大宮開成中学校 入試対策
2026年度「大宮開成中学校の国語」
攻略のための学習方法
問題構成
大問3つに、漢字や文法・論説文の読解・小説の読解が割り当てられる形が続いている。
素材文は計7000~9000字ほど。総解答数は40~50問程度。
設問は字数指定の穴埋め書き抜きと選択肢が多い。記述問題は例年では字数制限が無かったが、2019年度から字数指定ありとなった。「本文中のことばを用いて」「指定された言葉を必ず使って」「説明しなさい」という形で1~2問出題される。2~3行ほど、50~80字程度が想定されている。また、2019年度からグラフから読み取れることを説明する論述タイプの記述問題も出題されており、今後の傾向に注意が必要である。
漢字・文法など
漢字は書き取りと同音異字で10問、文法は5問で助詞・助動詞や係り受けなどが出されている。この部分で20点の配点があるので、疎かにはできない。漢字は初級~中級、文法は品詞を中心に言葉のきまりをひと通り頭に入れておく必要がある。また、慣用句も読解問題と合わせて訊かれている。手を抜かなければ得点できる部分なので、ここで点を稼ぎたい。
論説文の読解
ここ数年は社会科学分野からの出題が多い。科学的な話題なので理科を好きな人には読みやすいだろう。論説文の読解の技を磨いておこう。
まずは段落の整理。形式段落と意味段落をまとめて、各段落のつながりを見ておく。意味段落の内容を小見出しのように書いておくとわかりやすい。
字数指定の書き抜きが多い点からも、要点と細部の区別は重要である。求められる答えが要点の部分にあるのか細部の部分にあるのか、探す際の手掛かりになる。選択肢問題は本文との一致・不一致を見分けるものが多いので、要旨・要約で筆者の意見を正確に理解しておくことが役に立つ。
論説文の読解は答えを文中から探す問題が多いので、傍線などで重要点を目立つようにしておくと解答がスムーズである。
小説の読解
登場人物を中学生・高校生に設定した話が多く、舞台も馴染みのある場面が多いので理解しやすい。文量は6000字程度になる場合があるので読むスピードはつけておこう。
文学的文章の読解の基本を身につけよう。
登場人物の名前・人数・性格・他との関係などをチェックする。人数を訊かれるような問題もあるので、重複しないように初登場時にしるしをつけてしまうと良い。
次に場面分け。時間・場所・人物の入出などで場面の切り変わりを見る。誰の何を描こうとした場面なのかを考えておく。そして最重要の心情の把握。人物の言動・表情や情景などにも注意して気持ちを想像する。同じ気持ちでも性格が違えば行動は真逆であったりする。最後に全体を見渡して物語のテーマを読み取る。主人公の悩み・葛藤や心の成長が描かれる話が多いだろう。
人間の心理に詳しいほうが有利であるのは確かなので、様々な小説を読み、文学だけでなく映画などでも多くの人物の生き方・考え方に触れることで精神的に大人になっておくことが、国語の試験に大きく資するところがある点は指摘しておきたい。
書き抜き問題・記述問題
穴埋め書き抜きは字数が指定されるものが多い。ピンポイントで答えを探さなくてはいけないので、時間がかかる場合がある。問題の多くは、ある意味段落やある場面の内容からまとめたものなので、おなじ意味段落・場面から探せばよいということになる。探すのに手間取らないように過去問でよく慣れておこう。
2019年度から記述問題にも字数制限がつくようになった。また、例年と同じタイプの記述問題に加えて、論述タイプの記述問題も出題されている。今後は論述タイプも出題される可能性があるので、自分なりの考えを自分の言葉でまとめるといった練習をしておこう。文字数は40~50字程度で、従来と変わりはない。
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2026年度「大宮開成中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
素材文は計9000字ほどで総解答数は40問。書き抜き問題は字数が指定されるので、適切な語句を見つけるのに時間がかかる恐れがある。要点などを見つけやすくする工夫をして時間をロスしないようにしたい。選択肢問題を素早く解き、書き抜き・記述問題にあてる時間を確保しよう。
【大問1】言語事項・記述
- 時間配分:10分
問一 ① 支障 ② 机上 ③ 蒸発 ④ 紀行文 ⑤ 答弁 ⑥ 街頭 ⑦ 反(り) ⑧ 唱(える)
問二 ① 手を尽くして ② 背に腹は替えられず
問三 ① つい――数日前に
② 当然――必要だ
問四 6年毎に10%ずつ減っている・12年で3分の2の割合になっている・一定の割合で減っている……など、「変化」について述べればよい。与えられた注意事項には必ず従うこと。
〔ワンポイント!――本校の特徴であるグラフを使った記述問題。一定期間の数値の変化を問うパターンが多い。間違ったことを書かなければ得点になるので、条件に従ってしっかり書こう。〕
【大問2】論説文の読解
- 時間配分:20分
人の生活圏に出没するアーバンベアについて、人の生活との関わりや今後の対策などについて考えを述べている。
問一 直後で説明されている。ドングリが不作だったこと・ドングリはもともと生存戦略として豊凶を繰り返す性質があることなどが示されている→選択肢ウ
問二 Ⅰ. クマによる人身被害が過去最大となっている。ドングリの不作が原因だが、「そもそも」、クマの生息数が増加の一途をたどっていることも原因になっている。
Ⅱ. 人の住まいとクマの生息域が近くなっている。「しかし」、直ちにクマを駆除することには抵抗もある。
問三
(ⅰ) ア. 森林伐採や鉱山開発 イ. クマが生息する森林環境 ウ. 自然環境を大事にして、野生動物を保護するべきだ
〔ワンポイント!――書き抜き問題も本校の特色のひとつである。この問題を意識して、要点・言い換え・重要な部分などに目印をつけておいてすぐ探せるようにしておくとよい。字数指定があるので、迷わずに済む。〕
(ⅱ) 続く第六段落に理由が説明されている。公害問題に直面した経験から環境への社会的関心が高まったこと・生物多様性条約など、世界的に生物の保全を目指す機運が高まったことなどから、「人間と共存していくべき」という認識が広まったのである。
問四 あ. 「例えば」は何についての例を挙げているのかと考えると、「全国的に過剰な駆除は行われなくなった」の後に置けばうまくつながる。
問五 「人の勢いが弱まった」は人の生活圏の拡大についてであって、「動物駆除の勢い」についてではない→選択肢イが誤り
問六 前後の文脈から、空欄Xには「人を恐れない」といった意味が入るはずなので、五字の部分を探す→「人慣れした」が見つかる(第十四段落)
問七 クマは人との関わり方によって無害にも害悪にもなる二面性があり、今後どのように向き合っていくかを考えなければならないと述べられている。
問八
(ⅰ) ウ. 第二十二・二十三段落の内容と一致する。
(ⅱ) 資料には、科学的な調査と検証が必要であること・一つのやり方だけで解決する問題ではなく啓発教育も必要であることなどが述べられている。
問九 「クマの変化は人間社会の変化に伴って起こっていることが多いと理解すべきである」とする筆者の主張を反映した副題になっているはずである。
【大問3】小説の読解
- 時間配分:20分
志望する中学の入試過去問で十分な点が取れず自信を失くした主人公は、受験に反対しながらも応援してくれる父の冷静な指摘で、やる気を取りもどす。
問一 主人公が思いつめた様子であることに気づき、以前に言った自分の言葉が思いのほかプレッシャーを与えてしまったかと心配になり声をかけたのだろうと、塾長の会話から読み取れる。
問二 本当は覚えていたことが明かされている。塾長が申し訳なさそうに謝るので、気を遣って忘れたフリをしたのである。
問三 a. ア b. イ
問四 努力の成果がそのまま模試の結果に反映されない場合もあると伝えてくれた塾長の心配りに感謝しているが、夏休み中に頑張った自負がありテストの手応えもよかったので、成績が楽しみなのである。
問五 得意な国語で張り切っていたが、量が多く内容も難しいので焦ってしまい、平常心で問題に取り組めなくなっている。試験で焦ってしまうと文章を読んでいても集中してしっかり読めず、文字をただ表面的にたどっているだけになってしまう、といった状態を「目が滑る」と表現している。
問六 ア
問七 主人公が試験に臨んだ過程を冷静に振り返り、良かったところ・悪かったところを正確に言葉にできている点を評価し、実力が上がっていると信じられたのである。
問八 ア. 胸を張れるはずがない(目も当てられない結果) イ. 案外悪くない ウ. やさしい目
問九 父は家族が離ればなれになってしまう点で受験には心からは賛成していない。それでも主人公の試験や勉強に協力し、冷静に励ましてくれることに父親の思いを感じ、その想いに応えようと主人公はやる気になっている。
〔ワンポイント!――読解問題でも記述問題が出されている。文学的文章であれば、登場人物の気持ちが重要となる。気持ちの変化やその原因など、人物の表情や言動、ときには情景などからも読み取る必要がある。〕
問十 主人公の視点を中心に描かれた話である。父の心情は直接には表されていないが、その言動や表情から、娘に対する愛情が感じ取れるように描かれている。
攻略のポイント
漢字・文法・慣用句などの言語事項もしっかり出される。地味と言えば地味な分野だが、国語力の基礎になる部分でもあるので、地道に覚えていこう。
字数指定の穴埋め書き抜き問題は本校の特色ともいえるので、できるだけ多くの過去問をこなして十分に慣れておきたい。
最新年度では記述問題にも字数制限がついている。論述タイプの記述問題も出された。今後の傾向に注意が必要である。
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