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晃華学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「晃華学園中学校の社会」
攻略のための学習方法

出題構成

例年、総解答数は30前後で大問は2~4問ほどだった。年度によって、大問ごとにだいたい分野が分けられている場合もあり、各分野が融合している総合問題の年度もあったので、特に「大問ごと」という意識は持たない方が良い試験であった。しかし、近年は試験時間が25分から35分に伸び、26年度では総解答数も40問、27年度では33問となり、理社のボリュームが少し増えてきた。

また、大問3つがそれぞれ歴史・地理・政治と分野ごとに分けられており、形式的にも変化が見られる。
設問のパターンにはあまり変わりは無く、1~3行の記述問題が4~6問ほど、残りは用語記入と記号選択で、記号選択の方が問題数は少し多めの場合が多い。用語記入と記号選択の問題は、中学入試の基本的事項を答えさせるものが多い。記述問題は出来事・制度の説明や資料から読み取れることを考えさせる問題など、やや難度の高いものが出されている。全体として文字を書く分量も多くなるので、スピードも必要とされる点、意識しておくべきである。

歴史分野

原始時代から現代まで、政治・経済・文化・外交など、まんべんなく幅広い範囲から出題されており、とくに偏りは見られない。資料・図版は資料集などで一般的に見られるものが多く、用語記入や記号選択も基礎的な知識で答えられるものがほとんどである。

この分野で出される記述問題は、出来事や制度について説明させるものが多い。ただその用語を覚えているだけではなく、その背景などの周辺事項も理解しておく必要がある。
また、年代順の並べ替えの問題が出された年度もあるので、基本的事項をしっかり覚えた上で、資料集・年表などで各時代の特徴と流れもとらえておくようにしたい。

地理分野

国土と自然、農業・工業などの産業について、地図や統計を用いて出題されている。ひとつの県や地方をテーマにしたり、日本全体から広く訊かれたりと、形態も様々である。また、世界地理の問題も近年よく見られる。位置を訊かれる問題も多いので、白地図も活用すること。

この分野の記述問題は資料やグラフから考えられる原因・理由を問うようなものが多いので、単に統計の数値や順位を覚えるだけでなく、その意味や他分野との関連・影響などについても考えながら、資料に触れるようにしたい。その他の問題は基本事項を問うものが大部分なので、まずは基礎力の充実が第一である。

政治分野

日本国憲法・三権分立・政治のしくみなどの分野から多く出題されている。そこに福祉・国際社会・時事問題などが織り交ぜられているといった傾向である。

この分野でも記述問題が見られ、税や経済のしくみを説明させるような問題も出されている。テキストの基礎的な事柄をしっかり頭に入れて、ニュースや時事問題集などで社会的な出来事にもなるべく多く触れて、考えを深めておくようにするとよい。

知識・記述

 全体として、特別な難問やあまりに細かい知識を問う問題は見られない。テキスト・資料集・白地図などを用いて、基本的な事項をしっかり定着させておけば対応できる。資料やグラフを使った問題が出されるので、各教材の資料や図版は特に注意して目を慣らしておくようにする。

記述問題は、やはりただその用語を知っている程度では対処できない。その用語や出来事についておおまかな説明ができるくらいに理解しておかなければならないので、人物・事件・制度などに関して、その背景・原因などの周辺事項も合わせて整理しておくことが大事である。
資料を読み取ってそこから考えられる結論を答えさせる問題も見られるので、データの意味やそれがもたらす他への影響などまで、少し深く考えるような習慣を身につけたい。

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2017年度「晃華学園中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問3つで総解答数30問。地理分野13問・歴史分野12問・現代社会5問と現代社会が少なめの配分となっている。

2~3行の記述問題が計5問、各分野で出題されていて、理由・原因を問うようなものもあるので、やや難しい。

ところどころ難しい問題も見られるので、まずは基本事項の問題を一通り解き終えてからゆっくり考えたい。

[大問1] 歴史分野・地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:14分
  • ★必答問題

人の移動を話題にして、各時代のさまざまなことが訊かれている。

問一 2.疎開・学童疎開・集団疎開などの言い方がある。漢字で書けるようにしておく。

問二 (1)百済からは、論語やそこに記されていた漢字も伝えられたとされている。
   (2)飛鳥寺(法興寺)は本格的な伽藍を持つ最初の仏教寺院である。

問三 清少納言が書いたのは枕草子。源氏物語は紫式部。

問四 (2)国内の戦いであれば、勝者が敗者の土地を没収して御家人に褒美として与えるのだが、元寇の場合は
   相手が外国なので勝っても土地を奪えず、恩賞を与えられなかったという事情がある。

問五 享保の改革・田沼意次の政治・寛政の改革・天保の改革と流れに沿って覚えてしまおう。それぞれの代表
   的な施策も混同しないように。

問六 土地を自分が所有している場合は自作、土地を借りて耕作するのは小作である。

問七 サラエボ事件が第一次世界大戦のきっかけになる→ヨーロッパからの物資の需要が高まり日本の景気が良
   くなる→工業労働者など都市部の人口が増えてその分農業生産が減り、シベリア出兵を見越したコメの買
   い占めなどもありコメが暴騰→騒動の影響で首相が辞任して原敬内閣が誕生、という流れである。

問八 (2)横浜・川崎などの臨海部には工業の発展で大規模な工場が数多く建てられ、後に大気汚染の公害がお
   こるなど環境の悪化が進んでいた。資料1から、中野や渋谷はそのような心配のない、安心して子育てが
   出来る環境の良さを人々に訴えていたことがわかる。

<時間配分目安:14分>

 

[大問2]地理分野・現代社会分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:15分
  • ★必答問題

2016年の出来事を中心に、地理に関することが広く出題されている。

問一 高浜は福井県の若狭湾沿いの町。

問二 (3)鉄道輸送の利点は、時間が正確である・自動車より多くの荷物を運べるなどが考えられるが、資料1
   から読み取れるのは輸送量あたりのエネルギー消費が少ないということである。特に二酸化炭素排出量は
   鉄道のほうが少なく、環境にやさしい点が強調できる。

問三 2011年の東日本大震災の影響を考える。原子力発電が停止して発電量が減った分を火力発電で補ってい
   たことが思い浮かぶだろう。

問四 四大公害病についてはよく問題に出される。発生場所・原因物質など混同しないように覚えてしまおう。

問五 (2)伊勢志摩近辺の特産物を考える。肉料理は三重県松坂市の松阪牛が思い浮かぶ。さかな料理は伊勢エ
   ビだろうか。デザートは和歌山県・三重県のみかんを使ったものがよいだろう。

<時間配分目安:15分>

[大問3] 政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:6分

国際連合や人権について。

問二 社会権は人間が人間らしく生きる権利であり、生存権や教育を受ける権利などが含まれる。裁判を受ける
   権利は「国務請求権」の一つである。

問三 資料2の該当部分をよく見れば、間違っている3つはすぐ見分けられる。

問四 選択肢アは、自分の親ではなく友達に許可を得なくてはならない。

問五 「世界の安全と平和を維持すること」はつまり戦争や内戦を起こさないということである。戦争とは相手
   の命や財産という、まさに相手の権利を奪うものである。時には相手だけでなく自国の人権までもが奪わ
   れる場合があることは、歴史が証明している。内戦はその典型例である。逆に言えば、人権を尊重するこ
   とは戦争・内戦を起こさない第一歩にもなるわけであり、人権の尊重と争いの防止は同義とも言えるので
   ある。

<時間配分目安:6分>

攻略のポイント

解答数で見てみると、今年度は地理・歴史に重点が置かれた構成となっていることがわかる。前年度は歴史・現代社会の問題数が多かったので、年度によって差があるようである。

用語記入・記号選択は基本的事項を問う問題がほとんどなので、まずは基本事項を漏れの無いように丁寧に学習することが肝要である。

記述問題は、理由を考えさせる問題が以前より増えて難しくなった印象である。出来事の理由や制度の目的を端的にまとめる練習をしておこう

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