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晃華学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「晃華学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

出題傾向と特色

大問3つがそれぞれ文学的文章・説明的文章・漢字に割り当てられるのが近年の定形となっている。総解答数は25~40問程度で年度により差があるが、おおむね30問ほどである。

記号選択式の問題が多く、合わせて4問程度の記述問題が文学的学的文章・説明的文章の双方の分野で毎年出題されている。また、書き抜き問題が数問、出される年度もある。

長文問題は4000~6000文字・3000~4000文字の計2問で合わせて6000~9000文字程度の文量で、文学的文章は物語文・随筆文が主となっている。説明的文章のほうがやや難しい内容となっている傾向があるので、不得意な人は注力しておいたほうがよい。詩・短歌・俳句などの出題は見られない。字数の多い年度もあるので、読解のスピードを意識しておく必要がある

選択式問題は基本レベルの問題が多い。選択肢もミスを誘うような意地悪なものではなく、素直に解けるものとなっているので、得点源としたいところである。

その分、記述問題はやや難度が高くなっている。理由や内容の説明・まとめを考えて答える問題が多い。ヒントや解答が傍線部から遠かったり、いくつかのポイントをまとめて解答としたりする場合が多く、文章全体を踏まえて考える必要があるので実力が問われるところである。

最初に設問と問題の構成を確認し、特に記述問題の概要はよく見ておいて、読み進めながら文章全体に目配りをしておく必要があるだろう。字数の多い記述問題もあるので、人物の心情や筆者の意見を50~70字でまとめる練習をしておくとよい。難しい分、配点も高いので、空欄になることはなんとしても避けて、満点の解答は作れなくても部分点の積み上げで地道に得点を狙っていきたい。

漢字は基本レベルの問題が5~8問ほど出題されている。特別な難問は見られないので、一般的な漢字演習帳にしっかり取り組んでおけば心配ないだろう。その他のことばの知識や文法なども出題されているので、油断なく勉強しておこう。

 まとめ

問題の構成は毎年ほぼ一定なので自分なりの解き進め方を過去問で培っておこう。試験問題と解答用紙にまず目を通すやり方で慣れておくと良い。

字数が多めの年度もあるので、読むスピードをつけておく。問題数はさほど多くないので、読むスピードがあ
 れば考える時間が稼げる。

・選択形式が多いので、類似問題をこなしておく。難易度は標準的なものでよい。

・記述式問題は長いものもあり、難易度は高めとなる。要旨やテーマ・心情を60~70字ほどでまとめるような
 訓練を

合格者平均点は7割前後と高いので、基本レベルの問題は確実に正解し、記述問題で少なくとも部分点は稼げる
ように記述力を養いたい。

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2020年度「晃華学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度は長文2題で計10000字ほど、総解答数は29問という分量であった。

記述問題2問とその他は選択肢問題が多く、書き抜き問題は出されなかった。その分、記述問題の配点が高くなっていて、空欄だけは避けたいところである。

読み取りを早めに終えて、特に記述問題を考える時間を多く取りたい

【大問1】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

震災で妻を亡くした主人公は、娘の里穂が東京に行きたがっていることを知り、里穂にそのことを聞いてみた。

問一 A. 職場の仲間から、娘について知らなかったことを聞かされて驚いている→「寝耳に水」 

   B. 解答を聞いて記憶がよみがえった→「膝を打った」

   C. 娘に東京行きのことを聞く決心がついた→「背中を押された」

問二 「動揺」は里穂の東京行きのせいで、「悟られぬよう」にしているのは一緒にいる谷中夫婦に対してであるから、選択肢イが合う。選択肢ウの「理由が気になって」いるのは確かだろうが、「里穂の様子を思い返している」は文章からは推定できない。

問三 文章後半に、テントウムシの英名の由来について亡くなった妻と話したかもしれないと思い出した場面がある。あいまいな記憶ではあるが、それが妻を思い出させたのだろう。

問四 「早織の笑みが伝染したよう」とある。娘が自分の進路を考えるようになったことを、離れて暮らすであろう寂しさを感じつつも、妻とともに喜んでいるイメージである。選択肢アは、「東京に行くことに反対」している明確な証拠は示されていないので選ばない。

問六 「食卓に足りないもの」があり、そこにあえて触れずにいることが「天井を高く感じさせる理由なのだ」と書かれている。当然、亡くなった早織のことであろうから、選択肢ウが合う。

問七 テントウムシはその英名「レディバグ」の由来から「幸せを呼ぶ虫」とされていることが語られている。

問八 「なんで、お父さんが知っているの?」と驚いていることから考える。

【大問2】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:23分

バーチャルリアリティにより満腹感を変えずに食品摂取量を抑えられるという可能性が語られている。

問一 前段落の内容を踏まえて考える。袋の大きさで満腹感を得るまでに食べる量が変化するということが示されている。

問二 「茶碗に八分目」という視覚的要素が満腹感に影響を与えていると書かれている。

問三 「いつもよりサイズの大きい茶碗」を使った事例で、実際に食べる量はいつもより「増えている」ことになる。「いつも」との比較なので、「増加」を示す表現がよい。

問四 入れ物が変わって同じ量と判断してしまうのだから、その判断は「相対的」なもので、「絶対」量ではないのである。

問五 「味方にする」とは無意識で行っていることをダイエットのために意識的に利用するということであろうから、選択肢アが選べる。選択肢ウは、調整しているのは「エネルギー消費量」ではなく「エネルギー摂取量」なので、×。

問六 「日によって体調やお腹の空き具合によって差があっては正確な実験になりません」「単純な平均ではなく、どれくらい食べる量が変わったかを見る・割合を計算すればいい」とあることから、選択肢イと選択肢ウが選べる。

問七 直前の「食べている量は変わっているのに、主観的な満腹感は一緒だった」と同じことである。

問八 次段落に予想される結果がまとめられている。「操作できる摂取量は増減どちらでも十数%程度」と考えられている。

問九 段落の冒頭で「一〇%ぐらいでは効果が薄い」という読者の疑念を想定したことに応じて、具体的な数字を示して毎日が積み重なれば結構効果があると思いませんかと問いを投げかけているのである。

【大問3】漢字の書き取り

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分
  • ★必答問題

 行程――目的地までの距離・過程。

 鉱脈――特定の鉱物が多く集まっている地殻の部分。

 宣教師――特定の思想や宗教を伝えるために、外国など離れた地域で活動する者。

 心機一転――あることをきっかけに、気持ちが良いほうに変化すること。

攻略のポイント

今年度も書き抜き問題は無く、20字と40字の2問の記述問題が出された。

例年の傾向だが、合格者平均点は高めなので、選択式問題や漢字では差がつきにくいと思われる。文学的文章・説明的文章ともに、人物の心情や筆者の意見を50字前後でまとめるような練習を積み、配点の大きい記述問題をまるまる失わないようにしたい。

そして、問題数の多い選択式で十分に得点できるよう、また漢字では満点を取るくらいのつもりで、類似問題を多くこなしておいていただきたい。

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