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鷗友学園女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「鷗友学園女子中学校の理科」
攻略のための学習方法

鴎友学園女子中学校理科の満点は100点、合格者平均点は例年6割~7割であるが、今年度は6割を切っている。幅広い知識を必要とする問題が多く、高い思考力を求められる問題も含まれる。問題の形式としては、実験や観察に関する説明を読んだ上で答える問題が中心であり、計算問題や記述問題も含まれる。

合格に向けての学習法としては、まずは各分野の基本知識をまんべんなく身につけることが必須である。その上で、過去問や同レベルの難易度の問題演習をしっかり行うことが求められる。

本校の理科の入試問題では、ここ何年かはカラーの写真や図が用いられている。過去問演習を行う際には、実際の(カラー版の)問題を入手して(鴎友学園のホームページからもプリントアウトできます)演習を行って欲しい。

<分野毎の学習法>
生物分野 本年度は植物の光合成に関する出題であった。ここ数年では、池に住む生物、人のからだの働きなどに関する出題も見られた。植物や動物の写真がカラーで提示されることも想定される。その対策として、植物や動物の学習を行う上では、花の色・動物や昆虫の姿をカラー写真で確認して欲しい。そのためには、図鑑や資料集などを有効に活用して頂きたい。

地学分野 本年度は地層に関する出題であった。ここ数年では、天体に関する出題頻度が高く、気象・岩石や地層に関する出題も見られる。この分野を学習する上では、月・太陽・星の動きを「なぜそのように動いて見えるのか?」の理屈を理解した上で覚えて頂きたい。星や月の動きに関する計算問題も十分に練習しておきたい。地層や岩石の学習では、資料集などで各岩石の色等の違いも確認して欲しい。地層のボーリング調査に関する問題の演習もしっかり行って欲しい。

物理分野 本年は物体の運動に関する出題であった。ここ数年では力のつり合いを中心に音・光・電気に関する出題も見られる。この分野の学習としてまずは、最も出題される可能性の高いてこのつり合い、滑車・輪軸・浮力・ばねなどの基本的な計算をしっかり練習して欲しい。電気・光などについても基本的性質を理解した上で問題演習を行って頂きたい。単なる頭の中だけでの丸覚えだけでなく、実際の演習をしっかり行うことが大切である。

化学分野 本年度は水溶液の性質に関する出題であった。ここ数年では化学変化などに関する出題が多い。この分野の学習としては、気体や水溶液の性質など知識事項を覚えることはもちろんのこと、計算を含む問題演習を数多く行うことが大切である。溶解度、水溶液と金属の反応、中和、燃焼などに関しては、塾のテキストや問題集を使ってしっかり練習して頂きたい。

秋以降に実施される模試は、合格可能性の判定だけに注目するのではなく、苦手単元を見極めるチャンスとして考えて頂きたい。特に間違えの多かった単元においては、その問題だけの解きなおしではなく、これまで使ってきたテキストや問題集を活用して「基本」の洗い直しをすることも必要である。模試の結果の分析やその後の対策については、家庭教師を有効に活用して頂きたい。

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2017年度「鷗友学園女子中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4題小問数は30題程度で100点満点。試験時間は50分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題の他に、計算問題・記述問題・図を描く問題も含まれている。作図用の定規は配布される。

また、大きな特徴として問題の中の図や写真がカラー印刷されている。時間は50分あるが、計算問題や思考力を必要とする問題も多いので、できる問題から素早く処理することも必要である。算数・国語同様に100点満点なので、理科の出来が合否を大きく左右する。合格に向けてしっかり準備して欲しい。

【大問Ⅰ】地学分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分

地層に問題

問1 図2を見ると、B層の下に不整合面が見られる。

問2 A層はB層の後にできたので、A層からできたれきがB層に含まれることはない。

問3 C層より下の層が堆積した後に大地が隆起し、地表面が侵食を受ける。その後、再び大地が海底に沈み、B層・A層ができる。

問4 泥岩砂岩は浅くなったこと、砂岩泥岩は深くなったことを示している。 

問5 図3の調査結果の説明をもとに作図すればよい。

問6 図2および問5で作成した図より、北西方向に地層が傾斜していることがわかる。

問7 CF層は北西方向に傾斜していることから、北側から見ると右下がりに傾くことになる。AB層は北から見ても水平。

問1から問4までは地層に関する標準的な出題だが、問5から問7までは、与えられた図や説明を分析する力と作図能力が試されている。日頃から地層のボーリング調査に関する問題などの実戦の演習をしっかり行っていることがポイントとなる。

【大問Ⅱ】物理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:12分

物体の運動に関する問題

問1 図2より、小球の重さと速さは無関係である。

問2 図2より、小球の重さと木片の移動距離は比例の関係にあることがわかる。

問3 小球の重さは速さに影響しないので。図4より、斜面の長さを2×2の4倍にすると、速さは2倍、移動距離は4倍になることがわかるので、これを利用する。

問4・問5 図5の結果を与えられた定規を使って作図。この結果から、小球の速さは小球を転がし始める時の水平面からの高さによって決まることがわかる。

問6 実験の結果より、転がし始めた時の高さと同じ高さまで右側の斜面を上がる。

実験の結果を分析する力が試される出題。見方を変えると、予備知識が無くても、ある程度正答可能であるとも言える。

【大問Ⅲ】化学分野 

  • 難度:
  • 時間配分:15分

水溶液の性質に関する問題

問1 強い酸性の塩酸に鉄を入れると水素が発生する。このことから、弱い酸性の食酢水溶液に鉄を入れると、少しだけ水素が発生すると考えることができる。

問2 溶けていたアンモニアが蒸発してアルカリ性が弱まると考えられる。

問3 フェノールフタレイン溶液はアルカリ性の水溶液に加えると赤く変化し、それ以外の水溶液に加えても無色のままである。

問4・問5 難問。塩酸と水酸化ナトリウムを同量混ぜて中和したときに緑色になることに注目。酸性+BTB溶液黄 アルカリ性+フェノールフタレイン溶液
    中性+BTB溶液+フェノールフタレイン溶液緑+無色=緑 となる。

問6・問7 やはり難問。塩酸20mLと水酸化ナトリウム10mLを混ぜると、塩酸があまるために酸性となる。
    酸性+黄色の色素黄 アルカリ性+ムラサキキャベツ液
    酸性+黄色の色素+ムラサキキャベツ液黄+赤=だいだい となる。

問3までは基本問題。問4以降は思考力が要求される難問が並んでいる。

【大問Ⅳ】生物分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:13分
  • ★必答問題

植物の働きに関する問題

問1 光合成の材料は二酸化炭素と水である。

問2 光合成で作られた酸素は気孔から放出される。

問3 でんぷんはヨウ素液と反応して青紫色に変化する。

問4 光合成を行わせず、師管の働きも止めた時の乾燥重量の減少量が、呼吸量になる。

問5 実験1での乾燥重量の増加分は、光合成量-呼吸量にあたる。

問6 実験1では師管の働きを止め、実験1では師管の働きを止めているので、
    での乾燥重量-での乾燥重量がアルミ箔でおおわれていない葉の転流量にあたる。

問7 21100÷42.2×25 より12500㎠になる。

問8 問5の結果を利用して計算すればよい。

問3までは基本問題。問4以降は実験の進め方と実験の結果から落ち着いて計算を行って欲しい。

攻略のポイント

どの大問も基本知識で解ける問題と、思考力・応用力が要求される問題に分かれる。特に今年度は例年以上に思考力が必要な出題が多く、受験者平均は50点を切り、合格者平均も例年より10点ほど低くなっている。まず攻略のポイントとしは、基本知識で解ける問題を絶対に落とさないことがあげられる。

すべての大問が実験や観察に関する文章・図・グラフ・写真を題材として作られている。学習を進める上では、用語の丸覚えではなく、テキストの図・写真などにもしっかり注意を払って欲しい。本校の理科はカラー印刷された問題なので、学習する際もカラーの資料集や図鑑を手元に置いて、例えば植物・動物・岩石などはその色なども確認しながら進めて頂きたい。

直前期は過去問や思考力が必要な問題演習をしっかり行って欲しい。演習に使う問題の選択については、家庭教師などに行って欲しい。

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