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白百合学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「白百合学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

白百合学園中の満点は75点、今年度の合格者最低点は8割以上であった。難問はほとんどなく、標準的なレベルの問題が多いが、試験時間の30分に対して問題数が多いことが特徴である。いかにスピーディーにミスなく答えられるかが、本校理科攻略のキーポイントである。問題の形式としては、問題文・図・絵等を読み取った上で答える問題が中心であり、計算問題や簡単な記述問題も含まれる。本校攻略のための学習方法としては、基本を早期に固め、過去問等時間を意識した問題演習に時間をかけたい。できる問題から回答欄を埋めていくといったテストテクニックも必要になるだろう。知識だけで答えられる問題は迷わずに解答できることが大きなポイントになるので、まずは何といっても基本をしっかり身につけることが最大の攻略法になる。

分野毎の学習法

生物分野 

本年度は植物の種子と発芽に関する出題であった。過去の出題では、動物の分類、プランクトンと顕微鏡の使い方、植物のつくりと働き、人のからだの働きなどに関する出題などが見られる。この分野の学習法としては、植物の分類・つくり・はたらき、昆虫や動物の分類など基本知識を確実に覚えることが第一である。また、光合成を確認するための実験方法、顕微鏡の使い方など実験・観察の進め方についても、覚えよう。

地学分野 

本年度は「月から見た地球」および「地層と黄砂」、大問2題での出題であった。近年では、月の満ち欠けと月食、南半球で観測する月、南極と北極について、地球の動きに関する出題が見られた。日本だけでなく、地球上各地および地球の外から見た天体の動きは今後も出題される可能性があり、準備をしておきたい。過去にはそれ以外に、火山や地震、飽和水蒸気量と湿度に関する出題などが見られた。また、時事的な内容を含む出題が見られる年度もあるので、注意が必要である。台風・大雨・フェーン現象など気象に関する出題も想定しておきたい。

物理分野

本年はエネルギーおよび熱に関する出題であった。近年を見ると、光や磁石について等の出題が見られる。今後は豆電球の明るさや電熱線の発熱など電気回路に関する問題や、ばね・てこ・滑車など力学に関する出題も考えられる。基本知識を身につけた上で、計算問題の練習もしっかり行おう。

化学分野 

今年度は気体の発生および中和反応に関する出題であった。近年では、水溶液の性質、中和、溶解度と濃さ、気体の発生に関する問題などが見られる。今後も、化学変化・溶解度・燃焼などに関する出題が予想される。この分野に関しても、基本的な知識事項を覚えることはもちろんのこと、計算を含む問題演習を数多く行うことが大切である。

模試や過去問はまだ仕上がって単元や苦手な単元をあぶりだす絶好のチャンスである。失点の多かった単元については、知識の抜けが原因なのか、計算ミスが原因かなどしっかり分析を行い、同じ間違いを繰り返さないようにしっかり対処する必要がある。そのあたりの分析や対策については、プロの家庭教師を是非活用して頂きたい。白百合学園の理科は基本をしっかり固めることができれば対応可能であるので、あせることなくしっかり対策を行っていこう。

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2020年度「白百合学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は6題、小問数は40題程度で75点満点。試験時間は30分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題が中心で、計算問題、簡単な記述問題、グラフや図を描く問題も含まれている。問題数に対して試験時間が30分と短いので、かなり素早い処理と、どの問題から手を付けるかといった判断力が求められる。過去問等での時間配分を意識した演習が不可欠である。極端な難問はないが、基本を確実に身につけておくことが必要である。

【大問1】生物 種子と発芽

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

問1 記述問題。「酸素」の条件を同じにして実験しなくてはいけない。

問2 記述問題。「光」の条件を同じにして実験しなくてはいけない。

問3 発芽に必要な条件は、「酸素(空気)」「適温」「水分」

問4 インゲンマメは無胚乳種子で、子葉に養分(でんぷん)をたくわえている。でんぷんの有無を確認する薬品はヨウ素液。

問5 アサガオ、ヒマワリ、ヘチマが無胚乳種子の植物に該当する。

植物の種子の発芽に関する知識問題。確実に正答したい。ここで間違えが多い場合は、明らかに知識不足。入試前にテキストの復習をしっかり行うこと。

【大問2】化学 気体の発生

  • 難度:
  • 時間配分:5分

問1 オキシドール+二酸化マンガンで酸素、亜鉛+塩酸で水素、石灰石+塩酸で二酸化炭素が発生する。

問2 記述問題。酸素は水に溶けにくいので、水上置換法で集める。

問3 記述問題。水素はポンと音を立てて燃える。水素は燃えると酸素と結びついて水ができる。

問4 二酸化炭素は石灰水に通すと白く濁る。また、水に溶けると酸性の炭酸水になる。

問5 ベーキングパウダー+お酢で二酸化炭素が発生、光合成で生じる気体は酸素、燃料電池の燃料として使われるのは水素。

気体の発生に関する知識問題。すべての問いで確実に正答したい。

【大問3】化学 中和反応

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

問1 リトマス紙の色の変化に関する問い。

問2 鉄は塩酸に溶けて水素を発生する。水酸化ナトリウム水溶液には溶けない。

問3 計算問題。実験結果より、塩酸:水酸化ナトリウム水溶液=3:4の時に、完全中和している。

問4 完全中和した水溶液を蒸発させると、食塩だけが結晶として出てくる。

問5 実験結果からグラフを作成する問題。

中和に関する出題。計算問題もあるが、簡単なもの。知識の問題での失点は絶対に避けたい。

【大問4】地学 月から見た地球

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

問1 図の月の位置と太陽の位置の関係から、太陽の見え方を考える問題。

問2 図を描く問題。月は1週間で約90度反時計回りに公転し、約90度反時計回りに自転する。

問3 月の公転と自転の向きと周期が同じために、月から地球を見ると、位置はほとんど変わらない。また、太陽の光の当たり方は変化するために、月から見た地球は満ち欠けをする。

月から見た地球を中心とした天体に関する出題。月の動きに関する基本知識が必要。さらに、日頃から、天体に関して「何故そのように動いて見えるのか?」といった理屈を考えて学習しているかどうかが問われる。

【大問5】地学 地層と黄砂

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

問1 図から、地面2に対して地面1は下に動いていることがわかる。

問2 図から、地面2に対して地面1は東に動いていることがわかる。

問3 断層面の上側にある地面2が上にずれているので、この断層は逆断層、両側から押される力が働いたと考えられる。

問4 冬、アジア大陸は高気圧に覆われているが、春になると低気圧が発達するようになり、大規模な砂塵が起こるようになる。

問5 日本上空で吹く強い西風は「偏西風」

問6 記述問題。真夏は南東からの季節風が吹くため、黄砂が日本に運ばれにくくなる。

前半が地層に関して、後半は黄砂に関しての出題。正断層と逆断層の違い、日本付近の季節風や偏西風など、しっかりとした知識が求められる。今回の入試において、差が多少つきやすい出題。

【大問6】物理 エネルギー・熱

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

問1 扇風機は電気のエネルギーを空気を動かすエネルギーに、テレビは電気のエネルギーを光のエネルギーに、ダイナマイトは化学エネルギーを物を破壊するエネルギーに変えている。

問2 発電に関する問い

   (1)原子力発電・水力発電・太陽光発電の特徴に関する問い。

   (2)記述問題。太陽光発電は、発電量が天候に左右されるという問題点がある。

問3 熱の伝わり方に関する問い

   (1)対流による熱の伝わり方について、図を描く問題。

   (2)伝導による熱の伝わり方に関する問い。易問。

   (3)説明文を読み、該当する電気製品を答える問題。マイクロ波で水の粒を動かし、食品の

      温度を上げるという説明から、電子レンジが該当。

   (4)説明を読み、熱の伝わり方(伝道・放射・対流)を選択する問題。

問4 熱量についての計算問題。熱量÷水の重さ=水の温度変化。

前半はエネルギーに関する知識問題。やや細かい知識も必要。後半は熱の伝わり方・熱量の計算に関する出題。計算問題は特に難問ではない。

攻略のポイント

【大問1】から【大問6】まで際立った難問はなく、標準レベル程度の設問が並んでいる。小問の数が非常に多く、かなりの解答スピードが要求される。ここ何年かこのような傾向が続いており、今後も同レベル・同程度の問題量の出題が予想される。本校の攻略のポイントとしては、苦手分野を作ることなく、基本レベルの知識を身につけることと、過去問等時間を意識した問題演習をしっかり行うことがあげられる。問題の形式は、問題文や図・表などが与えられ、それについて解き進めていくものが中心である。

今年の月に関する出題では、月から見た地球に関しての出題が見られた。過去には南半球で見た月の見え方についての出題が見られた。「いろいろな視点で捉える月」の出題は今後も注目される。

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