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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「白百合学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

白百合の理科の問題は、立ち止まって考え込む問題はない。時間との勝負である。
だからといって、正確さを失ってはならない。「早く正確に」をこれほど実感する入試問題はない。
幅広い範囲から出題されているので、出題範囲を絞ることは危険である。毎日コツコツと学習する生徒を出題者は望んでいることを実感する。
当たり前のことを当たり前に学習することが、合格の近道である。
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白百合に合格するために最初に言えることは、早く問題を解く力をつけなければいけないことである。つまり、30分という短時間で約70問を解くだけの作業能力が必要である。
頭の回転が落ちないように、常に鍛えておかなければいけない。特に、白百合の理科の攻略方法として、一問一答問題を毎日解くことをお勧めする。
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しかし、白百合の理科の対策を、早く問題を解くことだけと思ってはならない。正確に解答する必要がある。
そのためには是非、普段の学習で一問一答問題を解くときに、紙に書いてもらいたい。それは、理科の用語を、目だけではなく手で身に付けてもらいたいからである。五感を使って、理科の用語を身に付けることで、「早く正確に」問題を解く習慣をつけて欲しい。
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白百合の理科の出題者は、上辺だけの知識を身に付けている受験生を望んではいない。テキストに載っている実験・観察は全て身に付けておく必要がある。そして、問題を解くために身に付けた知識を道具として自由に使えるようにしてもらいたい。
いつでも身に付けた道具を取り出せるようにしておくこと。「わかっていたが、解けなかった」「学習したが、忘れていた」では、受験は通用しない。毎日の学習で理科用語の整理をして、必要な時に必要なだけ知識が取り出せるようにしておくこと。
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最後に、一つの問題に対して、理由を付けて答えられるような学習をしておくこと。
一通り学習を終えて過去問演習に入ったとき、同じところで失点してしまう原因になる。時間がかかるかも知れないが、必ず「知識の突合せ」をして、解答理由が明らかになるようにしておくこと。そして、解答に行きつくのに納得がいくようにして欲しい。
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白百合の理科を攻略するには、多くの問題を解く時期が必要である。そして、秋までは今までのテキストを何回転かさせて、出来る問題と出来ない問題区分けしてほしい。出来なかった問題はその後、確実に得点に結びつけるようにする。これが白百合を攻略する学習方法として大切である。

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2015年度「白百合学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

良い問題ばかりであるが、30分という短時間に全て解くのは難しかったかもしれない。準備不足の受験生は、合格者平均点にとどかない。多くの問題を短時間に解く訓練をしていないと難しく感じたであろう。

【大問1】 生物分野(生物どうしのつながりについて)

  • 時間配分:7分

(問1)図1を落ち着いて見てみる。気体Aは、工場や生物(植物、草食動物、肉食動物)、火山が排出している。植物は気体Aを排出するだけではなく、取り入れたりもしている。気体Bを取り入れているのは、生物(植物と草食動物、肉食動物)である。植物は、気体Bを取り入れるだけではなく、排出もしている。これらの事実から、気体Aが「二酸化炭素」、気体Bが「酸素」とわかる。

(問2)前問の答えから、アが光合成、イが呼吸であることが理解できる。

(問3)前2問の答えが本問のヒントになっている。理科の教科の性質上、前問が本問のヒントになっていることが多い。一つ一つの問題を丁寧に解答していくことが大切だとつくづく感じる問題であった。

(問4)「食物連鎖」は毎年どこかで必ず出題される用語である。確実に得点したい問題であった。

(問5)今現在の地球環境と生態系に興味・関心をどれだけ持っているかを問うものであった。普段から新聞記事やテレビの解説番組に慣れ親しんで身の回りの出来事に気を配ってほしい。

(問6)食物連鎖と生物の数、生物の数のつり合いに関する問題であった。一つ補足しておくと、生物の数の変化は長い期間でみると、バランスが保たれている。しかし、自然災害や人間の活動などによってそのつり合いがくずれると、もとにもどらないことがある。

【大問2】地理分野(太陽系の惑星について)

  • 時間配分:7分

 

(問1)~(問13)(問15)問1から解かなくても構わない。解ける問題から即答していくこと。時間との勝負である。どんどん解答していき、落ち着いて考える時間をつくること。不注意なミスがこわい。しかし、即答できる問題ばかりが散りばめられている。どのテキストにも必ず載っている問題であるので、復習をしっかりしておくこと。

(問14)「皆既日食」と「金環食」の違いを理解しているかを問うものであった。基本的な内容をきいているので、確実に得点したい問題であった。

【大問3】物理分野(ばねののびについて)

  • 時間配分:7分

(問1)~(問4)おもりの重さとばねののびは比例していることがポイントであった。即答できる問題を多くして作図に時間をとりたい。

(問5)~(問10)ばねの個数と1個のばねののびは反比例していることに気が付けば正解にいたるのは難しくはなかった。しかし、時間との勝負である。いかに短時間に解き切れたかが合否につながる。

【大問4】化学分野(中和とねつについて)

  • 時間配分:

(問1)~(問2)水酸化ナトリウムの量と上昇した水温は比例していることに気が付けば即答できる。

(問3)~(問4)中和に関する基本的な問題。BTB溶液の色の変化は押さえておこう。他の指示薬で出題されたときの対策もしておくこと。

(問5)中和熱のグラフの形に関する問題であった。他の薬品で行ったときのグラフなど、この機会にまとめておくことが大切。

(問6)~(問8)問いは難しくはないが最後の最後に計算問題がきて、受験生の気持ちを萎えさせる。しかしここが踏ん張り所である。試験終了の合図があるまであきらめない。

【大問5】化学分野(物質の分類)

  • 時間配分:5分

 炭酸水素ナトリウムが熱分解すると、水と二酸化炭素と炭酸ナトリウムに分かれる。それぞれの判別方法は確認。水は「塩化コバルト紙」。二酸化炭素は「石灰水」。炭酸ナトリウムは「フェノールフタレイン溶液」。
(問1)は、ベーキングパウダーのはたらきについて。
(問2)は、紫キャベツに関する問題であった。問題文に詳しい解説文があった。
(問3)は、中和するためには、酸性のものが必要。

攻略のポイント

短時間にこれだけの問題を解くには、過去問を何年分か解いて、白百合学園の出題範囲の広さと難易度を知る必要がある。普段の学習から、一問一答できる力を身につけておかなければ太刀打ちできない。考え込む問題はないので、早く正確に解く力を身に付けて欲しい。

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