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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「白百合学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

白百合学園中の満点は75点、合格者平均点は例年6割~7割である。基本的な問題が多いが、時事問題については近年のニュース等からの出題も見られる。問題の形式としては、問題文・図・グラフ等を読み取った上で答える問題が中心であり、計算問題や図を描く問題も含まれる。試験時間は30分であるが、問題量は決して少なくない。過去問演習では、試験時間をしっかり意識して取り組む必要がある。できる問題から回答欄を埋めていくといったテストテクニックも必要になるだろう。知識だけで答えられる問題は迷わずに解答できるかも大きなポイントになるので、まずは何といっても基本をしっかり身につけることが最大の攻略法になる。

<分野毎の学習法>
生物分野 本年度は植物の花のつくり、受粉、発芽に関する出題であった。この分野の学習法としては、植物の分類・つくり・はたらき、昆虫や動物の分類など基本知識を確実に覚えることが第一である。植物のはたらきについては、光合成等を確認するための実験方法、プランクトンを観察するときの顕微鏡の使い方についても、覚えて頂きたい。

地学分野 本年度は火山や地震に関する出題であった。近年噴火した火山の位置や地震のメカニズムなど、テキストの学習だけでは解答しにくい時事的な内容や、やや専門的な出題も見られた。今後も同様の出題も考えられるので、時事問題対策はしっかり行う必要がある。台風・大雨・フェーン現象など気象に関する問題も想定される。また、今年度は見られなかった天体に関する出題も十分あり得るので、基本をしっかり固めて頂きたい。

物理分野 本年は光の性質に関する出題であった。過去の出題においても、「光」はよく出題されている。問題文の中にヒントがあったり、図をしっかり見れば解答可能な問題も含まれているので、しっかり問題文を読むことが大切である。また、問題の中には青色LEDに関する時事的な内容も含まれていた。今年度は力学に関する出題は見られなかったが、今後は十分出題される可能性があるので、ばね・てこ・滑車・振り子などの基本知識を身につけた上で、計算問題の練習をしっかり行って頂きたい。テスト本番で正答できるかどうかは、いかに練習を積み重ねたかにかかってくる。電気についても、豆電球の明るさや方位磁針の振れなど基本を身につけて頂きたい。

化学分野 今年度は溶解度と濃さに関する問題および海水からの塩分の取り出しに関する出題であった。中和や食塩の結晶の形など基本知識を問う問題と計算問題が中心であった。今後も、化学変化・溶解度・燃焼などに関する出題が予想される。この分野に関しても、基本的な知識事項を覚えることはもちろんのこと、計算を含む問題演習を数多く行うことが大切である。
今年度はろ過の方法を図で描かせるという出題があった。今後も同様の出題が想定されるので、実験器具や実験方法についてもテキストの絵や写真を見てしっかり確認しておきたい。

模試や過去問はまだ仕上がっていない単元や苦手な単元をあぶりだす絶好のチャンスである。失点の多かった単元については、知識の抜けが原因なのか、計算ミスが原因かなどしっかり分析を行い、同じ間違いを繰り返さないようにしっかり対処する必要がある。そのあたりの分析や対策については、プロの家庭教師を是非活用して頂きたい。白百合学園の理科は基本をしっかり固めることができれば対応可能であるので、あせることなくしっかり対策を行って欲しい。

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2016年度「白百合学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は5題、小問数は40題程度で75点満点。試験時間は30分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題が中心で、計算問題・図を描く問題・簡単な記述問題も含まれている。問題数に対して試験時間が30分と短いので、かなり素早い処理が求められる。過去問等での時間配分を意識した演習が不可欠である。極端な難問はないが、基本を確実に身につけておくことが必要である。

【大問1】  化学分野 溶解度・濃さに関する問題

  • 難度:
  • 時間配分:5分

問1 溶解度に関する基本問題。ホウ酸は40℃で8.9g、0℃では2.8g。一方、
    食塩は40℃で36.3g、0℃で35.6gと温度による溶解度の差があまりない。
問2 水が20gなので、溶解度(水100gに溶ける限度量)の5分の1になる。
問3 濃さを求める基本問題。食塩水の濃さは、食塩の重さ÷食塩水の重さ(水の重さ+食塩の重さ)で求めることができる。

白百合学園受験者であれば、全問正解しておきたい基本問題が並んでいる。計算間違えだけは絶対にしないようにしよう。

【大問2】化学分野 海水の中の塩分に関する問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

問1 ろ過の方法を図に示す問題。ろうとの位置、ろ紙の大きさ、ガラス棒の位置に注意すること。
問2 水が気体になると水蒸気になる。
問3 食塩の結晶の形は立方体に近い。他にホウ酸の結晶の形状(六角形)も入試にはよく出題される。
問4 溶解度の小さい物質の結晶が先に現れる。
問5 食塩の重さ÷濃さで食塩水の重さを求める。
問6 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和反応により食塩が生じる。
問7 海水を蒸発させる前にごみ等の眼に見える不純物を取り除けばよい。

問1のろ過の様子を描く問題では、重要なポイントをしっかり押さえて描きたい。問2~問6は易問。

【大問3】生物分野 植物に関する問題

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

問1 花びら・がく・おしべ・めしべが基本的な花のつくりで、ツツジは合弁花・アブラナ・エンドウは離弁花である。また、めしべの子房は果実になり、子房の中のはいしゅが種子になる。
問2 アブラナ・エンドウ・ツツジ、いずれも虫媒花である。
問3 トウモロコシ・スギ・マツは風媒花である。
問4 はいしゅが子房におおわれている植物は被子植物、はいしゅがむき出しになっているのが裸子植物。
問5 種子には有はい乳種子と無はい乳種子がある。
問6 60日間の苗の成長期間と夜が10時間の日が30日間あると花芽が作られる。
問7 9月の1月間、10時間以上光をあてないようにすればよい。
問8 確実に春から夏の暖かい時期に成長し開花できる。

問1~問5は植物の花のつくりと受粉に関する基本問題。確実に正解しておきたい。

【大問4】地学分野 地震・火山に関する出題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:5分

問1 地震に関する知識を問う出題。プレートの境界で起こる海溝型の地震と活断層が原因で起こる内陸型の地震の違いを理解できているかがポイント。
問2 活断層での隆起量をグラフから読み取る問題。4000年で8m、1年では
0.    2cmの隆起となる。
問3 津波に関する出題。問題文中の「津波は海が深いほど速く伝わる性質があり」がヒントになる。
原子力発電では冷却用に大量の水が必要であり、海水を使っている。
問4 火山に関する出題。
(1)    最近噴火した火山の場所を問う問題。
(2)    噴火警戒レベルは5段階で、レベル5になると住民は避難しなければならない。
(3)    日本にあるカルデラの場所を問う問題。
(4)    火山周辺には温泉地や地熱発電所があるが、溶岩流などの危険と隣り合わせである。

地震や火山などの知識が要求される構成になっている。テキストだけでなく日頃からニュース等に関心を持っているかが問われている。

【大問5】物理分野 光に関する問題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

問1 「小さな物体」がヒントで、「粒子」と考えられる。
問2 可視光線の中で屈折率の最も小さいのが赤、最も大きいのが紫。
   また、 図3と図4を4比較すると、2つの虹で並びが逆になっていることがわかる。
問3 2014年、青色LEDの発明の功績により日本人3名にノーベル物理学賞が与えられた。また、青色LEDの開発により、白色のLED電球を作ることが可能になった。LED電球はこれまでの白熱電球に比べ消費電力が少ない。
問4 高度が高いところを飛ぶジェット機などは、大気が薄いために地上付近に比べて多くの放射線を浴びる。
問5 月の赤道の長さは3500×3.14で10990km。光の秒速が30万kmなので、300000÷10990で約27回転する。
問6 150000000÷300000で500秒(8分20秒)とわかる。

問5,6の計算は難しくないので、落ち着いて計算すること。問1、2では問題文や図をしっかり読み取ることがポイント。

攻略のポイント

からまで際立った難問はなく、標準レベルの出題であった。今後も同レベルの出題が予想されるので、本校の攻略のポイントとしては、苦手分野を作ることなく、基本レベルの知識を身につけ、計算ができるようにすることがあげられる。また、本年度の出題を見ると、近年の地震や火山噴火、青色LEDの発明など時事的な内容を含んだ問題が出題されている。今後も同様の問題が出題される可能性があるので、ここ何年かの出来事(天体・気象・地震・その他)をチェックしておく必要があろう。
問題の形式は、問題文や図が与えられ、それについて解き進めていくものが中心である。中には、問題文の中にヒントが隠されているものもある。問題文や図をしっかり読み取ることも攻略につながる重要なポイントとなろう。

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