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西武学園文理中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「西武学園文理中学校の社会」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問は4~5つ。地理・歴史・政治経済と問題が出されて、最後の大問に現代社会分野や時事問題と記述問題が置かれる形が多い。総解答数は25~30問ほど。選択肢と適語記入が多い。

[地理分野]

地図やグラフがよく用いられている。日本の国土・地名・産業など、幅広く訊かれている。各県の特徴(2018年度)やエネルギー問題(2017年度)などの出題があった。世界地理についての問題(2018年度)も出されている。また、地図の読み取り(2017年度)や地図そのものについての質問(2018年度)も見られる。
基本事項が多いので、難易度としてはそれほど難しくはない。テキストを丁寧に学習しよう。資料集で各種統計やグラフをよく見ておき、地図・白地図なども活用して、地理学習の初期に習った地図についての知識も確認しておこう。

[歴史分野]

ある話題についてのリード文を読み、下線部について答えていく形式が多い。スポーツと日本の歴史(2017年度)や歴史上で活躍した女性(2018年度)などの話題が取り上げられた。古代から近・現代まで、各時代の人物・出来事・文化や外交など、幅広い時代からさまざま内容が出題されている。年代の並べ変え問題も毎年出されている。史料や図版の使用は少なめな印象である。
テキストに載っている基本事項が多いので、まずはテキストをしっかり暗記する。難しい漢字はひらがなでという指定があるが、重要事項はやはり漢字で書けるようにしておくべきであろう。どの時代から出題されても慌てないために、苦手な項目をつくらないようにすることが大事である。

[政治経済分野]

憲法や政治のしくみについてよく訊かれている。日本国憲法の3大原則(2017年度)や選挙制度(2018年度)などの出題があった。この分野も、基本事項をきちんと覚えてあれば十分得点できる問題になっている。制度に変更があった場合などは問題になりやすいので、重大ニュース集などで特に注意して見ておこう。

[現代社会分野と記述問題]

最後の大問で現代社会と記述問題が出されるパターンがここ数年続いている。設問の性質上、直近で起こった出来事が取り上げられやすいので、時事問題集などで最新の社会情勢や出来事を見ておく必要がある。
記述問題は40~50字でまとめられる分量だが、2018年度では自分の考えを述べる論述タイプの問題になっている。社会についての知識を増やすだけでなく、そのことについて自分なりに考えてみたり、人と意見を交換してみたりして、いろいろな考えに触れておくとよい勉強と対策になるだろう。

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2018年度「西武学園文理中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は30問。選択肢と適語記入が多く、この点ではあまり時間はかからない。
今年度は記述問題が自分の考えを述べる論述タイプであった。字数は40~50字ほどで控えめだが、自分の意見をまとめるにはそれなりの時間を要する。記述問題になるべく多くの時間を残すようにしたい。

【大問1】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

いろいろな県の特色。

問 ①冬の北西の季節風で雪が多いので日本海側。コメの生産がトップクラスということで新潟県とわかる。

  砂丘・梨の生産・境港ということで、鳥取県。ちなみに砂丘については鳥取砂丘の3倍の広さがある猿ヶ森砂丘(青森県下北半島)があるが、防衛省の弾道試験場があって一般人は立ち入りできないため、順位に入っていない。

  ビニルハウスによるナスやきゅうりの促成栽培で、高知県。

  筑紫平野・伊万里焼や有田焼で、佐賀県。

  ブナの原生林(白神山地)や曲げわっぱ・(秋田)杉ということで、秋田県。

  鉄鋼業や石油化学工業が盛んな神奈川県。

  伊勢・志摩の真珠の養殖や四日市ぜんそくなどで、三重県。

【大問2】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:3分

さまざまな世界地図。

問1 図2では南北が逆になっていることに注意。ブラジルの左上にあるこの国はコロンビアである。

問2 最も長いのは赤道上である。赤道はコロンビアを通っているので、キ。

問3 正距方位図法は距離と方位が正しい地図だが、航海には目的地までの航路がまっすぐに示されるメルカトル図法が用いられるので、ウが×。

【大問3】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

日本史における女性という話題で、各時代のさまざまな事物について訊かれている。

問1・問2 『魏志』倭人伝に卑弥呼についての記述がある。

問4 平安時代。ア・ウは奈良時代で、は「蝦夷が都に攻めてきた」がおかしいので×。

問6 後鳥羽上皇は、執権・北条義時に対して戦いを起こしたが朝廷側が敗北し、隠岐に流された。

問8 前の日清戦争では日本は巨額の賠償金を手に入れたが、日露戦争では賠償金が得られなかった。

問10 は文学団体、は部落解放運動の組織、は社会主義団体である。

【大問4】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

選挙制度について。

問2 普通・平等・直接と秘密(投票内容が明かされない)で4つの原則となる。

問4  衆議院議員選挙は小選挙区比例代表並立制である。
    小選挙区では2位以下の候補はすべて落選になってしまうので死票が多い。
    小選挙区は1つの選挙区で当選者が1人という制度である。

問5 投票時間が短くなったら、投票者は減るのが道理である。

【大問5】現代社会分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:8分

労働について考える問題。

問1 金曜日の仕事を早く終わらせることで、余暇を増やし消費の拡大を狙う意図がある。現実にはあまり効果があがっていない。

問3 は足尾銅山鉱毒事件について公害問題を訴えたという内容の資料なので、「誤」。はアフリカの黒人が奴隷として南北アメリカに売られていったという歴史のことなので、こちらも、「誤」。

問4 どちらでも、しっかり自分の意見を書ければ得点になる。[働く]を選んだ場合は、働くこと自体に喜びを感じたり、働くことで社会やほかの人々の役に立てたり、といった理由が考えられる。[働かない]を選んだ場合は、働くのはお金を稼ぐためなのだから、お金さえ手に入るなら趣味や遊びに時間を使いたいという考え方になるだろう。

攻略のポイント

全体から広く訊かれる場合もあれば、範囲を絞って狭く訊かれる場合もある。各分野、偏りのないように、特に苦手な分野を作らないように心がけて勉強したい。特別な難問にはなっていないので、基本事項をしっかり覚えよう。
記述問題は論説タイプのものが出題されている。初級の記述問題集で練習しても対応できないので、難関校の記述問題に挑戦してみたり、ハイレベルな問題集を解いてみたりして、自分の考えを字数にまとめる練習をしておこう。

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