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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「白百合学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

白百合学園中の満点は75点、合格者平均点は例年6割~7割である。基本的な問題が多いが、中には思考力や細かい知識を要求する出題も見られる。また、年度によっては、時事的な内容を含む出題が見られる。問題の形式としては、問題文・図・グラフ等を読み取った上で答える問題が中心であり、計算問題や図を描く問題も含まれる。

試験時間は30分であるが、問題量は決して少なくない。過去問演習では、試験時間をしっかり意識して取り組む必要がある。できる問題から回答欄を埋めていくといったテストテクニックも必要になるだろう。

知識だけで答えられる問題は迷わずに解答できるかも大きなポイントになるので、まずは何といっても基本をしっかり身につけることが最大の攻略法になる。

<分野毎の学習法>
生物分野 本年度は人のからだの働きに関する出題であった。過去の出題では、植物のつくりと働きに関する出題などが見られる。この分野の学習法としては、植物の分類・つくり・はたらき、昆虫や動物の分類など基本知識を確実に覚えることが第一である。植物のはたらきについては、光合成等を確認するための実験方法、プランクトンを観察するときの顕微鏡の使い方についても、覚えて頂きたい

地学分野 本年度は飽和水蒸気量と湿度に関する出題であった。過去には火山や地震に関する出題などが見られる。また、時事的な内容を含む出題が見られる年度もあるので、注意が必要である。今後は、台風・大雨・フェーン現象など気象に関する出題や、星の動きや月の満ち欠けなど天体に関する出題も十分あり得るので、基本をしっかり固めて頂きたい。

物理分野 本年は磁石に関する出題と水圧に関する出題であった。今年度は見られなかったが、過去には光の性質に関する出題がやや多い。今後は豆電球の明るさや電熱線の発熱など電気回路に関する問題や、ばね・てこ・滑車・振り子など力学に関する出題も考えられる。基本知識を身につけた上で、計算問題の練習もしっかり行って頂きたい。

化学分野 今年度は二酸化炭素の発生に関する出題であった。過去には、溶解度と濃さに関する問題、中和に関する問題などが見られる。今後も、化学変化・溶解度・燃焼などに関する出題が予想される。この分野に関しても、基本的な知識事項を覚えることはもちろんのこと、計算を含む問題演習を数多く行うことが大切である。

模試や過去問はまだ仕上がって単元や苦手な単元をあぶりだす絶好のチャンスである。失点の多かった単元については、知識の抜けが原因なのか、計算ミスが原因かなどしっかり分析を行い、同じ間違いを繰り返さないようにしっかり対処する必要がある。

そのあたりの分析や対策については、プロの家庭教師を是非活用して頂きたい。白百合学園の理科は基本をしっかり固めることができれば対応可能であるので、あせることなくしっかり対策を行って欲しい。

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2017年度「白百合学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は5題、小問数は40題程度で75点満点。試験時間は30分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題が中心で、計算問題、簡単な記述問題も含まれている。

問題数に対して試験時間が30分と短いので、かなり素早い処理が求められる。過去問等での時間配分を意識した演習が不可欠である。極端な難問はないが、基本を確実に身につけておくことが必要である。

【大問1】生物分野 人のからだの働きに関する出題

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

問1 F(食道)A(胃)C(小腸)D(大腸)と食べ物が通る。

問2 胃液の働きによりタンパク質が消化される。

問3 難問。胃の内側の壁は、胃液に直接触れないように粘液でおおわれている。

問4 肝臓の働きはいろいろあるが、()の尿をつくる働きを行うのは腎臓である。

問5 頻出問題。柔毛(柔突起)によって、消化された栄養の吸収を効率よく行うことができる。

問6 アミノ酸とブドウ糖は毛細血管、脂肪酸はリンパ管に吸収される。

問7 胆液(胆汁)は肝臓でつくられ、胆のうにたくわえられる。

問8 AEDは外部から電気ショックを与え、心臓の拍動を正常に戻そうとするための装置である。

問9 体重65kgの人の血液量は5kg=5L。1分間(60秒間)に4Lの血液が心臓から送り出されるので、5÷×60=75秒で心臓に戻ることになる。

基本知識に関する問題もあるが、「胃液はなぜ胃を消化しないか?」、AEDについてなど細かい知識を必要とする問題も含まれる。問9の計算問題もやや迷う可能性のある出題。

【大問2】物理分野 磁石に関する出題

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

問1 磁石につく金属は、ニッケル、コバルトと鉄である。

問2・問3 切断した磁石の両端にN極とS極ができる。

問4 棒磁石のN極からS極に向かうように磁力線ができる。方位磁針のN極は磁力線の向きと同じ方向を向く。

問5・問6 磁石のS極でくぎを一定方向にこすると、こすっていく先のほうがN極になる。

問7 電磁石が永久磁石と異なる点として、「電流を流したときだけ磁石になる」「S極とN極を入れ替えることができる」などがあげられる。

問8 コイルの巻き数とくぎの本数の関係を調べるためには、乾電池の個数を同じにする必要がある。

問9・問10 コイルの巻き数を増やすと電磁石につくくぎの本数は増えるが、比例にはならない。巻き数を増やすと電気抵抗が増えるためである。

11 方位磁針のN極が北を指すので、北極は磁石のS極になっているといえる。

磁石および電磁石の標準的な設問がならんでいる。確実に正答したい。

【大問3】化学分野 二酸化炭素の発生に関する出題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

問1 二酸化炭素を石灰水に通すと白く濁る。

問2 空気の温度が下がり水蒸気が水滴に変わることにより三角フラスコ内が白く曇る。

問3 二酸化炭素の発生方法としては、「石灰石に塩酸を加える」「炭酸水素ナトリウムの加熱」などが考えられる。

問4 ラムネの栓を開けると、二酸化炭素が勢いよく外に出る。

問5 二酸化炭素などの気体は、温度が低いほど水によく溶ける。

問6 石灰水に二酸化炭素を通すと水に溶けない「炭酸カルシウム」が生じる。さらに二酸化炭素を通し続けると水に溶けやすい「炭酸水素カルシウム」が生じ、濁りが消える。石灰岩(炭酸カルシウム)でできている土地に弱い酸性の雨が降ることにより同じような現象が起こり、鍾乳洞が形成される。

記述については、二酸化炭素の溶解度関連付けて説明することがポイント。問6の鍾乳洞についての出題はやや難問。

【大問4】地学分野 飽和水蒸気量と湿度に関する出題

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

問1 グラフで示されている通り、気温が高くなると飽和水蒸気量は増える。

問2 グラフより、15度の飽和水蒸気量は12.8g/㎥で、この温度で水蒸気が水滴に変わり始める。

問3 10での飽和水蒸気量は9.4g/㎥なので、1㎥あたり3.4gの水蒸気が水滴に変わる。

問4 湿度=空気1㎥に含まれている水蒸気の量÷その気温での飽和水蒸気量となる。

問5 12.8÷23.1×100の結果を小数第1位で四捨五入すればよい。

問6・問7 空気中にまだ含むことができる水蒸気の量によって洗濯物の乾きやすさが決まる。1030%と2550%では、2550%の方が乾きやすいことに注意。

飽和水蒸気量や湿度に関する標準的な問題が並んでいる。問6・7でやや迷う可能性があるが、それ以外は確実に正答したい。

【大問5】物理分野 海と水圧に関する出題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:5分

問1 海面付近は太陽の熱により暖められる。さらに、暖かい水は冷たい水より密度が小さくなるため、海面付近に留まることになる。

問2 海底調査の目的としては、「地震の原因を探り、地震予知に役立てる」「海底に住む生物の調査」「海底資源の調査」などがある。

問3 空気の入った風船は、中の空気と外の水の圧力差によりしぼんでしまう。

問4 問3より、金魚の体内の浮袋がしぼんでしまい、金魚は次第に水槽の下に沈んでいく。

やや思考力を必要とする設問となっている。物理・生物等いろいろな知識も必要となる。

攻略のポイント

【大問1】から【大問5】まで際立った難問はないが、標準レベル以上の設問が並んでいる。小問の数が約40題と非常に多く、かなりの解答スピードが要求される。今後も同レベル・同程度の問題量の出題が予想される。本校の攻略のポイントとしては、苦手分野を作ることなく、基本レベルの知識を身につけることと、過去問等時間を意識した問題演習をしっかり行うことがあげられる。

問題の形式は、問題文や図が与えられ、それについて解き進めていくものが中心である。中には、問題文の中にヒントが隠されているものもある。問題文や図をしっかり読み取ることも攻略につながる重要なポイントとなろう。

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