の作品。

問三 すこし冗談めかした大げさな呼び方で、二人の親しい関係がわかる。

問四 同じ文筆を生業とする者として、作った短歌を見てほしかったのであろう。

問五 即興で見事な筆致で漢詩をこしらえるなど、高い教養と詩作の素養が感じられる。

問六 「戯ごと」は、ほんの遊びというほどの意味だが、漱石の回想の内容からも優れた短歌であったことがわかる。ここは子規の謙遜であろう。

問七 「人それぞれ見え方が違う」「自分の目に見えるものが大切」といった発言から、「写生」とは言うが、その人ごとに見方に違いがあり、個性が表されると考えているようである。

問九 最後の場面で漱石は、子規の表情から本当に病状が差し迫っていることを感じ取っている。子規は本来なら留学を励ますような言葉を贈りたいがうまくできず、漱石もそんな子規の様子に気づいて体調を慮ったり再会を約束したりもできず、互いに前向きに励ますような言葉がかけられないつらい状況になっている。

【大問2】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

時にサボることは人間にとって自然なことであり、目標を高く設定し過ぎずにまた再開すればよいのだと説いている。

問一 「サボるのは意志が弱いからではない」と言っているので、イの「意志の弱さは克服できる」は内容が合わない。

問三 (ⅰ)「固定観念」――凝り固まった、変えがたい考え。

   (ⅱ)3日を肯定的にとらえれば「3日もできた」、否定的にとらえれば「3日しかできなかった」。

       (ⅲ)少し後に「断続的でもやり続ければ、成果が上がって励みになり、次への意欲につながる」とある。「三日坊主」でも効果はあるのである。

問四 傍線の直前まで、スポーツ選手がサボった場合について説明している。サボった時に感じた後悔の念が、次はサボらないようにしようという意欲につながると書かれている。

問五 急に「コマ」とでてきてわかりづらいが、双六などのマス目を進んでいく様子に例えている。サボってもまた再開すれば「後戻り」や「振出しに戻る」にはならないといっているのである。

問六 「自分がやろうとしている練習のハードルが高すぎてサボってしまったので、ハードルを1つ下げる」という具体例である。
の「休憩を取る」は適切な行動で「ハードルを下げる」に当たらないし、は「自分の練習」ですらない。は「オリンピックを目指したせいでサボってしまった」のか、がわからない。

問七 「0か1か」は「やらないか・やるか」と同義である。そして「2」は「1」のハードルを高く設定し過ぎてしまった状態を表していると考えられる。「1」ならば再開できたかもしれないのに「2」のままを目指して挫折してしまうのである。

【大問3】漢字の書き取り

  • 難度:標準
  • 時間配分:2分

公算――物事の起こる確率。はっきり数字に示すことができない場合に用い、「公算が大きい」「公算が強い」などと使う。

圧巻――物事の一番優れた部分。単に「すごい」という意味で用いるのは本来の意味からは外れる。

攻略のポイント

今年度は書き抜き問題も無く、60字と40字の2問の記述問題が出された。

例年の傾向だが、合格者平均点は高めなので、選択式問題や漢字では差がつきにくいと思われる。文学的文章・説明的文章ともに、人物の心情や筆者の意見を60字前後でまとめるような練習を積み、配点の大きい記述問題をまるまる失わないようにしたい。

そして、問題数の多い選択式で十分に得点できるよう、また漢字では満点を取るくらいのつもりで、類似問題を多くこなしておいていただきたい。

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